265 / 525
第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第263話 まなみちゃんのお願い (2)
しおりを挟む
ここが私立桜泉学園高等部か、中等部の倍くらい広くないか?
立派な門扉に警備員、私、現在私立桜泉学園高等部正門前に来ております。どうも、のっぺり佐々木改め、ファッションモデルSakiです。
本日は先だって皇スポーツクラブの水無月ゆり江マネージャーよりご依頼のありました、本条まなみの所縁の地を巡るバラエティー番組の特別ゲストに、ファッションモデルSakiとしてここ私立桜泉学園高等部に呼ばれたという訳です。
ですので端からSakiモード、のっぺり佐々木で登場しても警備員に捕まっちゃうからね。(第110話 康太君の無茶振り(4)参照)
この学園なんやかんやで男子の顔面偏差値バカ高いから、阿保面晒してるとろくなことにならないからな~。
警備員さんには話が通っていた様で、陸上部のある専用グラウンドまでの地図を頂けました。
門をくぐってすぐに違和感。なぜに左右に森が広がる?
ここって学校だよね?どこぞの自然公園じゃないよね?警備員さんあってるよね?
真っ直ぐ進めば大丈夫なの?すぐに校舎が見えるって本当?
凄い不安、でも行くしかないかな~。
森の中に微かに見える古い時代を感じさせる建造物。”何それ記念堂”とか”なんちゃら有形文化財”とか言った様なものなんだろうか。
歩くこと十数分、ようやく見えてきた建物、それはまさしく”ザ・学園”と言った外観であった。三角の屋根に観音開きの窓、ラノベや学園ドラマでしか見た事のないような建物群、前世での古き良き時代の学園のイメージそのまんま。これで生徒会や風紀委員が白い学生服やら腕章を付けて登場したら完璧じゃね?
「チョッとそこのあなた、さっきからきょろきょろしているけどここの生徒ではないですね?外部の方がどう言ったご用件かしら?」
振り向くとそこには風紀と書いた腕章をした女子生徒がこちらを訝しそうな目で睨んでいた。って言うかスカート丈短くね?お嬢さん風紀委員だよね、多分だけど。自分から風紀乱しに行ってるってどういうストロングスタイル?
えっ?それってもしかして正式な制服なの?がっつり男を誘惑していく肉食系?
すげ~な、私立桜泉学園高等部。中等部はもっと大人しめの制服だったぞ!
「あなた私の話を聞いているの?さっきからぶつぶつ呟いている様だけど、もしかして不審者か何かかしら?」
おじさんマインドが久々の男女比世界の洗礼に混乱していると、無視されたと思ったのかその態度に風紀委員のお嬢さんが怒ってしまわれた様です。
これは急いでとりなさねば。
「これは大変申し訳ありません。あなたの様な素敵な方に声をお掛け頂き、突然の事でしばし困惑してしまったようです。私はSakiと申します。本日はこちらで行われる世界陸上銀メダリスト本条まなみ選手の撮影に特別ゲストとして呼ばれたもので、陸上部のグラウンドに向かう所だったのですが、このように広大で立派な学園だとは想像しておらず、恥ずかしながら少々見とれておりました。」
う~ん、我ながら流れるようないい訳。康太君に詐欺師と言われるのも無理ないかも。
「このままグラウンドに向かうつもりではあったのですが、迷子にでもなってあらぬ噂になっても申し訳ありません。もしよろしければ陸上部のグラウンドまで案内をお願いできないでしょうか?」(ニッコリ)
”ボフンッ“
みるみる顔を赤くする風紀委員のお嬢さん。甘い、甘いぞお嬢さん。執事喫茶に行って修行し直して来たまえ!
「わ、分ったわ。あなたに変にうろつかれるとそれこそ風紀が乱れてしまうわね。特別に案内してあげる。こっちよ、ついていらっしゃい。」
よし、道案内ゲット。
さ~って、お仕事お仕事。撮影頑張っちゃいますか~♪
立派な門扉に警備員、私、現在私立桜泉学園高等部正門前に来ております。どうも、のっぺり佐々木改め、ファッションモデルSakiです。
本日は先だって皇スポーツクラブの水無月ゆり江マネージャーよりご依頼のありました、本条まなみの所縁の地を巡るバラエティー番組の特別ゲストに、ファッションモデルSakiとしてここ私立桜泉学園高等部に呼ばれたという訳です。
ですので端からSakiモード、のっぺり佐々木で登場しても警備員に捕まっちゃうからね。(第110話 康太君の無茶振り(4)参照)
この学園なんやかんやで男子の顔面偏差値バカ高いから、阿保面晒してるとろくなことにならないからな~。
警備員さんには話が通っていた様で、陸上部のある専用グラウンドまでの地図を頂けました。
門をくぐってすぐに違和感。なぜに左右に森が広がる?
ここって学校だよね?どこぞの自然公園じゃないよね?警備員さんあってるよね?
真っ直ぐ進めば大丈夫なの?すぐに校舎が見えるって本当?
凄い不安、でも行くしかないかな~。
森の中に微かに見える古い時代を感じさせる建造物。”何それ記念堂”とか”なんちゃら有形文化財”とか言った様なものなんだろうか。
歩くこと十数分、ようやく見えてきた建物、それはまさしく”ザ・学園”と言った外観であった。三角の屋根に観音開きの窓、ラノベや学園ドラマでしか見た事のないような建物群、前世での古き良き時代の学園のイメージそのまんま。これで生徒会や風紀委員が白い学生服やら腕章を付けて登場したら完璧じゃね?
「チョッとそこのあなた、さっきからきょろきょろしているけどここの生徒ではないですね?外部の方がどう言ったご用件かしら?」
振り向くとそこには風紀と書いた腕章をした女子生徒がこちらを訝しそうな目で睨んでいた。って言うかスカート丈短くね?お嬢さん風紀委員だよね、多分だけど。自分から風紀乱しに行ってるってどういうストロングスタイル?
えっ?それってもしかして正式な制服なの?がっつり男を誘惑していく肉食系?
すげ~な、私立桜泉学園高等部。中等部はもっと大人しめの制服だったぞ!
「あなた私の話を聞いているの?さっきからぶつぶつ呟いている様だけど、もしかして不審者か何かかしら?」
おじさんマインドが久々の男女比世界の洗礼に混乱していると、無視されたと思ったのかその態度に風紀委員のお嬢さんが怒ってしまわれた様です。
これは急いでとりなさねば。
「これは大変申し訳ありません。あなたの様な素敵な方に声をお掛け頂き、突然の事でしばし困惑してしまったようです。私はSakiと申します。本日はこちらで行われる世界陸上銀メダリスト本条まなみ選手の撮影に特別ゲストとして呼ばれたもので、陸上部のグラウンドに向かう所だったのですが、このように広大で立派な学園だとは想像しておらず、恥ずかしながら少々見とれておりました。」
う~ん、我ながら流れるようないい訳。康太君に詐欺師と言われるのも無理ないかも。
「このままグラウンドに向かうつもりではあったのですが、迷子にでもなってあらぬ噂になっても申し訳ありません。もしよろしければ陸上部のグラウンドまで案内をお願いできないでしょうか?」(ニッコリ)
”ボフンッ“
みるみる顔を赤くする風紀委員のお嬢さん。甘い、甘いぞお嬢さん。執事喫茶に行って修行し直して来たまえ!
「わ、分ったわ。あなたに変にうろつかれるとそれこそ風紀が乱れてしまうわね。特別に案内してあげる。こっちよ、ついていらっしゃい。」
よし、道案内ゲット。
さ~って、お仕事お仕事。撮影頑張っちゃいますか~♪
1
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる