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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第257話 旅は道連れ世は情けねぇ (2)
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「それであの時俺もあの会場にいたんですよ。そしたら突然のアニマルパニックでしょ?もうビックリしちゃって。
会場に侵入した大きなトラがいたじゃないですか、あのトラビックボスって呼ばれていた動物園の人気者だったんですよ。
とても気性の優しいトラで子供たちと一緒に記念撮影したり、背中に乗せてお散歩までしてくれていたらしいです。
俺もホテルでぬいぐるみ買いましたから。
その時に写真も見せて貰ったんですけど、ホテルマンのお姉さんが自慢げに話してくれました、昔ビックボスに乗った事があるんだぞって。
それがあんな事に。
他にも多くの動物が脱走して、何頭か射殺処分されたんですって。なんか薬物が使用されていたらしいですよ。
本当に嫌ですよね、人間のエゴって。
何も動物たちを巻き込むことは無いじゃないですか、ビックボスも眉間に一発で仕留められましたけど。俺安堵よりも悲しみに包まれちゃいましたもん。
あ、ごめんなさいこんな話、あまりいい思い出じゃないですよね。
K子さん、どうかなさいましたか?なんかすごい顔になってますけど、汗だらだらじゃないですか。」
「い、いや、なんでもなかですたい。ものすごう罪悪感が襲ってきたりとかなかよ、ほんまに、いや~、嫌な事件どしたな~。アハハハハ・・・。」
変なK子さん、まぁ、K子さんが変なのは始めからか。それじゃ気分を変えて執事喫茶に突撃です♪
「「「お帰りなさいませ、旦那様方、お嬢様。」」」
「「「おぉ~~~、流石は執事喫茶。」」」
「あの~、すみません。私新人タレントをやっておりますのっぺり佐々木と申しまして、本日ヨウツーベの動画撮影を行っているんですが、こちらでの撮影許可など頂けないか広報担当の方など居られましたらお伺いして欲しいのですが。」
取材対象の許可はテレビもヨウツーベも同じ、マナーは守らないとね。
「少々お待ちください、只今管理責任者に確認してまいります。
・・・あの~、もしかしたらなんですが、執事長でいらっしゃいませんか?」
「ん?あ~、前に来た時の執事さん、えっ、覚えていてくれたんですか?あれってずいぶん前ですよね、一年半くらい?執事さんて凄、俺一回しか来てませんよ?」
「やっぱりそうでしたか、これはお懐かしい。執事長は現在タレントをなさっているんですか、それはずいぶんと大胆な転身をなさったんですね。」
「いや~、なにか流れで?男少女多の世の中ですからね、こんな俺でもそれなりに需要はあるみたいですよ、ハハハハ。」
そんなこんなで執事さんとお話ししていると、店の奥からロマンスグレーにモノクルを掛けたとても優雅な執事さんが。
「遅くなり申し訳ありませんでした旦那様。当屋敷の執事長を務めております、九条と申します。先ほどのお話しでございますが、屋敷内の個室での撮影でしたら問題ないと本邸より指示を頂いております。移動の際は他の旦那様お嬢様方がおられますので撮影はお控えいただきたく存じます。」
優雅にお辞儀をする執事さん、う~ん絵になる。流石は執事長、入れ込み方が半端ない。
「畏まりました。スタッフさ~ん、そういう訳なんで、宜しくお願いしますね~。」
執事長に促され店内に移動する一同。
お目目をキラキラさせるK子さん、初めての体験にどぎまぎする吉田部長。
君たちに執事喫茶のマナーを教えてあげよう、執事さんは最高だぞ?
会場に侵入した大きなトラがいたじゃないですか、あのトラビックボスって呼ばれていた動物園の人気者だったんですよ。
とても気性の優しいトラで子供たちと一緒に記念撮影したり、背中に乗せてお散歩までしてくれていたらしいです。
俺もホテルでぬいぐるみ買いましたから。
その時に写真も見せて貰ったんですけど、ホテルマンのお姉さんが自慢げに話してくれました、昔ビックボスに乗った事があるんだぞって。
それがあんな事に。
他にも多くの動物が脱走して、何頭か射殺処分されたんですって。なんか薬物が使用されていたらしいですよ。
本当に嫌ですよね、人間のエゴって。
何も動物たちを巻き込むことは無いじゃないですか、ビックボスも眉間に一発で仕留められましたけど。俺安堵よりも悲しみに包まれちゃいましたもん。
あ、ごめんなさいこんな話、あまりいい思い出じゃないですよね。
K子さん、どうかなさいましたか?なんかすごい顔になってますけど、汗だらだらじゃないですか。」
「い、いや、なんでもなかですたい。ものすごう罪悪感が襲ってきたりとかなかよ、ほんまに、いや~、嫌な事件どしたな~。アハハハハ・・・。」
変なK子さん、まぁ、K子さんが変なのは始めからか。それじゃ気分を変えて執事喫茶に突撃です♪
「「「お帰りなさいませ、旦那様方、お嬢様。」」」
「「「おぉ~~~、流石は執事喫茶。」」」
「あの~、すみません。私新人タレントをやっておりますのっぺり佐々木と申しまして、本日ヨウツーベの動画撮影を行っているんですが、こちらでの撮影許可など頂けないか広報担当の方など居られましたらお伺いして欲しいのですが。」
取材対象の許可はテレビもヨウツーベも同じ、マナーは守らないとね。
「少々お待ちください、只今管理責任者に確認してまいります。
・・・あの~、もしかしたらなんですが、執事長でいらっしゃいませんか?」
「ん?あ~、前に来た時の執事さん、えっ、覚えていてくれたんですか?あれってずいぶん前ですよね、一年半くらい?執事さんて凄、俺一回しか来てませんよ?」
「やっぱりそうでしたか、これはお懐かしい。執事長は現在タレントをなさっているんですか、それはずいぶんと大胆な転身をなさったんですね。」
「いや~、なにか流れで?男少女多の世の中ですからね、こんな俺でもそれなりに需要はあるみたいですよ、ハハハハ。」
そんなこんなで執事さんとお話ししていると、店の奥からロマンスグレーにモノクルを掛けたとても優雅な執事さんが。
「遅くなり申し訳ありませんでした旦那様。当屋敷の執事長を務めております、九条と申します。先ほどのお話しでございますが、屋敷内の個室での撮影でしたら問題ないと本邸より指示を頂いております。移動の際は他の旦那様お嬢様方がおられますので撮影はお控えいただきたく存じます。」
優雅にお辞儀をする執事さん、う~ん絵になる。流石は執事長、入れ込み方が半端ない。
「畏まりました。スタッフさ~ん、そういう訳なんで、宜しくお願いしますね~。」
執事長に促され店内に移動する一同。
お目目をキラキラさせるK子さん、初めての体験にどぎまぎする吉田部長。
君たちに執事喫茶のマナーを教えてあげよう、執事さんは最高だぞ?
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