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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第222話 いい旅、湯め気分♨️ (6)
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「えっ、Saki様露天風呂に入りに来たんですか?露天風呂って男性は嫌がるって聞いていたんですけど意外です。」
「いや~、それが折角の温泉郷だから嘸や色々な露天風呂があるのかと思ったら、男性の露天風呂離れが想像以上でさ、全然見付からなくって参った参った。
ここにもようやく辿り着いたって感じ?」
頭を掻きながら談笑する俺。本条まなみ選手ってなんやかんやで始めて話ししたけど、気さくで面白い人だな~。
「なあ、のっぺり。本条選手さっきからお前の事"Saki"って呼んでるけど、良いのか?」
「・・・あ。本条選手、俺が"Saki"だって何処で聞いたんですか?別に秘密って訳じゃないけど、そんなに広まってる情報じゃないと思うんですけど?」
「えっ、見たまんま?背格好、筋肉の付き方、身体の動かし方、声、何処からどう見てもSaki様じゃないですか。それがどうかしたんですか?」
木村君ちょっと。(以下小声)
"俺ってそんなに分かり易い体型してないよね?声ってそんなに特徴的だった?"
"いや、そんな事はないぞ。恐らくトップアスリートの観察力と言う奴なんじゃないか?"
"マジか、アスリート半端ないな。"
「あ、本条選手スミマセンでした。でもいいんですか?僕らテレビの収録してる最中なんですが、本条選手の所属先的に問題とかありません?」
「私の方は大丈夫ですよ、これくらいで問題に成るようなら逃走王の収録なんて出れる訳ないじゃないですか。」
「「あ~、なるほど。」」
凄い納得。
考えてみればあの収録もめちゃくちゃだもんな、アレに鬼役として出れるくらいなんだから問題ないのか?
でもうちの番組そんなに予算ないんだけど、出演料的なものって大丈夫なんだろうか?
「あの、今更なんですが、うちの番組予算がカツカツでして、出演料金とかまともに支払えるかどうか。」
「いえ、そんな事気にしないで下さい。私がプライベートで勝手に出演しているだけですから。インタビューを受ける一般人と思って頂いて結構ですから。」
「そうですか、でもそれじゃ本条選手って呼ぶのは変ですよね、なんとお呼びしたら良いでしょうか?」
「そうですね、じゃあ折角ですので"まなみちゃん"って呼んでいただけたら嬉しいです。」(///)
目を見合わせる俺と木村君。
"コクン"
頷き合い再び彼女の方を振り向く。
「「まなみちゃん、どうか宜しくね。」」
俺たちにまた一人変な友人が出来た瞬間であった。
「ところでまなみちゃんは何で温泉に来てるの?」
遠慮?もう諦めた。
「あ、はい。私は明日行われる湯の華神社の祭事、奉納レースにゲストで呼ばれまして。」
「「奉納レース?」」
「えっと、この神社に祀られているのが韋駄天様で、その神様に捧げる為の儀式だそうです。何でも韋駄天様がこの地に療養に来られたのが神社の始まりらしく、湯の華温泉郷は故障したアスリートの療養の地として有名なんですよ。」
「へ~、そのお祭りって飛び込みでも参加可能何ですか?」
「湯の華温泉郷旅館組合が協賛していますから、各宿の受け付けに申し込み用紙があるはずですよ。」
「行くよ、木村君!」
「おう!明日の予定は決まったな。」
待ってろ韋駄天様、俺たちの走りを魅せてやる!
(side : 本条まなみ)
「ちょっと先輩、どう言う事ですか、何であんなイケメンの男子とお知り合い何ですか!」
「そうですよ、何なんですかあの二人は!
発達した広背筋、引き締まったウエスト、足元の裾から覗く魅惑の腓腹筋。浴衣越しでも分かる筋肉美って、私今晩眠れなくなっちゃったじゃないですか、紹介してください!」
湯の華温泉郷の奉納レースのゲスト、お仕事としては面白味もないと思っていたけど、なんてサプライズ!?
韋駄天様のご利益に縁結びってあったかしら?
まずは名前を憶えて貰えたのよね、このチャンス必ずものにする!
女、本条まなみ、命懸けます!
「いや~、それが折角の温泉郷だから嘸や色々な露天風呂があるのかと思ったら、男性の露天風呂離れが想像以上でさ、全然見付からなくって参った参った。
ここにもようやく辿り着いたって感じ?」
頭を掻きながら談笑する俺。本条まなみ選手ってなんやかんやで始めて話ししたけど、気さくで面白い人だな~。
「なあ、のっぺり。本条選手さっきからお前の事"Saki"って呼んでるけど、良いのか?」
「・・・あ。本条選手、俺が"Saki"だって何処で聞いたんですか?別に秘密って訳じゃないけど、そんなに広まってる情報じゃないと思うんですけど?」
「えっ、見たまんま?背格好、筋肉の付き方、身体の動かし方、声、何処からどう見てもSaki様じゃないですか。それがどうかしたんですか?」
木村君ちょっと。(以下小声)
"俺ってそんなに分かり易い体型してないよね?声ってそんなに特徴的だった?"
"いや、そんな事はないぞ。恐らくトップアスリートの観察力と言う奴なんじゃないか?"
"マジか、アスリート半端ないな。"
「あ、本条選手スミマセンでした。でもいいんですか?僕らテレビの収録してる最中なんですが、本条選手の所属先的に問題とかありません?」
「私の方は大丈夫ですよ、これくらいで問題に成るようなら逃走王の収録なんて出れる訳ないじゃないですか。」
「「あ~、なるほど。」」
凄い納得。
考えてみればあの収録もめちゃくちゃだもんな、アレに鬼役として出れるくらいなんだから問題ないのか?
でもうちの番組そんなに予算ないんだけど、出演料的なものって大丈夫なんだろうか?
「あの、今更なんですが、うちの番組予算がカツカツでして、出演料金とかまともに支払えるかどうか。」
「いえ、そんな事気にしないで下さい。私がプライベートで勝手に出演しているだけですから。インタビューを受ける一般人と思って頂いて結構ですから。」
「そうですか、でもそれじゃ本条選手って呼ぶのは変ですよね、なんとお呼びしたら良いでしょうか?」
「そうですね、じゃあ折角ですので"まなみちゃん"って呼んでいただけたら嬉しいです。」(///)
目を見合わせる俺と木村君。
"コクン"
頷き合い再び彼女の方を振り向く。
「「まなみちゃん、どうか宜しくね。」」
俺たちにまた一人変な友人が出来た瞬間であった。
「ところでまなみちゃんは何で温泉に来てるの?」
遠慮?もう諦めた。
「あ、はい。私は明日行われる湯の華神社の祭事、奉納レースにゲストで呼ばれまして。」
「「奉納レース?」」
「えっと、この神社に祀られているのが韋駄天様で、その神様に捧げる為の儀式だそうです。何でも韋駄天様がこの地に療養に来られたのが神社の始まりらしく、湯の華温泉郷は故障したアスリートの療養の地として有名なんですよ。」
「へ~、そのお祭りって飛び込みでも参加可能何ですか?」
「湯の華温泉郷旅館組合が協賛していますから、各宿の受け付けに申し込み用紙があるはずですよ。」
「行くよ、木村君!」
「おう!明日の予定は決まったな。」
待ってろ韋駄天様、俺たちの走りを魅せてやる!
(side : 本条まなみ)
「ちょっと先輩、どう言う事ですか、何であんなイケメンの男子とお知り合い何ですか!」
「そうですよ、何なんですかあの二人は!
発達した広背筋、引き締まったウエスト、足元の裾から覗く魅惑の腓腹筋。浴衣越しでも分かる筋肉美って、私今晩眠れなくなっちゃったじゃないですか、紹介してください!」
湯の華温泉郷の奉納レースのゲスト、お仕事としては面白味もないと思っていたけど、なんてサプライズ!?
韋駄天様のご利益に縁結びってあったかしら?
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