219 / 525
第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第217話 いい旅、湯め気分♨
しおりを挟む
壮絶な戦いであった第二回逃走王決定戦本選。
我ら鬼ごっこ同好会の戦士たちは、しばし休息の時間を必要とした。
って言うかお前ら全員して一週間も休んでんじゃないよ、鍛え方が足りないんじゃないのか本当に?
ん?お前は出てないんだから当たり前だろうって?
いやいやいや、出てましたから、皆さん逃走王地方予選見たんでしょ?北関東ブロック予選通過者にしっかり名前が載ってるじゃないですか。
ほらココ、ちゃんと書いてあるでしょ、予選通過者”スタジオS&B所属ファッションモデルSaki”って。
何きょとんとした顔してるのよ、”Saki”さんですよ、私。
”・・・あぁ~、”って酷くない?カミングアウトした私の心を返して。(ぐすん)
どうも、未だに同一人物だと認識して貰えない”Saki”の中の人、佐々木です。
お前は大会の後大丈夫だったのかって?ご心配どうもありがとう。
当日は流石に死にそうになっていましたが、一晩経ったらケロッとしてました。
やっぱりお家が一番、慣れた布団で寝ると疲れが吹き飛びますな~♪
次の日やたらじゃれてくれる黒丸のかわいい事、心配してくれたのかな?愛い奴め、ウリウリ、ここか、ここが気持ちいいのか?
復活した鬼ごっこ同好会の皆さん、私の事を指さして化け物呼ばわりするのは止めてください。
これでも部長なんですよ、泣いちゃいますよ。(T T)
なんやかんやあり~ので日常を取り戻したある日の放課後、家に帰ると見慣れぬ靴が。どなたかお客さん?
「Saki様、お帰りなさいませ。中央都テレビの植松様がお越しになっております。」
ん?植松さん?何の用でしょ。
取り敢えず着替えて来るから、俺の飲み物は渋めの緑茶でお願い。
「畏まりました。熱めでご用意させていただきます。」
流石はノエルさん、俺の好みが分かってる。下手をすると無言ですべての要件がすんじゃうからな、変に慣れない様になるべく要件は口にする様にしないと。
前世の嫁にも散々教育されたから、それ。要件や気持ちはちゃんと口に出して伝える、これとっても大事、ボクワスレナイ。(ガクブル)
「お待たせしました。中央都テレビの名ディレクター植松さんがわざわざどう言ったご用件で?そろそろ第二回逃走王決定戦本選の放送日ですよね、今一番忙しいんじゃないんですか?」
「いやいや、御心配いただきまして恐縮であります。
佐々木君にはこの度大変お世話になりまして、感謝し切りであります。
こちら、今回の第二回逃走王決定戦本選ディレクターカット版スペシャルDVDであります。時間の都合上本編の放送ではお見せ出来ないシーンなど、まさにスペシャルにふさわしい内容になっておりますので、ぜひお納めください。」
「えぇ~~~~、マジですか、こんなに貴重なものいいんですか、今更返せって言われてもダメですからね、我が家の家宝にするんですから。うっひょ~~、今夜はお祭りだ!!徹夜で何度も見直すぞ~~~!早速ハードディスクに落として、こっちのDVDは厳重に保管しておこう。
植松様、ありがとうございました!」
土下座の勢いでお礼を述べる俺に植松さんも困惑気味。
でも仕方がないよね、男のロマンが詰まりまくった戦いの記録、喜ばない方がおかしいって言うの。
「アハハハ、そんなに喜んでもらえればテレビマン冥利に尽きると言うものでありますな~。本放送は今週の金曜日ですから其方もよろしくお願いします。
さて、話は変わりますが、本日お伺いしたのはファッションモデル”Saki”様にお願いがあったから何でありますが・・・」
おや、”Saki”に用事とな?
まぁ、植松さんの事だから変な事にはならないとは思うけど、いったいどう言う要件なんだか。
これまでの経験からどうしても警戒してしまう佐々木君なのでした。
我ら鬼ごっこ同好会の戦士たちは、しばし休息の時間を必要とした。
って言うかお前ら全員して一週間も休んでんじゃないよ、鍛え方が足りないんじゃないのか本当に?
ん?お前は出てないんだから当たり前だろうって?
いやいやいや、出てましたから、皆さん逃走王地方予選見たんでしょ?北関東ブロック予選通過者にしっかり名前が載ってるじゃないですか。
ほらココ、ちゃんと書いてあるでしょ、予選通過者”スタジオS&B所属ファッションモデルSaki”って。
何きょとんとした顔してるのよ、”Saki”さんですよ、私。
”・・・あぁ~、”って酷くない?カミングアウトした私の心を返して。(ぐすん)
どうも、未だに同一人物だと認識して貰えない”Saki”の中の人、佐々木です。
お前は大会の後大丈夫だったのかって?ご心配どうもありがとう。
当日は流石に死にそうになっていましたが、一晩経ったらケロッとしてました。
やっぱりお家が一番、慣れた布団で寝ると疲れが吹き飛びますな~♪
次の日やたらじゃれてくれる黒丸のかわいい事、心配してくれたのかな?愛い奴め、ウリウリ、ここか、ここが気持ちいいのか?
復活した鬼ごっこ同好会の皆さん、私の事を指さして化け物呼ばわりするのは止めてください。
これでも部長なんですよ、泣いちゃいますよ。(T T)
なんやかんやあり~ので日常を取り戻したある日の放課後、家に帰ると見慣れぬ靴が。どなたかお客さん?
「Saki様、お帰りなさいませ。中央都テレビの植松様がお越しになっております。」
ん?植松さん?何の用でしょ。
取り敢えず着替えて来るから、俺の飲み物は渋めの緑茶でお願い。
「畏まりました。熱めでご用意させていただきます。」
流石はノエルさん、俺の好みが分かってる。下手をすると無言ですべての要件がすんじゃうからな、変に慣れない様になるべく要件は口にする様にしないと。
前世の嫁にも散々教育されたから、それ。要件や気持ちはちゃんと口に出して伝える、これとっても大事、ボクワスレナイ。(ガクブル)
「お待たせしました。中央都テレビの名ディレクター植松さんがわざわざどう言ったご用件で?そろそろ第二回逃走王決定戦本選の放送日ですよね、今一番忙しいんじゃないんですか?」
「いやいや、御心配いただきまして恐縮であります。
佐々木君にはこの度大変お世話になりまして、感謝し切りであります。
こちら、今回の第二回逃走王決定戦本選ディレクターカット版スペシャルDVDであります。時間の都合上本編の放送ではお見せ出来ないシーンなど、まさにスペシャルにふさわしい内容になっておりますので、ぜひお納めください。」
「えぇ~~~~、マジですか、こんなに貴重なものいいんですか、今更返せって言われてもダメですからね、我が家の家宝にするんですから。うっひょ~~、今夜はお祭りだ!!徹夜で何度も見直すぞ~~~!早速ハードディスクに落として、こっちのDVDは厳重に保管しておこう。
植松様、ありがとうございました!」
土下座の勢いでお礼を述べる俺に植松さんも困惑気味。
でも仕方がないよね、男のロマンが詰まりまくった戦いの記録、喜ばない方がおかしいって言うの。
「アハハハ、そんなに喜んでもらえればテレビマン冥利に尽きると言うものでありますな~。本放送は今週の金曜日ですから其方もよろしくお願いします。
さて、話は変わりますが、本日お伺いしたのはファッションモデル”Saki”様にお願いがあったから何でありますが・・・」
おや、”Saki”に用事とな?
まぁ、植松さんの事だから変な事にはならないとは思うけど、いったいどう言う要件なんだか。
これまでの経験からどうしても警戒してしまう佐々木君なのでした。
1
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
男女比:1:450のおかしな世界で陽キャになることを夢見る
卯ノ花
恋愛
妙なことから男女比がおかしな世界に転生した主人公が、元いた世界でやりたかったことをやるお話。
〔お知らせ〕
※この作品は、毎日更新です。
※1 〜 3話まで初回投稿。次回から7時10分から更新
※お気に入り登録してくれたら励みになりますのでよろしくお願いします。
ただいま作成中
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる