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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第205話 思い出はコーヒーの香り (2)
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「執事の衣装ってどこで借りられるのかな?数が数だから早めに動かないと間に合わないよね。」
「誰かコスプレイベント専門店知ってる子いる~?」
いや~、目標に向かって一致団結する若者、良いですな~。これぞ青春、おじさんはこう言うのがしたかったんですよ。善きかな善きかな。
一人黄昏て何してるのかって?
私、教壇脇で正座させられてますが何か?
木村君と絵実ちゃんによる張り扇攻撃によりぼこぼこにされ、現在反省中であります。
えぇ~、心の声を上げただけじゃん。魂の叫びだよ?みんな共感してくれたじゃん。駄目ですか、そうですか。
まだ反省が足りない?いえいえ、その様な事は、はい、大人しくしております。
でも衣装か~。一着二着ならすぐに用意出来るかもだけど三十五着となると、流石に難しいかな?
俺はおもむろにスマホを取り出し心当たりに電話を掛けた。
「もしもし、スタジオGreenでしょうか?お久し振りです、佐々木です。
チーフの高見屋さんいらっしゃいますか?
あ、高見屋さんお久し振りです。
いえいえこちらこそ、高見屋さんには敵いませんよ、あっはははは。所でそんな高見屋さんにご相談がありまして。」
やはり持つべき者は同好の士。
頼りになります。
「ねぇ、佐々木君。みんなの衣装を借りに行くのは分かるんだけど、こんなに人数いるの?」
現在、我々二年C組衣装調達班の面々は、衣装を借りるためスタジオGreenへ移動しているところ。メンバーは俺に木村君と西山君、絵実にみっちゃんくみちゃん、春に校外学習に行ったアニメ研究会の三人集。
いや~、今回衣装を貸してくれるスタジオGreenの高見屋さんからの条件が、"服は貸すから撮影させろ。"って奴でね。簡単に言えば生け贄?
"スパーン"
痛~い、木村君酷くない?何で張り扇持って来てるのさ。
「ふん、佐々木と何処かに行くんだ、必須装備だろうが。それより言い方、西山を怯えさせるな。」
ごめんね、西山君。でもそんなにひどい事にはならないと思うから、高見屋さんも悪い人じゃないから安心して。
なんやかんやあり~ので到着致しました、世界のファッションブランドから数多くオファーを受ける撮影スタジオ"スタジオGreen"。
こんにちは、佐々木で~す。
ピッチリしたカッターシャツから覗く発達した大胸筋、捲られた袖口から伸びる丸太の様な上腕二頭筋、密着したレザーパンツに隠された女性のウエスト程もあろう大腿四頭筋、キュッと引き締まったセクシーな臀部筋群。
太い眉、鋭い眼光、見事な割れ顎。
「はあ~い、のっぺりちゃ~んいらっしゃ~いハート❤️」
最強のお漢さん、高見屋真弓ちゃんその人である。
「はい、良いわね~♪目線こっちにちょうだい~。うん、格好良いわよ~。」
チーフノリノリだな~。
只今女子の皆様による"執事隊"の撮影会が行われています。
始めパニック状態に陥ったクラスメート一同ですが、高見屋さんが危険物でないと分かると緊張感が取れた様です。
この世界、オネエって超希少種。マイノリティなんてもんじゃない、大抵の人がパニック状態に陥るそうです。真弓ちゃん、めちゃくちゃ苦労してるんですよ。(涙)
前世おじさんの私、全く抵抗なく接するんでえらく驚かれました。お陰で今やマブダチですが。
彼女、同じマイノリティの執事女子に大変理解がありましてね、スタジオスタッフと一緒によく執事喫茶に行くんだそうです。
今回、彼女所有の執事服コレクションを貸していただく事にしたって訳です。
「はい、OKよ~♪みんな格好良かったわよ~。
ねぇ、のっぺりちゃん。この後の撮影、本当に良いの?私たち、本気出しちゃうわよ?」
"グイッ"
真剣な顔でサムズアップで答えるのっぺり。
女達よ、刮目せよ。これが君たちの知らない新たなる領域だ。
「誰かコスプレイベント専門店知ってる子いる~?」
いや~、目標に向かって一致団結する若者、良いですな~。これぞ青春、おじさんはこう言うのがしたかったんですよ。善きかな善きかな。
一人黄昏て何してるのかって?
私、教壇脇で正座させられてますが何か?
木村君と絵実ちゃんによる張り扇攻撃によりぼこぼこにされ、現在反省中であります。
えぇ~、心の声を上げただけじゃん。魂の叫びだよ?みんな共感してくれたじゃん。駄目ですか、そうですか。
まだ反省が足りない?いえいえ、その様な事は、はい、大人しくしております。
でも衣装か~。一着二着ならすぐに用意出来るかもだけど三十五着となると、流石に難しいかな?
俺はおもむろにスマホを取り出し心当たりに電話を掛けた。
「もしもし、スタジオGreenでしょうか?お久し振りです、佐々木です。
チーフの高見屋さんいらっしゃいますか?
あ、高見屋さんお久し振りです。
いえいえこちらこそ、高見屋さんには敵いませんよ、あっはははは。所でそんな高見屋さんにご相談がありまして。」
やはり持つべき者は同好の士。
頼りになります。
「ねぇ、佐々木君。みんなの衣装を借りに行くのは分かるんだけど、こんなに人数いるの?」
現在、我々二年C組衣装調達班の面々は、衣装を借りるためスタジオGreenへ移動しているところ。メンバーは俺に木村君と西山君、絵実にみっちゃんくみちゃん、春に校外学習に行ったアニメ研究会の三人集。
いや~、今回衣装を貸してくれるスタジオGreenの高見屋さんからの条件が、"服は貸すから撮影させろ。"って奴でね。簡単に言えば生け贄?
"スパーン"
痛~い、木村君酷くない?何で張り扇持って来てるのさ。
「ふん、佐々木と何処かに行くんだ、必須装備だろうが。それより言い方、西山を怯えさせるな。」
ごめんね、西山君。でもそんなにひどい事にはならないと思うから、高見屋さんも悪い人じゃないから安心して。
なんやかんやあり~ので到着致しました、世界のファッションブランドから数多くオファーを受ける撮影スタジオ"スタジオGreen"。
こんにちは、佐々木で~す。
ピッチリしたカッターシャツから覗く発達した大胸筋、捲られた袖口から伸びる丸太の様な上腕二頭筋、密着したレザーパンツに隠された女性のウエスト程もあろう大腿四頭筋、キュッと引き締まったセクシーな臀部筋群。
太い眉、鋭い眼光、見事な割れ顎。
「はあ~い、のっぺりちゃ~んいらっしゃ~いハート❤️」
最強のお漢さん、高見屋真弓ちゃんその人である。
「はい、良いわね~♪目線こっちにちょうだい~。うん、格好良いわよ~。」
チーフノリノリだな~。
只今女子の皆様による"執事隊"の撮影会が行われています。
始めパニック状態に陥ったクラスメート一同ですが、高見屋さんが危険物でないと分かると緊張感が取れた様です。
この世界、オネエって超希少種。マイノリティなんてもんじゃない、大抵の人がパニック状態に陥るそうです。真弓ちゃん、めちゃくちゃ苦労してるんですよ。(涙)
前世おじさんの私、全く抵抗なく接するんでえらく驚かれました。お陰で今やマブダチですが。
彼女、同じマイノリティの執事女子に大変理解がありましてね、スタジオスタッフと一緒によく執事喫茶に行くんだそうです。
今回、彼女所有の執事服コレクションを貸していただく事にしたって訳です。
「はい、OKよ~♪みんな格好良かったわよ~。
ねぇ、のっぺりちゃん。この後の撮影、本当に良いの?私たち、本気出しちゃうわよ?」
"グイッ"
真剣な顔でサムズアップで答えるのっぺり。
女達よ、刮目せよ。これが君たちの知らない新たなる領域だ。
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