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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第153話 ようこそ、新入生の皆さん
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「おはようございまーす。わたくし、佐々木と申します。二年生に上がり身を引き締める思いであります。新たにクラスメートとなられた皆さん、これから二年間、よろしくお願いします。」
教室に入るや否やの元気なご挨拶、そして礼儀正しい深々としたお辞儀。
完璧だ、第一印象、これ大事、今後二年間は俺の生活も安泰だ。(どや顔)
”スパーン”
ヌオ~ッ、誰じゃい朝から人の顔面に張り扇くらわす馬鹿者は、鼻が潰れたやんけって絵実さんおはよう、久しぶりお元気だった?
「お元気だったじゃないわよ、何朝っぱらから馬鹿やってるのよ。折角クラス替えでも同じクラスに成れたってのに、雰囲気台無しじゃない!私のこのやるせない怒りはどうしたらいいのよ、責任取りなさい責任!」
どうどう、絵実さん落ち着きましょう。あとその言い回しは私の社会的信用を殺しかねないのでお控えいただけると助かります。
あ、そこの君たちこそこそと”えっ、あの二人ってもしかしてもう大人?階段上っちゃった?”とか言うの止めようか、うん。非常に不味い事になりかねないか「おい、このクラスに佐々木は居るか?今すぐ生徒会室まで来い、生徒会長が御呼びだ。」ってタイミング悪い。
俺まだ悪いこと何もしてないよ?
クラスメートの皆さんそのジト目止めよう?僕のハートはブレイクよ?
”コンコンコン”
「失礼します。井上生徒会長、御呼びと伺いましたがどういったご用件でしょうか?」
パッと見相も変わらぬ質素な生徒会室。違いがあるとすれば作業用のノートパソコンが一台から三台に増えた事。生徒会用の資金も潤沢になったからね、今じゃ湯沸かしポットも完備しているとか、なんかラノベ物の生徒会室に一歩近づいた感じ?えっ、それくらい普通?う~ん、ラノベ生徒会室への道は厳しいの~。
「あぁ、朝からすまないな、佐々木。ちょうどみんな揃ったところだ。こっちに来てくれ。」
室内を見渡せば、真新しい制服を着た見慣ぬ男子生徒が何人かってどこかで見た事あるような?どこだったっけ?
「あ、佐々木先輩、おはようございます。」「えっ、先輩やたら背が伸びてません?ちょっと分からなかったですよ?」「うそ、まるで別人じゃん。何があったし逃走王。」
この無軌道ぶりは間違いない、こいつら全員桜町っ子じゃん。お前ら久しぶり、ちっす。
「挨拶はその辺にしておけ。お前たちは全員何でここに呼び出されたのか分かってるのか?」
「「・・・分かりません!」」
「よし、元気があっていい返事だ、じゃなくって心当たりがあるだろうが。ヒントは保健室、搬送だ。」
「「あぁ~、あれか~。」」
「分かったようだな。幸い大きな問題にはなってはいないが、区分としてやってはいけない事だと言う事くらいは分かるだろう。少しは自重しろよ。
そんなお前たちに生徒会長として代々申し送られている言葉を伝える。
”他校の男子はお前らとは違う、手加減しろ”以上だ。
本当に頼むぞ。因みに手加減出来なかった奴がココにいる佐々木だ。はっきり言おう、佐々木にはなるな。頼むから。」
何か朝から呼び出されたと思ったらいきなりディスられてるんですけど、私に対して酷すぎません事?後輩たちに会えたのは嬉しいけど、扱い雑。
でもやっぱりやっちゃいましたか、”我が校の風物詩”。
で井上先輩、今年の要救助者はいかほどで?
「あぁ、過去最高の七名だ。保健室から感謝の言葉が届いている。」
おぉ、こいつらなかなか優秀。
ビシッとサムズアップを決める後輩たちに、頼もしさを感じる佐々木なのでした。
(ナレーション:キートン山田)
教室に入るや否やの元気なご挨拶、そして礼儀正しい深々としたお辞儀。
完璧だ、第一印象、これ大事、今後二年間は俺の生活も安泰だ。(どや顔)
”スパーン”
ヌオ~ッ、誰じゃい朝から人の顔面に張り扇くらわす馬鹿者は、鼻が潰れたやんけって絵実さんおはよう、久しぶりお元気だった?
「お元気だったじゃないわよ、何朝っぱらから馬鹿やってるのよ。折角クラス替えでも同じクラスに成れたってのに、雰囲気台無しじゃない!私のこのやるせない怒りはどうしたらいいのよ、責任取りなさい責任!」
どうどう、絵実さん落ち着きましょう。あとその言い回しは私の社会的信用を殺しかねないのでお控えいただけると助かります。
あ、そこの君たちこそこそと”えっ、あの二人ってもしかしてもう大人?階段上っちゃった?”とか言うの止めようか、うん。非常に不味い事になりかねないか「おい、このクラスに佐々木は居るか?今すぐ生徒会室まで来い、生徒会長が御呼びだ。」ってタイミング悪い。
俺まだ悪いこと何もしてないよ?
クラスメートの皆さんそのジト目止めよう?僕のハートはブレイクよ?
”コンコンコン”
「失礼します。井上生徒会長、御呼びと伺いましたがどういったご用件でしょうか?」
パッと見相も変わらぬ質素な生徒会室。違いがあるとすれば作業用のノートパソコンが一台から三台に増えた事。生徒会用の資金も潤沢になったからね、今じゃ湯沸かしポットも完備しているとか、なんかラノベ物の生徒会室に一歩近づいた感じ?えっ、それくらい普通?う~ん、ラノベ生徒会室への道は厳しいの~。
「あぁ、朝からすまないな、佐々木。ちょうどみんな揃ったところだ。こっちに来てくれ。」
室内を見渡せば、真新しい制服を着た見慣ぬ男子生徒が何人かってどこかで見た事あるような?どこだったっけ?
「あ、佐々木先輩、おはようございます。」「えっ、先輩やたら背が伸びてません?ちょっと分からなかったですよ?」「うそ、まるで別人じゃん。何があったし逃走王。」
この無軌道ぶりは間違いない、こいつら全員桜町っ子じゃん。お前ら久しぶり、ちっす。
「挨拶はその辺にしておけ。お前たちは全員何でここに呼び出されたのか分かってるのか?」
「「・・・分かりません!」」
「よし、元気があっていい返事だ、じゃなくって心当たりがあるだろうが。ヒントは保健室、搬送だ。」
「「あぁ~、あれか~。」」
「分かったようだな。幸い大きな問題にはなってはいないが、区分としてやってはいけない事だと言う事くらいは分かるだろう。少しは自重しろよ。
そんなお前たちに生徒会長として代々申し送られている言葉を伝える。
”他校の男子はお前らとは違う、手加減しろ”以上だ。
本当に頼むぞ。因みに手加減出来なかった奴がココにいる佐々木だ。はっきり言おう、佐々木にはなるな。頼むから。」
何か朝から呼び出されたと思ったらいきなりディスられてるんですけど、私に対して酷すぎません事?後輩たちに会えたのは嬉しいけど、扱い雑。
でもやっぱりやっちゃいましたか、”我が校の風物詩”。
で井上先輩、今年の要救助者はいかほどで?
「あぁ、過去最高の七名だ。保健室から感謝の言葉が届いている。」
おぉ、こいつらなかなか優秀。
ビシッとサムズアップを決める後輩たちに、頼もしさを感じる佐々木なのでした。
(ナレーション:キートン山田)
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