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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー
第146話 春休みのお出掛けです (2)
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串焼きに一口コロッケ、ベビーカステラにソフトクリーム、迷うな~。
只今高速道路のサービスエリアで休憩中。
春休みと言う事もあり、観光バスやら旅行客のマイカーでかなりの混雑。
人もわんさか出ております。
そんな混雑したところに男の子が一人でのこのこ歩いて大丈夫なのかって?
ご心配ありがとう、でも大丈夫。今日の私はスッピンでござる、埴輪だののっぺりだの言われているのは伊達ではございません。
まるで路傍の石のごとく、見えているのに見えてないとはまさにこの事、もしかして認識されてないんじゃないかと心配になりますが、お店の店員さんはちゃんと対応してくれてるんですよね。
これも修行の賜物?喜んでいいのか悪いのか。
「おい息子、さっさと行くよ。早く買っちまいな。」
Yes,Ma'am!
でもお母様、焼き鳥・串焼き・唐揚げ・お好み焼き・たこ焼き・コロッケ各種ってどんだけ買い込むんですか?
これは自分で食べる?お前は自分で買えと。まあ構いませんけどお昼大丈夫なんですか?
あと車内でアルコールはお控えくださいね、ちゃんと1パーセント未満の麦ジュ-スでお願いしますよ。
こっちの目を見ろ、マイマザー!
そこからさらに数時間、運よく渋滞にもはまらず山深い自然豊かな一軒宿に到着です。ドライブがこんなに楽しいものだとは。
モチベーション次第で移動って娯楽になるんですね。移り変わる景色を見るだけでめちゃくちゃ楽しかったわ。
「ようこそいらっしゃいました。佐々木様ご一行様でよろしいでしょうか。
わたくし当旅館の女将、本条美鈴と申します。本日はどうぞよろしくお願いします。」
「あぁ、私が佐々木本人だ。話は聞いている。今日からしばらく厄介になるよ。
こっちの連れは助手と息子だ。よろしく頼む。」
「ではお部屋まで荷物をお持ちいたします。ご逗留の間はお話しの通り、一人一部屋でよろしいのでしょうか?」
「あぁ、それで構わない。案内を頼む。」
いや~、老舗の旅館、風情があっていいよね。女将さんもザ・女将って感じでどことなく漂う大人の色気が堪りませんな~。(ゲス顔)
なんかさっき一人一部屋って言ってたけど、そんな贅沢しちゃっていいの?個室だよ?マザー太っ腹過ぎない?
それだけ俺の頑張りを認めてくれたって事か、嬉しいね~♪
「では荷物をお持ちいたします。」
あ、仲居さんどうもありがとうございますって、若い。俺と余り歳変わらないんじゃない?前髪ぱっつんに後ろで縛った長い髪、俗に言う日本人形カットって奴?
ここの娘さんかな?春休みは旅館の繁盛期だからお手伝いに駆り出されているのかもね。家族経営の宿、なんか響きがいいよね。
「お客様方のお部屋はこちら、桔梗の間、菊の間、皐月の間となっております。」
「お客様はこちらでございます。」
お、俺っちは皐月の間でございますね。この皐月って漢字、難しくない?白二十二って最初読めなかったもん。でもよく見てると帽子を被った俺?そう思うとこの部屋に妙な愛着湧くよね。
「粗茶でございます。何か御用がございましたら、何なりとお申し付けください。」
仲居さんいつの間にかお茶入れてくれたんだ。さすがは老舗、サービスが行き届いている。これぞおもてなしの精神、勉強になります。
それでこちらが旅館の案内っと、露天の温泉が在るんだ。ちゃんと男女共にあるのね。
朝と夜は男女が入れ替わるんだ、この辺は注意が必要っと。
”ヵッヵッヵッヵッヵッ”
?なんか音したかな?まぁ、気のせいか。
そう言えばマミーが”今回は滝行に行かないんだから座禅くらいやって起きな”って言ってたし、夕飯迄座禅でもしていますか~。
”ヵッヵッヵッヵッヵッ”
”ガサガサガサガサガサ“
”ドカドカドカドカドカッ”
「失礼いたします。お客様、ご夕食の準備が整いました。食事の間へご案内いたします。」
ん?あぁ、もうそんな時間になったんだ。結構集中してたのかな、時間が経つのがやたら早く感じたわ。
あ、おっちゃん夕飯だってさ。どうしたのそんなに大汗掻いちゃって?先にお風呂に行く?顔色もあんまりよくないよ?昼間の疲れが出たとか、ずっと運転させっぱなしでごめんなさい。代わってあげる事も出来ない身で本当に申し訳ない。
今日はお酒でも飲んでゆっくり楽しんでよ。
全部マイマザーの奢りみたいだし。
あ、マミー、おっちゃんが疲れ出たみたいなんだけど。
「はぁ~、増山。お前さん、最近修行が足りないんじゃないかい?
忙しいのは分かるけど基本が疎かだと思わぬところで足を掬われるよ。
チョッと背中向けて見な。」
”バチィーン”
ブッ、マミーいきなり何するん!気合注入ってどこのプロレスラーだよ、体育会系過ぎるだろう。おっちゃん大丈夫?ごめんねこんな母親で、って言うか顔色良くなってるじゃん。精神論も馬鹿にできないのね!?
まあ、食事が楽しめそうで良かった良かった。
只今高速道路のサービスエリアで休憩中。
春休みと言う事もあり、観光バスやら旅行客のマイカーでかなりの混雑。
人もわんさか出ております。
そんな混雑したところに男の子が一人でのこのこ歩いて大丈夫なのかって?
ご心配ありがとう、でも大丈夫。今日の私はスッピンでござる、埴輪だののっぺりだの言われているのは伊達ではございません。
まるで路傍の石のごとく、見えているのに見えてないとはまさにこの事、もしかして認識されてないんじゃないかと心配になりますが、お店の店員さんはちゃんと対応してくれてるんですよね。
これも修行の賜物?喜んでいいのか悪いのか。
「おい息子、さっさと行くよ。早く買っちまいな。」
Yes,Ma'am!
でもお母様、焼き鳥・串焼き・唐揚げ・お好み焼き・たこ焼き・コロッケ各種ってどんだけ買い込むんですか?
これは自分で食べる?お前は自分で買えと。まあ構いませんけどお昼大丈夫なんですか?
あと車内でアルコールはお控えくださいね、ちゃんと1パーセント未満の麦ジュ-スでお願いしますよ。
こっちの目を見ろ、マイマザー!
そこからさらに数時間、運よく渋滞にもはまらず山深い自然豊かな一軒宿に到着です。ドライブがこんなに楽しいものだとは。
モチベーション次第で移動って娯楽になるんですね。移り変わる景色を見るだけでめちゃくちゃ楽しかったわ。
「ようこそいらっしゃいました。佐々木様ご一行様でよろしいでしょうか。
わたくし当旅館の女将、本条美鈴と申します。本日はどうぞよろしくお願いします。」
「あぁ、私が佐々木本人だ。話は聞いている。今日からしばらく厄介になるよ。
こっちの連れは助手と息子だ。よろしく頼む。」
「ではお部屋まで荷物をお持ちいたします。ご逗留の間はお話しの通り、一人一部屋でよろしいのでしょうか?」
「あぁ、それで構わない。案内を頼む。」
いや~、老舗の旅館、風情があっていいよね。女将さんもザ・女将って感じでどことなく漂う大人の色気が堪りませんな~。(ゲス顔)
なんかさっき一人一部屋って言ってたけど、そんな贅沢しちゃっていいの?個室だよ?マザー太っ腹過ぎない?
それだけ俺の頑張りを認めてくれたって事か、嬉しいね~♪
「では荷物をお持ちいたします。」
あ、仲居さんどうもありがとうございますって、若い。俺と余り歳変わらないんじゃない?前髪ぱっつんに後ろで縛った長い髪、俗に言う日本人形カットって奴?
ここの娘さんかな?春休みは旅館の繁盛期だからお手伝いに駆り出されているのかもね。家族経営の宿、なんか響きがいいよね。
「お客様方のお部屋はこちら、桔梗の間、菊の間、皐月の間となっております。」
「お客様はこちらでございます。」
お、俺っちは皐月の間でございますね。この皐月って漢字、難しくない?白二十二って最初読めなかったもん。でもよく見てると帽子を被った俺?そう思うとこの部屋に妙な愛着湧くよね。
「粗茶でございます。何か御用がございましたら、何なりとお申し付けください。」
仲居さんいつの間にかお茶入れてくれたんだ。さすがは老舗、サービスが行き届いている。これぞおもてなしの精神、勉強になります。
それでこちらが旅館の案内っと、露天の温泉が在るんだ。ちゃんと男女共にあるのね。
朝と夜は男女が入れ替わるんだ、この辺は注意が必要っと。
”ヵッヵッヵッヵッヵッ”
?なんか音したかな?まぁ、気のせいか。
そう言えばマミーが”今回は滝行に行かないんだから座禅くらいやって起きな”って言ってたし、夕飯迄座禅でもしていますか~。
”ヵッヵッヵッヵッヵッ”
”ガサガサガサガサガサ“
”ドカドカドカドカドカッ”
「失礼いたします。お客様、ご夕食の準備が整いました。食事の間へご案内いたします。」
ん?あぁ、もうそんな時間になったんだ。結構集中してたのかな、時間が経つのがやたら早く感じたわ。
あ、おっちゃん夕飯だってさ。どうしたのそんなに大汗掻いちゃって?先にお風呂に行く?顔色もあんまりよくないよ?昼間の疲れが出たとか、ずっと運転させっぱなしでごめんなさい。代わってあげる事も出来ない身で本当に申し訳ない。
今日はお酒でも飲んでゆっくり楽しんでよ。
全部マイマザーの奢りみたいだし。
あ、マミー、おっちゃんが疲れ出たみたいなんだけど。
「はぁ~、増山。お前さん、最近修行が足りないんじゃないかい?
忙しいのは分かるけど基本が疎かだと思わぬところで足を掬われるよ。
チョッと背中向けて見な。」
”バチィーン”
ブッ、マミーいきなり何するん!気合注入ってどこのプロレスラーだよ、体育会系過ぎるだろう。おっちゃん大丈夫?ごめんねこんな母親で、って言うか顔色良くなってるじゃん。精神論も馬鹿にできないのね!?
まあ、食事が楽しめそうで良かった良かった。
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