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第二章 中二病には罹りません ー中学校ー

第122話 木村君と遊ぼう

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「なぁ、佐々木。お前、今度の日曜日暇か?」

ん?どうしたの藪から棒に。まぁ、暇っちゃ暇だけど。何処か遊びに行くお誘いとか?

「うむ、月子姉さんがな。日曜にやる文化祭にお前を誘えと言って来てな。」

えっ、今頃文化祭?もう十一月だよ、遅くない?
学校によってはまちまちだけどそんな所も有るんだね。

「いや、中学校は九月開催が多いが、高校や大学は十一月開催は割合ポピュラーらしいぞ。月子姉さんの所は中高一貫校だからな。高等部に合わせた形なんじゃないか?」

へ~、そう言えば前世の大学とかもそれくらいにやってるって夕方の報道番組でやってたな~。ミスキャンパスとかミスターキャンパスとか決めてるって奴。
月子さんの所はそんなのやらないの?

「あぁ、高等部の方でやるらしい。陽子姉さんが言っていた。」

よし、行くぞ。うん、俺に予定なんかない、有ったとしても今なくなった。
月子さんの学校って最寄り駅桜泉学園と同じだったよな?
確か駅挟んで反対側だっけか。
そうだ、康太君誘ってもいい?
アイツ学校休んでたから、桜泉学園の文化祭行ってないんだよね。
でもチケット足りる?女子校とかってそう言うの厳しいって聞いたような。

「何処の世界の女子校だそれは。チケット制限なんて有るわけ無いだろう。流石に最近は防犯の観点からまったくのフリーではないが、受付で氏名記入すれば入れるぞ。
ウチは家族チケットが有るから、グループ扱いで十名迄問題ない。」

そうなんだ。それじゃ、康太君にはこっちから連絡しておく~。
日曜十時、現地駅前集合でO.K?

「分かった。月子姉さんにはそう伝えておく。」

"女子校、文化祭、高等部でミスコン。
それはオールブルー、
俺はやります、サン○師匠~!"(心の叫び)


(side:木村月子)

「おっはよ~、ツッキー♪機嫌いいじゃん。なんかいい事でもあったのかな~?
お姉さんに教えてみなさいよ~、ウリウリ♪」

「ん、今度の文化祭、英雄君来る。楽しみ。」

「え、ついに弟君ご降臨!確か凄いイケメンって言ってたよね、テンション上がってきちゃうんですけど!?」

「残念。英雄君、現在擬態中。見た目超地味、凄い。」

「はぁ?どう言う事?擬態中って?超地味って?それって誰得?理解が出来ない。」

「ん、色々あった。英雄君が一番なのは変わらない。」

「アンタ本当に弟君好きだね~。でもいつも言ってる弟君のお友達の方はどうなのよ?」

「ん、のっぺりは別腹。私の愛は寛大。」

「ず、ずいぶん大きく出たじゃない。これだから恵まれた女は…。
畜生~、私も出会いが欲し~!」

「ん、のっぺりとそのお友達も来る。私に感謝する。」

「え、マジ!男の子が少なくとも三人は来るの?
みんな聞いた~、気合入れて準備するのよ~!」

「「「お~~~!」」」

”フンッ”
なぜか大威張りの月子でありました。(ナレーション)
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