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第一章 男女比世界へようこそ

第43話 久しぶりの教室はテンション上がる

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「おっはようございまーす♪」

今日から学校、夏休み明けってなぜかテンション上がるよね。
これでダウナーなのは大概宿題終わってない奴、ほんとちゃんとしろよ。マイマザーなら折檻コースまっしぐらだぞ。

ワイ、今年はちゃんと終わりましたんで!(どや顔)
噓だろって、証拠証拠。完璧に仕上がってるザンショ?俺は”やれば出来る”男なのだよ。
ご褒美目的だったんだろうって、まあそうなんだけどね~。
ご褒美で行ってきましたよ、”熱砂スパランド”。
楽しかったかって、まあ楽しかったは楽しかったんですけどね~。
マイマザーが急遽お仕事が入っちゃいましてね、代わりに連れて行ってくれたんですよ…、駄菓子屋のおばちゃんが。
マミーが電話したら一発OKだって。
んで迎えに来てくれたんですよ、校長先生と一緒に…。
あとはまあ、分かるでしょ?
そんなんでまあ、大変だったんだよ!

それよりみんなどこか行ったの?
「おはよう、みんな元気だったか。
朝から皆のいい笑顔が見れて、俺もうれしいよ。」

お、おはよう木村君。今日もメイクばっちりじゃん、超地味。
夏休み中も何度かうちに来てたけど、かなり腕上げたんじゃない?

「ああ、その節は大変お世話になった。この頃ようやく西城に及第点が貰える様になってな。母君にもよく礼を言っていたと伝えてほしい。
本当にありがとう。」
「わたくしも礼を述べさせていただきます。ご主人様共々、大変お世話になりました。ありがとうございました。」

西城さんもマイマザーから変身メイク術を教わってたからな~。「木村様より目立つわけには参りません。」とか言って。今日なんて完全に“モブ化“してるじゃん、凄い上達ぶりだよ、実際。
でも西城さん、何度も言いますがあなたは”ナース”ですからね?さっきの言い回し、完全に”メイド化”してましたからね!?

所で木村君は進路どうするの?やっぱ私立受けるの?
「いや、俺はこのまま公立の中学へ行くつもりだ。変に私立に行ってちやほやされても、自分の為には成らないからな。
それに私立の学校見学にも行ったが、どうも水が合わない。」

ほうほう、そうですか。そういえばこうた君も大変だったって愚痴ってたからな~。
男子諸君はどうするのよ?君たち二人は私立に行くと、親がどうしてもと言うから仕方がなくと。そうだよね~、こればかりは自分の意見が通るとも限らないもんね。
「はい、皆さん席についてください。これより朝のHRを始めます。
宿題を集めますので、後ろの席の人は回収してください。」

わっ、美穂先生、もうそんな時間?
宿題が終わらなかった男子、アウトです。ちゃんと先生に叱られてきてください。
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