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第一章 男女比世界へようこそ
第19話 いざ行かん、夢の世界へ
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六年生になってはや一ヶ月、"木村君ワンパン事件"以降は、たまに女子生徒がダンカンを遠目に見付けて奇声をあげる位で、此れと行った騒ぎも起きなかった。
六年生女子達の勉強熱は今だ衰える事を知らず、その流れは五年生、四年生にまで波及しつつあった。
え、君たち二年~三年後を見据えるの?燃え尽きちゃわない?大丈夫?おじさんとっても心配です。
それはさておき男子は概ねお気楽極楽♪
やっぱり平和が一番だよね。
美穂先生情報によれば、転校初日にフェードアウトした木村君は、今だ入院生活を続けているとか。
現在、復帰に向けてリハビリに励んでいるとの事。
これってヤバくね?
ダンカン案件じゃね?
クラスメートから逮捕者が出るんじゃないかと戦々恐々としていた所、朝の挨拶の時間に校長先生からお話がありました。
「今回の事は、木村君のご家族側から問題にしないとの連絡がありました。但し、木村君は精神的に大きなダメージを受け、現在専門医監修のもとリハビリに努めております。復帰後も定期的に病院に行くそうです。
病院側からは、患者の容態悪化に繋がるので、今回の件には触れない様にとの事です。
皆さんも十分注意して下さい。」
なるほど、事件は一応の決着をみた様だ。
所で校長先生?
あれから顔色が良くなったのは何よりですが、何かお酒臭くないですか?
最近、夜の繁華街でおばちゃんとつるんでるのをよく見掛けるって、我が家の飲んだくれが言ってたんですが?
え、気のせいですか、そうですか。
僕は何も知らない、何も見ていない。
だからその振り上げた鍵盤ハーモニカを下に下ろそう。
漫画じゃないんだから、頭を殴ったって記憶は消えないよ?
それを出来るのはお金と権力、校長先生に逆らう訳無いじゃないですか、嫌だなぁ~、あはは…。
どっと疲れたその日の放課後、俺は珍しくこうた君のお家にお邪魔する事になった。
今日はお母さんも家にいるとの事、いつもおやつに出してくれるお手製パンケーキ、俺大好きなんだよね♪
「今度の連休中、みんなで熱砂スパランドに行かない?」
この世界、前世と一緒で五月の連休が存在する。言葉だけじゃなく、社会的な細々とした所でそっくりだ。
そう言った意味で、異世界と言うより、平行世界か何かなんだろう。
「行けたら行きたいけど、今からじゃチケット取れないだろう?」
こうた君は時々こう言う無茶な所があるんだよな。連休中のレジャーランドを甘くみるなよ。
「はい、これ。熱砂スパランドのペアチケット、二枚。
お父さんに貰ったんだけど、お友達と行きなさいって。
君ん家とうちでどうかなと思って?」
マイロード、お供させていただきます!
六年生女子達の勉強熱は今だ衰える事を知らず、その流れは五年生、四年生にまで波及しつつあった。
え、君たち二年~三年後を見据えるの?燃え尽きちゃわない?大丈夫?おじさんとっても心配です。
それはさておき男子は概ねお気楽極楽♪
やっぱり平和が一番だよね。
美穂先生情報によれば、転校初日にフェードアウトした木村君は、今だ入院生活を続けているとか。
現在、復帰に向けてリハビリに励んでいるとの事。
これってヤバくね?
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病院側からは、患者の容態悪化に繋がるので、今回の件には触れない様にとの事です。
皆さんも十分注意して下さい。」
なるほど、事件は一応の決着をみた様だ。
所で校長先生?
あれから顔色が良くなったのは何よりですが、何かお酒臭くないですか?
最近、夜の繁華街でおばちゃんとつるんでるのをよく見掛けるって、我が家の飲んだくれが言ってたんですが?
え、気のせいですか、そうですか。
僕は何も知らない、何も見ていない。
だからその振り上げた鍵盤ハーモニカを下に下ろそう。
漫画じゃないんだから、頭を殴ったって記憶は消えないよ?
それを出来るのはお金と権力、校長先生に逆らう訳無いじゃないですか、嫌だなぁ~、あはは…。
どっと疲れたその日の放課後、俺は珍しくこうた君のお家にお邪魔する事になった。
今日はお母さんも家にいるとの事、いつもおやつに出してくれるお手製パンケーキ、俺大好きなんだよね♪
「今度の連休中、みんなで熱砂スパランドに行かない?」
この世界、前世と一緒で五月の連休が存在する。言葉だけじゃなく、社会的な細々とした所でそっくりだ。
そう言った意味で、異世界と言うより、平行世界か何かなんだろう。
「行けたら行きたいけど、今からじゃチケット取れないだろう?」
こうた君は時々こう言う無茶な所があるんだよな。連休中のレジャーランドを甘くみるなよ。
「はい、これ。熱砂スパランドのペアチケット、二枚。
お父さんに貰ったんだけど、お友達と行きなさいって。
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