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本編
閑話 あるところに
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「昔のの話をしようかしら、目的を知れば貴方も納得するでしょ?」
瓶に入ったこい紫色の液体を見せつけるようにふるった。
「この魔法薬は、魔力増幅させる為の魔法薬だそうよ。元々は、国王が王妃を殺すために作らせた代物。」
そう言って、ベティナはひとりごとのように昔の話をした。
「とあるところに、一人の女の子がいたわ。その子は、家族と共に人形劇をして国を転々としてきた。貧しかったけれど両親と弟に囲まれ幸せに暮らしていたわ。
けれど、一つ違ったことがあった。魔力量だけは人よりも多かったこと。暴走させては、周囲の人が怖がり遠ざかった。それでも両親は、根気よく魔力のコントロールを教えてくれた。とてもとても、大切な家族だった。けれど、そんな日々も長くは続かなかったけれど。」
ベティナは長い髪をくるくると弄び、コトリと床に瓶を置く。
「突然、国の貴族が両親を殺したの。
盗賊にその子の家を襲わせたのよ。子供の頃は気付かなかったけど、貧しい家に取るものなんて何もないのに襲う意味がないものね。」
皮肉げに笑い。頼んでもいないのに話を続ける。
「それから、孤児として弟共に教会で世話になったわ。その女の子を生かしたのは実験体として、弟を生かしたのは実験と他にも理由があったらしいけど。教会数ヶ月過ごして、直ぐに男爵位の貴族に引き取られた。その時は、新しい家族と仲良くしようと思ったわ。けれど、扱われたのは実験体として弟とは1日一度だけ監視付きで会うことができた。」
突然、表情を恐ろしげに変えたベティナは握りしめた手を震わせている。爪が食い込んだのか微かに血のに良い漂う。
「どんな実験だったと思う?」
急にこちらに話しかけてきた。
「知らんっっぅ」
短く告げる。しかし、軋む内臓は痛みを訴える。
「それも、そうね。
実験内容は簡単よこの魔法薬を飲むだけ。もっとも、今のこれよりは粗悪品だったけどここの貴族にとって平民の一人や二人、消えても問題なかったのでしょう。
でも、これはさっきも言った通り魔力量を増幅するの。増幅した魔力はどうなると思う?」
再び聞かれるが、痛みのせいで声が出ない。
「・・・・行き場を失った魔力はね、持ち主を攻撃するするの。放出量と生成量が合わなくて。風船と一緒よ?膨らまし続けると耐えきれなくなってパァン!」
グッと手を握ってパッと開くジェスチャーと共にそう言った。
「毎日毎日、皮膚は切り裂かれるけど、あり余る魔力がそれを直す。その繰り返し。部屋はいつも流した血と鉄の様な匂いがこびりついていた。血が出ない日もあったけれど、その時が一番辛かったわね。内臓切り裂かれる痛みに耐えるのよ?」
クスクスと他人事のように笑って言う。彼女にしてみれば、他人事のように語っているからそうなのだろうか。それにしても、現実的だ。
勝手に話していて、こちらに興味がないのか時折質問する以外は何もしないので楽な姿勢で休むことができた。だからか、思考することができた。
「その女の子は魔力のコントロールを鍛えておかげで死ななかった。だけど、弟のフェルスは違かった。会うたびに憔悴していた。男爵はね、小児愛者だったの女の子も多少は犯されたわ。けれど、成長するにしたがって興味がそれた見たいで安心していたの。すぐ近くに自分より幼い子がいたのに。
弟はその子より幼かったから身体が実験と凌辱に耐えられなかったらしい。ひどい話よね。当主も姉も。当主はもちろんだけど姉は、全く気付かなかったもの・・」
一度つぐんで、後ろに控える少年を見た。
「弟が、目の前で首を切るまで気付かなかった。」
自虐的な笑みを浮かべてこちらに向き直る。
「それでね?誓ったの、この国を壊すって。元はと言えば、あの愚王がこの薬を作ろうとしなければ、こんな事になっていなかったもの。それに、貴方のお嬢様も母親を失っていなかった。」
ベティナから聞かされる言葉に驚いた。
「どいうことだ!・・・ぐっ」
声を張り上げれば、身体が軋む。
ニッコリと笑ってベティナは言った。
「あの公爵は、妾を娶る為にこの薬を盛ったのよ。少しずつね、バレない様に病気に見せかけて。時折、男爵の元に来ていたのを知っているもの。」
立ち上がり、こちらに近づいてしゃがみこみ同じ目線になる。
「だから、一緒にこの国を壊さない?」
瓶に入ったこい紫色の液体を見せつけるようにふるった。
「この魔法薬は、魔力増幅させる為の魔法薬だそうよ。元々は、国王が王妃を殺すために作らせた代物。」
そう言って、ベティナはひとりごとのように昔の話をした。
「とあるところに、一人の女の子がいたわ。その子は、家族と共に人形劇をして国を転々としてきた。貧しかったけれど両親と弟に囲まれ幸せに暮らしていたわ。
けれど、一つ違ったことがあった。魔力量だけは人よりも多かったこと。暴走させては、周囲の人が怖がり遠ざかった。それでも両親は、根気よく魔力のコントロールを教えてくれた。とてもとても、大切な家族だった。けれど、そんな日々も長くは続かなかったけれど。」
ベティナは長い髪をくるくると弄び、コトリと床に瓶を置く。
「突然、国の貴族が両親を殺したの。
盗賊にその子の家を襲わせたのよ。子供の頃は気付かなかったけど、貧しい家に取るものなんて何もないのに襲う意味がないものね。」
皮肉げに笑い。頼んでもいないのに話を続ける。
「それから、孤児として弟共に教会で世話になったわ。その女の子を生かしたのは実験体として、弟を生かしたのは実験と他にも理由があったらしいけど。教会数ヶ月過ごして、直ぐに男爵位の貴族に引き取られた。その時は、新しい家族と仲良くしようと思ったわ。けれど、扱われたのは実験体として弟とは1日一度だけ監視付きで会うことができた。」
突然、表情を恐ろしげに変えたベティナは握りしめた手を震わせている。爪が食い込んだのか微かに血のに良い漂う。
「どんな実験だったと思う?」
急にこちらに話しかけてきた。
「知らんっっぅ」
短く告げる。しかし、軋む内臓は痛みを訴える。
「それも、そうね。
実験内容は簡単よこの魔法薬を飲むだけ。もっとも、今のこれよりは粗悪品だったけどここの貴族にとって平民の一人や二人、消えても問題なかったのでしょう。
でも、これはさっきも言った通り魔力量を増幅するの。増幅した魔力はどうなると思う?」
再び聞かれるが、痛みのせいで声が出ない。
「・・・・行き場を失った魔力はね、持ち主を攻撃するするの。放出量と生成量が合わなくて。風船と一緒よ?膨らまし続けると耐えきれなくなってパァン!」
グッと手を握ってパッと開くジェスチャーと共にそう言った。
「毎日毎日、皮膚は切り裂かれるけど、あり余る魔力がそれを直す。その繰り返し。部屋はいつも流した血と鉄の様な匂いがこびりついていた。血が出ない日もあったけれど、その時が一番辛かったわね。内臓切り裂かれる痛みに耐えるのよ?」
クスクスと他人事のように笑って言う。彼女にしてみれば、他人事のように語っているからそうなのだろうか。それにしても、現実的だ。
勝手に話していて、こちらに興味がないのか時折質問する以外は何もしないので楽な姿勢で休むことができた。だからか、思考することができた。
「その女の子は魔力のコントロールを鍛えておかげで死ななかった。だけど、弟のフェルスは違かった。会うたびに憔悴していた。男爵はね、小児愛者だったの女の子も多少は犯されたわ。けれど、成長するにしたがって興味がそれた見たいで安心していたの。すぐ近くに自分より幼い子がいたのに。
弟はその子より幼かったから身体が実験と凌辱に耐えられなかったらしい。ひどい話よね。当主も姉も。当主はもちろんだけど姉は、全く気付かなかったもの・・」
一度つぐんで、後ろに控える少年を見た。
「弟が、目の前で首を切るまで気付かなかった。」
自虐的な笑みを浮かべてこちらに向き直る。
「それでね?誓ったの、この国を壊すって。元はと言えば、あの愚王がこの薬を作ろうとしなければ、こんな事になっていなかったもの。それに、貴方のお嬢様も母親を失っていなかった。」
ベティナから聞かされる言葉に驚いた。
「どいうことだ!・・・ぐっ」
声を張り上げれば、身体が軋む。
ニッコリと笑ってベティナは言った。
「あの公爵は、妾を娶る為にこの薬を盛ったのよ。少しずつね、バレない様に病気に見せかけて。時折、男爵の元に来ていたのを知っているもの。」
立ち上がり、こちらに近づいてしゃがみこみ同じ目線になる。
「だから、一緒にこの国を壊さない?」
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