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べいかー

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プロローグ

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「私、生まれ変わったら、麻衣(まい)ちゃんのようになりたいな。」

※ ※ ※ ※
 「そ、そんなことって、あるんですか…!」
麻衣は、孝介こうすけに呼び出されていた。そして、麻衣は孝介の口から、にわかには信じられない、事実を告げられた。
 それは、「自分」とは何なのか、そして、人間とは何なのか、という問題を、つきつけられるような真実…。
 そして、自分が自分である意味を、改めて問うような真実…。
 麻衣は、その真実を目の当たりにし、ショックを抑えきれない。
 そして…。
「今日は麻衣さんに、お願いがあってここに来ました。」

 「ふざけないでください!私たちを、何だと思ってるんですか!」
孝介の発言に、麻衣は強く反発した。
「とにかく、私はあなたの言いなりになんてなりません!」
「そ、そんなつもりはありませんが…。
 とにかく、1度よく考えてみてください。そして、麻衣さんの気持ちが固まったら、1週間後、またここに来てください。
 いい返事、待ってますから。」
こうして、孝介はその場を後にした。

 「孝介さん、約束通り、ここにもう1度来ました。
 私、あれから色々考えました。
 …そして、これが私の出した結論です。
 …私は、孝介さんに、協力します。」
麻衣は、孝介にそう言った。
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