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恋敵 一
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「ありがとう、お母さん。ちょっと、自分の部屋に行ってくるね。」
亜美子は母の話を聴いた後、自分の部屋へ行った。
そして亜美子は、自分の中に生じた疑念や、さっきの母の話などを、必死で整理しようとした。
「お母さんの話、聴けて良かった。お母さん、本当にお父さんのこと、好きだったんだな。
でも、というか…、お母さんは、今50歳。そして、30年前、1986年には20歳。ということは、私のお父さん、田上俊雄さんも、1986年段階では、20歳。そして…、
私が通話していた、トシさんも、1986年段階で、20歳…。
そして、お母さんとお父さんは、○○大学のフランス文学専攻だ。そして、トシさんも、○○大学のフランス文学専攻…。
ということは、
私の通話していた『トシさん』は、田上俊雄さん?
トシさんと田上俊雄さん、私のお父さんは、同一人物?
トシさんは、私のお父さん?」
亜美子はそこまで考え、1人で、ショックを受けた。
「ということは、私は自分のお父さんに、恋をしていたことになる。こんなことが、あるだろうか?」
亜美子はなおも、自分の心と頭を、整理しようとした。
「…はっきり確認してみないと分からないけど、今の段階で、トシさんが自分のお父さんである可能性は、高い気がする…。ここまでの証拠がそろって、トシさんと私のお父さんが別人、ってことは、考えにくいような…。
ということはやっぱり、私の知っているトシさんは、お父さんだ。
私は、トシさんと通話を始めてから今まで、トシさんに逢いたい、そればかりを思ってきた。それは、トシさんのことが好きだから、トシさんに恋をしていたからだ。でも、それがお父さんなんて…。」
亜美子の心は、考えれば考えるほど、混乱していた。
「私は小さい時から、口には出さなかったけど、お父さんに会いたい、お父さんに会いたいって、思ってきた。
…ということは、私は、ついにお父さんには会うことはできなかったけど、お父さんと、話はできたことになる。それなら、私は、喜んでいいのかな?」
亜美子の頭の中の回路は、ヒートアップ寸前だった。
「そうだ、私はお父さんと、話ができたんだ!小さい頃からの願いが、叶ったんだ!だから、喜ばないといけない。」
亜美子はとりあえず、そう結論づけて、その日は寝ることにした。
亜美子は母の話を聴いた後、自分の部屋へ行った。
そして亜美子は、自分の中に生じた疑念や、さっきの母の話などを、必死で整理しようとした。
「お母さんの話、聴けて良かった。お母さん、本当にお父さんのこと、好きだったんだな。
でも、というか…、お母さんは、今50歳。そして、30年前、1986年には20歳。ということは、私のお父さん、田上俊雄さんも、1986年段階では、20歳。そして…、
私が通話していた、トシさんも、1986年段階で、20歳…。
そして、お母さんとお父さんは、○○大学のフランス文学専攻だ。そして、トシさんも、○○大学のフランス文学専攻…。
ということは、
私の通話していた『トシさん』は、田上俊雄さん?
トシさんと田上俊雄さん、私のお父さんは、同一人物?
トシさんは、私のお父さん?」
亜美子はそこまで考え、1人で、ショックを受けた。
「ということは、私は自分のお父さんに、恋をしていたことになる。こんなことが、あるだろうか?」
亜美子はなおも、自分の心と頭を、整理しようとした。
「…はっきり確認してみないと分からないけど、今の段階で、トシさんが自分のお父さんである可能性は、高い気がする…。ここまでの証拠がそろって、トシさんと私のお父さんが別人、ってことは、考えにくいような…。
ということはやっぱり、私の知っているトシさんは、お父さんだ。
私は、トシさんと通話を始めてから今まで、トシさんに逢いたい、そればかりを思ってきた。それは、トシさんのことが好きだから、トシさんに恋をしていたからだ。でも、それがお父さんなんて…。」
亜美子の心は、考えれば考えるほど、混乱していた。
「私は小さい時から、口には出さなかったけど、お父さんに会いたい、お父さんに会いたいって、思ってきた。
…ということは、私は、ついにお父さんには会うことはできなかったけど、お父さんと、話はできたことになる。それなら、私は、喜んでいいのかな?」
亜美子の頭の中の回路は、ヒートアップ寸前だった。
「そうだ、私はお父さんと、話ができたんだ!小さい頃からの願いが、叶ったんだ!だから、喜ばないといけない。」
亜美子はとりあえず、そう結論づけて、その日は寝ることにした。
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