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第八話 其は坂道を転がる石のごとき(ざまぁ?)
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大変理解しがたいですが、王族側です。植物の恋愛至上主義の思考を描写は筆者の技量ではこれが限界
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『~~!!!!』
軋むよな若い女の悲鳴が千年王城の石壁に木霊する。ずるりずるりと重いモノを引きずる音がして、悪役令嬢オディールが断罪されて去った大広間がグラグラと揺れて床が軋み。悪役令嬢を追放し、正義と真実の愛が実ったたけなわの宴をこなごなにぶちこわした。ずるり、ずるずる、ひび割れた石床の隙間からてんでに弾けるように朽ちかけた薔薇の蔓が弾け出る。
『どこにっ!勇者サまっgdsyj@:えいsxj』
なかば嗚咽のような悲鳴じみたすすり泣きは、祝福に満ちた場を騒然とさせる。ずるずると引き出される朽ちた蔓にはケーブルやコードが絡まり枝葉の先には枯れしぼんだ金色と思われる薔薇らしきモノがぷらぷらゆれている、壊れたモデムや基盤がうまってバチバチしゅしゅうと煙や火花をあげていた。
『最強のアの勇者サm、あどこ感じられない何処どこkせぽr:ぺz』
千切れたボロ布をまとった女のような薔薇のような塊、ソレはこの王国の永遠専制君主の女神黄金薔薇姫であった。
『い;あうぃえ@;、拘束具!何故孕み腹が身に着けているっ』
悪役令嬢から取り上げたネックレスを誇らしげに首元に飾るローザたん♡を、しわがれた蔦先で指さし黄金薔薇姫はわなわなと震えた。
「母上、へぶっ!」
気取った仕草で説明に入る王太子を蔓が張り飛ばした。
『姫!わらわは黄金薔薇姫!s;lqjoqwsadqdqw0i]』
顔中蔓と棘の殴打で、ぐちゃぐちゃになった王太子が平伏して対応する。
「はひっ、黄金薔薇姫様っ、悪役令嬢をシナリオとうりに追放しローザたん♡を妃に迎えましたっ!お仰せのままです、ぶびゅるるるる」
『何故この場にexpを産む勇者様がおらぬっ!わらわが恋して愛し合う勇者様がおらぬっ』
金属片やコードが絡まった蔦はじたばたどすんと地を叩き、地団駄を踏むように会場を揺らめかして、客や王太子たちを戦々恐々とした。王太子は殴打で、恋の酔いから冷め遅まきながら悟った。あの悪役令嬢を逃がしてはいけなかったのだ。逆らわぬよう、従順になるよう丁寧に時間をかけて心を折り暴力で肉体に理解させて、拘束具まで装着させておいたのに……。場に泥酔して、逃がしてしまった。もう、この王国を千年豊かにしてきた勇者のストックはなく、湧いて出る経験値もなく、技術は廃れパンが口に願えば飛び込んでくる生活は来年からかなわないのに……逃がして……しまった。
『わらわは愛される黄金薔薇姫ぞぉおおおんkfjlせつえ86ん8fhd!!!』
王族はなんて可哀想なんだろう。なんて不幸で辛い目にばかりあうのだろう。わずか千年繁栄していたただけなのに、なんて王族は可哀想、ただ恋したかった愛したかっただけなのにああ、悲しい可哀想な王族!人間なんて勇者なんてタダの栄養なのに酷い酷いひどすぎる。悪役令嬢が踏み台にならないなんて世界は間違っている。オカシイ、ヒドイ、ズルイ、ずるいずるいズルイズルイ
『何故勇者様がおらぬ、何故蕩けるように溺愛されぬっうhxZHsgでゃう76柄ウ』
『アイ!アイ!愛ぃぃぃぃぃぃしてぇぇっぇぇぇ、ハッピーえんどぉぉ』
『悪役令嬢の拘束具を何故外したぁぁっぁ、あれさえはめていれば悪役令嬢など自在にシナリオに従わせ絞り国土や治政に役立てるっなあzw』
ローザたん♡の胸で光るペンダントがぎりぎりと膨らみ蔦薔薇となってローザたん♡を締め上げ拘束した。ローザたん♡は声もなく失神する。
『ぎっど、悪役令嬢がっ、勇者ざまをヨゴドリィぃ23sンbJRtびかt』
『最後の勇者ざまぁっぁぁ、アイ愛してつぃてして、とりとりとりがぇずずずぅぅ』
ざぁっと地を割り蔦薔薇が棘を閃かせ生い茂った。王太子は体液をあらゆる場所からこぼしながら追跡を命じた。そうするしかなかった。王国の崩壊は今にはじまったことではないが、もう一度とかけられた周辺国の善意さえ踏みにじった。崩壊は悪役令嬢をとらえられぬ限り確実に始まる。いやもう、勇者を使い潰し使いつくした瞬間に滅びははまっていたのだ。
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『~~!!!!』
軋むよな若い女の悲鳴が千年王城の石壁に木霊する。ずるりずるりと重いモノを引きずる音がして、悪役令嬢オディールが断罪されて去った大広間がグラグラと揺れて床が軋み。悪役令嬢を追放し、正義と真実の愛が実ったたけなわの宴をこなごなにぶちこわした。ずるり、ずるずる、ひび割れた石床の隙間からてんでに弾けるように朽ちかけた薔薇の蔓が弾け出る。
『どこにっ!勇者サまっgdsyj@:えいsxj』
なかば嗚咽のような悲鳴じみたすすり泣きは、祝福に満ちた場を騒然とさせる。ずるずると引き出される朽ちた蔓にはケーブルやコードが絡まり枝葉の先には枯れしぼんだ金色と思われる薔薇らしきモノがぷらぷらゆれている、壊れたモデムや基盤がうまってバチバチしゅしゅうと煙や火花をあげていた。
『最強のアの勇者サm、あどこ感じられない何処どこkせぽr:ぺz』
千切れたボロ布をまとった女のような薔薇のような塊、ソレはこの王国の永遠専制君主の女神黄金薔薇姫であった。
『い;あうぃえ@;、拘束具!何故孕み腹が身に着けているっ』
悪役令嬢から取り上げたネックレスを誇らしげに首元に飾るローザたん♡を、しわがれた蔦先で指さし黄金薔薇姫はわなわなと震えた。
「母上、へぶっ!」
気取った仕草で説明に入る王太子を蔓が張り飛ばした。
『姫!わらわは黄金薔薇姫!s;lqjoqwsadqdqw0i]』
顔中蔓と棘の殴打で、ぐちゃぐちゃになった王太子が平伏して対応する。
「はひっ、黄金薔薇姫様っ、悪役令嬢をシナリオとうりに追放しローザたん♡を妃に迎えましたっ!お仰せのままです、ぶびゅるるるる」
『何故この場にexpを産む勇者様がおらぬっ!わらわが恋して愛し合う勇者様がおらぬっ』
金属片やコードが絡まった蔦はじたばたどすんと地を叩き、地団駄を踏むように会場を揺らめかして、客や王太子たちを戦々恐々とした。王太子は殴打で、恋の酔いから冷め遅まきながら悟った。あの悪役令嬢を逃がしてはいけなかったのだ。逆らわぬよう、従順になるよう丁寧に時間をかけて心を折り暴力で肉体に理解させて、拘束具まで装着させておいたのに……。場に泥酔して、逃がしてしまった。もう、この王国を千年豊かにしてきた勇者のストックはなく、湧いて出る経験値もなく、技術は廃れパンが口に願えば飛び込んでくる生活は来年からかなわないのに……逃がして……しまった。
『わらわは愛される黄金薔薇姫ぞぉおおおんkfjlせつえ86ん8fhd!!!』
王族はなんて可哀想なんだろう。なんて不幸で辛い目にばかりあうのだろう。わずか千年繁栄していたただけなのに、なんて王族は可哀想、ただ恋したかった愛したかっただけなのにああ、悲しい可哀想な王族!人間なんて勇者なんてタダの栄養なのに酷い酷いひどすぎる。悪役令嬢が踏み台にならないなんて世界は間違っている。オカシイ、ヒドイ、ズルイ、ずるいずるいズルイズルイ
『何故勇者様がおらぬ、何故蕩けるように溺愛されぬっうhxZHsgでゃう76柄ウ』
『アイ!アイ!愛ぃぃぃぃぃぃしてぇぇっぇぇぇ、ハッピーえんどぉぉ』
『悪役令嬢の拘束具を何故外したぁぁっぁ、あれさえはめていれば悪役令嬢など自在にシナリオに従わせ絞り国土や治政に役立てるっなあzw』
ローザたん♡の胸で光るペンダントがぎりぎりと膨らみ蔦薔薇となってローザたん♡を締め上げ拘束した。ローザたん♡は声もなく失神する。
『ぎっど、悪役令嬢がっ、勇者ざまをヨゴドリィぃ23sンbJRtびかt』
『最後の勇者ざまぁっぁぁ、アイ愛してつぃてして、とりとりとりがぇずずずぅぅ』
ざぁっと地を割り蔦薔薇が棘を閃かせ生い茂った。王太子は体液をあらゆる場所からこぼしながら追跡を命じた。そうするしかなかった。王国の崩壊は今にはじまったことではないが、もう一度とかけられた周辺国の善意さえ踏みにじった。崩壊は悪役令嬢をとらえられぬ限り確実に始まる。いやもう、勇者を使い潰し使いつくした瞬間に滅びははまっていたのだ。
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