149 / 153
番外編
3、似ている二人
しおりを挟む
「わたくしにも反抗してくださって、いいのですよ」
「は?」
一瞬、ラウルはアフタルに何を言われたのか分からなかった。
「ラウル。あなたはとても優しくて、穏やかで……だからあなたを見ていると、寂しいんです」
「寂しい? 私がですか」
「ええ。常に遠慮して、いい子でいたのでしょう? まるで自分を見ているみたい。わたくし達は、とても似ているのです」
我儘を言って、拗ねて、甘えて八つ当たりをして。そんな経験はこれまで……。
そう考えてはっとした。
我儘も拗ねるのも、八つ当たりも経験がある。
シャールーズに対してだけは、気兼ねすることなく嫌味も言いたい放題だった。それも幼い頃だけではなく、今も。
「あの……アフタルさま。酔ってらっしゃいますよね」
「あら、わたくしは酔ってなどいませんわ」
ミーリャから聞いたことがある。酔っ払いは、必ずと言っていいほど「酔っていない」と主張するのだと。
「では酒を召し上がった後、大公配殿下をひん剥くのは……その」
「仕返しです。シャールーズはわたくしをすぐに翻弄して、にやにやと笑っていますから。彼は服をむりやり脱がされるのが、たいそう嫌いなのです。あ、さすがに上半身しか裸にしませんよ。わたくしの品位に関わりますからね」
ラウルは思わず笑った。
なんだ、あなたも彼に甘えて困らせてるんじゃないですか。
「シャールーズには内緒ですよ」
「はい。素敵なご趣味ですね」
アフタルとラウルは顔を近づけて、うなずきあった。
◇◇◇
パラティアの王宮の車寄せに馬車が停まった。
降りてきたのはシャールーズと護衛のカイだ。二日間王宮を空けていた。用事を終えてさっさと王宮に戻ってきたのだ。
「大公配殿下は、大公をお一人にするのがよほど不安らしい」と、散々からかわれたが。別にその通りだから、何と言われようがどうでもいい。
「おーい。帰ったぞ」
声をかけたのだから、ノックなど不要とシャールーズはアフタルの部屋の扉を開けた。
室内に漂う甘ったるい匂いに、思わず顔をしかめる。
なぜか床にアフタルとラウルが座って向き合っていた。
ソファーでもなく、椅子でもなく、敷物の上でもなく。床に、直にだ。
なんでアフタルは床に座ってるんだ? どうしてラウルは彼女に椅子を勧めないんだ?
訳が分からない。
「おい、ラウル。何してるんだ」
「会議です」
「じゃあ、なおさら机と椅子を使えばどうだ?」
さすがに主従の間に割って入るわけにはいかない。だが、妙に和やかに微笑みあっている二人を見るのは……正直、面白くはない。
(まぁ、いいか。会議とやらが終わったら、アフタルと一緒にこれを植えるとしよう)
シャールーズは小脇に抱えた包みに目を向けた。それは、サラーマの王宮からわけてもらったジャスミンの株だった。これを植木鉢や庭に植えれば、このパラティアもジャスミンのいい香りに包まれる。
それぞれの務めが忙しいが、アフタルの香りを嗅げば寂しさも紛れるだろう。
それに今のサラーマ王であるティルダードからの土産もある。姉のアフタルと、ラウルが喜ぶだろうとゲーム盤を持たせてくれたのだ。
「お帰りなさい、シャールーズ」
アフタルがふらりと立ち上がった。
ん? 足取りが怪しくないか? これってもしかして。
嫌な予感がした。
「おい、ラウル。まさか昼から酒なんて飲ませてないだろうな」
「手違いで、菓子に酒が入っていたそうです」
「またあの『あちゃー』野郎か」
「野郎というか、女性ですが」
ラウルは深々とため息をついた。
これだから王宮を空けたくないんだ。
「サラーマの香りがします」
突然、アフタルがシャールーズの胸元に顔をくっつけた。おそらくジャスミンの香りだろう。やっぱり持って帰ってきてよかった。
シャールーズが満足しているのに、アフタルはまだシャールーズの胸元から離れない。どうしたんだろうと、彼女のあごに指をかけて顔を上げさせる。
アフタルは唇を引き結んで、眉を下げていた。
「へ? なんで?」
「またわたくしを置いて、サラーマへ行ってしまうんですか?」
「いや、帰って来ただろ」
「二日も会いたいのを我慢したんですよ。辛抱強いと思いませんか」
うん、完全に酔ってるな。
「はいはい、王宮を空けた俺が悪かったですよ」と口にしかけた途端、服のボタンが飛んでいった。
ボタンが床を跳ねて、シャールーズは目を丸くした。
「うわっ! だから、なんでお前はそうやって人の服をひん剥くんだ」
「わたくしは素敵な趣味を持っているからです」
シャールーズは目で、ラウルに助けを求めた。
もちろん、無視されたが。
「は?」
一瞬、ラウルはアフタルに何を言われたのか分からなかった。
「ラウル。あなたはとても優しくて、穏やかで……だからあなたを見ていると、寂しいんです」
「寂しい? 私がですか」
「ええ。常に遠慮して、いい子でいたのでしょう? まるで自分を見ているみたい。わたくし達は、とても似ているのです」
我儘を言って、拗ねて、甘えて八つ当たりをして。そんな経験はこれまで……。
そう考えてはっとした。
我儘も拗ねるのも、八つ当たりも経験がある。
シャールーズに対してだけは、気兼ねすることなく嫌味も言いたい放題だった。それも幼い頃だけではなく、今も。
「あの……アフタルさま。酔ってらっしゃいますよね」
「あら、わたくしは酔ってなどいませんわ」
ミーリャから聞いたことがある。酔っ払いは、必ずと言っていいほど「酔っていない」と主張するのだと。
「では酒を召し上がった後、大公配殿下をひん剥くのは……その」
「仕返しです。シャールーズはわたくしをすぐに翻弄して、にやにやと笑っていますから。彼は服をむりやり脱がされるのが、たいそう嫌いなのです。あ、さすがに上半身しか裸にしませんよ。わたくしの品位に関わりますからね」
ラウルは思わず笑った。
なんだ、あなたも彼に甘えて困らせてるんじゃないですか。
「シャールーズには内緒ですよ」
「はい。素敵なご趣味ですね」
アフタルとラウルは顔を近づけて、うなずきあった。
◇◇◇
パラティアの王宮の車寄せに馬車が停まった。
降りてきたのはシャールーズと護衛のカイだ。二日間王宮を空けていた。用事を終えてさっさと王宮に戻ってきたのだ。
「大公配殿下は、大公をお一人にするのがよほど不安らしい」と、散々からかわれたが。別にその通りだから、何と言われようがどうでもいい。
「おーい。帰ったぞ」
声をかけたのだから、ノックなど不要とシャールーズはアフタルの部屋の扉を開けた。
室内に漂う甘ったるい匂いに、思わず顔をしかめる。
なぜか床にアフタルとラウルが座って向き合っていた。
ソファーでもなく、椅子でもなく、敷物の上でもなく。床に、直にだ。
なんでアフタルは床に座ってるんだ? どうしてラウルは彼女に椅子を勧めないんだ?
訳が分からない。
「おい、ラウル。何してるんだ」
「会議です」
「じゃあ、なおさら机と椅子を使えばどうだ?」
さすがに主従の間に割って入るわけにはいかない。だが、妙に和やかに微笑みあっている二人を見るのは……正直、面白くはない。
(まぁ、いいか。会議とやらが終わったら、アフタルと一緒にこれを植えるとしよう)
シャールーズは小脇に抱えた包みに目を向けた。それは、サラーマの王宮からわけてもらったジャスミンの株だった。これを植木鉢や庭に植えれば、このパラティアもジャスミンのいい香りに包まれる。
それぞれの務めが忙しいが、アフタルの香りを嗅げば寂しさも紛れるだろう。
それに今のサラーマ王であるティルダードからの土産もある。姉のアフタルと、ラウルが喜ぶだろうとゲーム盤を持たせてくれたのだ。
「お帰りなさい、シャールーズ」
アフタルがふらりと立ち上がった。
ん? 足取りが怪しくないか? これってもしかして。
嫌な予感がした。
「おい、ラウル。まさか昼から酒なんて飲ませてないだろうな」
「手違いで、菓子に酒が入っていたそうです」
「またあの『あちゃー』野郎か」
「野郎というか、女性ですが」
ラウルは深々とため息をついた。
これだから王宮を空けたくないんだ。
「サラーマの香りがします」
突然、アフタルがシャールーズの胸元に顔をくっつけた。おそらくジャスミンの香りだろう。やっぱり持って帰ってきてよかった。
シャールーズが満足しているのに、アフタルはまだシャールーズの胸元から離れない。どうしたんだろうと、彼女のあごに指をかけて顔を上げさせる。
アフタルは唇を引き結んで、眉を下げていた。
「へ? なんで?」
「またわたくしを置いて、サラーマへ行ってしまうんですか?」
「いや、帰って来ただろ」
「二日も会いたいのを我慢したんですよ。辛抱強いと思いませんか」
うん、完全に酔ってるな。
「はいはい、王宮を空けた俺が悪かったですよ」と口にしかけた途端、服のボタンが飛んでいった。
ボタンが床を跳ねて、シャールーズは目を丸くした。
「うわっ! だから、なんでお前はそうやって人の服をひん剥くんだ」
「わたくしは素敵な趣味を持っているからです」
シャールーズは目で、ラウルに助けを求めた。
もちろん、無視されたが。
0
お気に入りに追加
489
あなたにおすすめの小説
【本編完結】美女と魔獣〜筋肉大好き令嬢がマッチョ騎士と婚約? ついでに国も救ってみます〜
松浦どれみ
恋愛
【読んで笑って! 詰め込みまくりのラブコメディ!】
(ああ、なんて素敵なのかしら! まさかリアム様があんなに逞しくなっているだなんて、反則だわ! そりゃ触るわよ。モロ好みなんだから!)『本編より抜粋』
※カクヨムでも公開中ですが、若干お直しして移植しています!
【あらすじ】
架空の国、ジュエリトス王国。
人々は大なり小なり魔力を持つものが多く、魔法が身近な存在だった。
国内の辺境に領地を持つ伯爵家令嬢のオリビアはカフェの経営などで手腕を発揮していた。
そして、貴族の令息令嬢の大規模お見合い会場となっている「貴族学院」入学を二ヶ月後に控えていたある日、彼女の元に公爵家の次男リアムとの婚約話が舞い込む。
数年ぶりに再会したリアムは、王子様系イケメンとして令嬢たちに大人気だった頃とは別人で、オリビア好みの筋肉ムキムキのゴリマッチョになっていた!
仮の婚約者としてスタートしたオリビアとリアム。
さまざまなトラブルを乗り越えて、ふたりは正式な婚約を目指す!
まさかの国にもトラブル発生!? だったらついでに救います!
恋愛偏差値底辺の変態令嬢と初恋拗らせマッチョ騎士のジョブ&ラブストーリー!(コメディありあり)
応援よろしくお願いします😊
2023.8.28
カテゴリー迷子になりファンタジーから恋愛に変更しました。
本作は恋愛をメインとした異世界ファンタジーです✨
高校球児、公爵令嬢になる。
つづれ しういち
恋愛
目が覚めたら、おデブでブサイクな公爵令嬢だった──。
いや、嘘だろ? 俺は甲子園を目指しているふつうの高校球児だったのに!
でもこの醜い令嬢の身分と財産を目当てに言い寄ってくる男爵の男やら、変ないじりをしてくる妹が気にいらないので、俺はこのさい、好き勝手にさせていただきます!
ってか俺の甲子園かえせー!
と思っていたら、運動して痩せてきた俺にイケメンが寄ってくるんですけど?
いや待って。俺、そっちの趣味だけはねえから! 助けてえ!
※R15は保険です。
※基本、ハッピーエンドを目指します。
※ボーイズラブっぽい表現が各所にあります。
※基本、なんでも許せる方向け。
※基本的にアホなコメディだと思ってください。でも愛はある、きっとある!
※小説家になろう、カクヨムにても同時更新。
氷の姫は戦場の悪魔に恋をする。
米田薫
恋愛
皇女エマはその美しさと誰にもなびかない性格で「氷の姫」として恐れられていた。そんなエマに異母兄のニカはある命令を下す。それは戦場の悪魔として恐れられる天才将軍ゼンの世話係をしろというものである。そしてエマとゼンは互いの生き方に共感し次第に恋に落ちていくのだった。
孤高だが実は激情を秘めているエマと圧倒的な才能の裏に繊細さを隠すゼンとの甘々な恋物語です。一日2章ずつ更新していく予定です。
地味に見せてる眼鏡魔道具令嬢は王子の溺愛に気付かない
asamurasaki
恋愛
一応長編、今や番外編の方が長くなりました作品『愛のない政略結婚のはずがいつからか旦那様がグイグイきてどうしていいのかわからないのですが』から派生した、ジークシルード王国の第二王子、セントバーナルと子爵令嬢、エンヴェリカ・クエスベルトの恋物語です。
スピンオフ的な作品ですが、『愛のない〜』
の本編ではヒーローがチラッと名前が出てくる程度でヒロインはまったく出てきません。
『愛のない〜』を読まなくてもこちらの作品だけでもわかる内容となっておりますが、番外編の『ジョルジュミーナの結婚』ではヒーローとヒロインがちょこっと出てきます。
そして同じく番外編の『セントバーナルの憂鬱』ではこの作品のヒーローが主役のお話です。
『愛のない〜』を読んでいらっしゃらない方はこちらをお読み頂いた後に『ジョルジュとミーナの結婚』『セントバーナルの憂鬱』を読んで頂ければ嬉しいです。
もちろん同時でも大丈夫ですが、最初こちらの短編を書く予定がありませんでしたので、ちょいネタバレ的になってますので、ネタバレは嫌だ!という方はご注意下さませ。
このお話は主にヒロインエンヴェリカ視点で進みますが、ヒーローのセントバーナル視点など他のキャラ視点も入る予定です。
表記のないものはすべてエンヴェリカ視点となります。
こちらの作品ジャンルとしては異世界恋愛となってますが、『愛の〜』ではヒロインヴァネッサや王太子妃ナターシャ、元となった乙女ゲームのヒロインメリッサは転生者でしたが、この物語のメインキャラは転生者は登場しない予定です。
この物語は魔法のある世界ですが、魔法、魔術と記載を分けておりますが、本来の意味と違い私の独自の設定とさせて頂いております。
ご了承下さいますようお願いします。
尚、只今感想欄を閉じております。
今後開けるかもしれませんが。
ですので、誤字や脱字などないよう何度も確認をしておりますが、それでも見つけてしまわれましたら申し訳ありません。
その他、ユルユルで設定ございます。
そのあたりをご理解して読んで頂けましたら大変有り難く思います。
よろしくお願い致します!
有能なメイドは安らかに死にたい
鳥柄ささみ
恋愛
リーシェ16歳。
運がいいのか悪いのか、波瀾万丈な人生ではあるものの、どうにか無事に生きている。
ひょんなことから熊のような大男の領主の家に転がりこんだリーシェは、裁縫・調理・掃除と基本的なことから、薬学・天候・気功など幅広い知識と能力を兼ね備えた有能なメイドとして活躍する。
彼女の願いは安らかに死ぬこと。……つまり大往生。
リーシェは大往生するため、居場所を求めて奮闘する。
熊のようなイケメン年上領主×謎のツンデレメイドのラブコメ?ストーリー。
シリアス有り、アクション有り、イチャラブ有り、推理有りのお話です。
※基本は主人公リーシェの一人称で話が進みますが、たまに視点が変わります。
※同性愛を含む部分有り
※作者にイレギュラーなことがない限り、毎週月曜
※小説家になろうにも掲載しております。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
処刑された王女は隣国に転生して聖女となる
空飛ぶひよこ
恋愛
旧題:魔女として処刑された王女は、隣国に転生し聖女となる
生まれ持った「癒し」の力を、民の為に惜しみなく使って来た王女アシュリナ。
しかし、その人気を妬む腹違いの兄ルイスに疎まれ、彼が連れてきたアシュリナと同じ「癒し」の力を持つ聖女ユーリアの謀略により、魔女のレッテルを貼られ処刑されてしまう。
同じ力を持ったまま、隣国にディアナという名で転生した彼女は、6歳の頃に全てを思い出す。
「ーーこの力を、誰にも知られてはいけない」
しかし、森で倒れている王子を見過ごせずに、力を使って助けたことにより、ディアナの人生は一変する。
「どうか、この国で聖女になってくれませんか。貴女の力が必要なんです」
これは、理不尽に生涯を終わらされた一人の少女が、生まれ変わって幸福を掴む物語。
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる