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第一部九章 愛憎
着到と帰着
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その日――。
躑躅ヶ崎館には、いつになく張り詰めた空気で満ち満ちていた。まるで、全軍出陣を控えたかのようだ。
……いや、ある意味、それよりも重大だとも言えるのかもしれない。
館の正門前には、府中に在する譜代の臣達が、大紋 (武家の正装)に身を包んでずらりと並び、緊張の面持ちで待ち人の到来を待っている。
「……そろそろですかな、ご到来は……?」
家臣達の前でじっと佇む信繁に、背後から声をかけてきたのは、茜色の大紋を纏った飯富兵部少輔虎昌であった。
彼は、先日の論功行賞後に隠居の身となっていたが、今回の使者を迎える為、わざわざ隠居所から出てきたのだ。
虎昌の問いに、信繁は小さく頷いた。
「うむ……。先程、先触れが参った。もう、市中には入られている頃合だ」
「……若い者らが、必要以上に気を張っておるようですな。――まるで、鬼神か夜叉でも迎え撃たんとしておるようじゃ」
虎昌はそう言うと、カラカラと乾いた笑いを立てる。……が、彼自身の顔色も、紙のように白い。
「まあ……正に、その通りなのやもしれませぬがな……」
「……」
信繁は、虎昌の言葉に答えず、僅かに顔を顰めるのみだった。
と、その時、
「……やはり、そこまで恐ろしき御方だったのですか? ……信虎公――我が父は?」
ふたりの間に口を挟んできたのは、目が醒めるような藍色の大紋に身を包む、秀麗な顔つきをした若い男だった。
信繁は、若者に目を向けると、困ったような表情を浮かべて言った。
「それは……答えに詰まる問いだな。――信龍よ」
「典厩様が、そこまで答えに窮するとは……お噂通りの御方なのですね」
そう言うと、一条右衛門大夫信龍は、豪快な笑顔を見せた。
――一条信龍は、武田信虎の八男。つまり、信玄や信繁の弟にあたる。
信玄の弟とはいっても、生まれたのは天文八年 (1539)であり、年はまだ二十六。信玄の長子である義信とは、ひとつしか年が違わない。
年若いながらも、親族衆として騎馬百騎を預かる侍大将であり、武田軍の中でも重鎮と呼べる地位にある男であった。
――ただ、その性格は竹を割ったようにハッキリとしたもので、良くいえば豪快、悪く言えば大雑把だといえる。
「……信虎公が駿河に追放――お移りになされた時、俺はまだ二つか三つでしたからな。今回、公方様の使者として父上が参る、と言われてもピンときませぬ。……ただ、兵部や馬場……それに、もう死んでしまいましたが、原美濃 (原虎胤)や駿河 (板垣信方)から、さんざん逸話を聞かされて育ちましたからな。――とにかく苛烈な方であったという事は存じております」
「わ……ワシは、そこまでの事は申しておりませぬぞ! それは……原美濃殿あたりが――」
信龍の言葉に、覿面に慌てた顔で、必死に弁解する虎昌。
その様子を見た信繁は、思わず顔を綻ばせた。
「おいおい、兵部よ。言うに事欠いて、原美濃に罪をなすりつけるとは。正に『死人に口なし』だな」
「て……典厩様まで……」
ダラダラと冷や汗をかきながら、虎昌は恨めしげな目で信繁を見る。その顔を見て、信繁は思わず吹き出しかけるが、つと顔を引き締めた。
「――確かに、苛烈で、厳しい御方だったが……お強かった。色々な意味でな」
「……強い……ですか」
「うむ」
聞き返す信龍に、信繁は小さく頷く。
「……だが、その強さは、兄上――お屋形様とは真逆の意味での強さだった」
「……?」
「兄上は……ご自身の弱さをよく知っておられる。いわば、弱さを知る者の強さなのだ」
そう言うと、信繁は青く澄んだ晩夏の空を見上げた。
「……だからこそ、兄上は、儂や臣下の者の助けを借りる事に躊躇が無い。国を富まし、発展させる為には、数多の者の力が必要――それが分かっているから、兄上は、何よりも“人の縁”というものを大切に考えているのだ」
「……あれですな。お屋形様が詠まれたという、『人は城 人は石垣 人は堀』――」
信龍が諳んじた句に、信繁は微笑を浮かべて賛意を示した。
と、信龍が首を傾げる。
「成程……。で、あれば、信虎公の“強さ”とは――」
「……父上の強さは、御自身の強さ……それだけだった」
「……御自身の強さ――のみ……」
「ああ……」
信繁は、小さな溜息を漏らし、言葉を継いだ。
「父上は強かった。……強すぎたのだ。だから、周りの者の力を恃む事は無く、家臣なぞはいくらでも替えが効く、将棋の駒のように軽く考えておられた」
「……左様」
信繁の言葉に頷いたのは虎昌だった。
「……故に、信虎様は、自分に対し、耳痛い諫言をした者や気に食わぬ者を容赦なく処断なされた。内藤虎資殿、馬場虎貞様、山県虎清殿……他にも数多の者が――」
「結局は、その厳しさと苛烈さが家臣団の反発と危機感を募らせ、お屋形様に賛同し、信虎公の追放に力を貸す元となった……いう訳ですな」
「……そうだ」
信龍の言葉に、信繁は頷いた。
「……仕方が無かったのだ。ひとりの強き者が君臨し、臣下を足蹴にするようでは、早晩、国が割れてしまう。それを防ぐ為には、強引であろうが不孝であろうが、その元凶を除くしかない。……あの時の兄上と、我らの決断は間違っていない――」
「ええ……俺も、そう思います」
半ば、己に言い聞かせるように紡がれる信繁の言葉に、信龍は何度も頷く。
「……ですが」
と、信龍は表情を曇らせた。
「それを……現在の信虎公は、果たしてご理解なさっておいでなのでしょうか……?」
「……」
――信龍の問いかけに、信繁と飯富は言葉を返す事が出来なかった。
◆ ◆ ◆ ◆
「公方様の御使者が、御着到に御座る――!」
正門に駆け込んできた先駆けの者が、大音声で触れ回り、到着を待っていた武田家の臣達の顔が緊張で強張った。
家臣達は、列を整えると、玉砂利の敷かれた正門前の地面に跪いた。
臣達の先頭に立つ、信繁と嫡子義信も例外ではない。
――やがて、
複数の馬の蹄が鳴らす足音が、平伏した一同の耳に届き、どんどんと近付いてきた。
そして、微かな馬の嘶きと共に、蹄の音が止まる。
次いで、馬の鞍から下りた人の足が玉砂利を踏む音が、蝉の鳴き声に混じって、平伏する武田家の臣たちの耳へと届いた。
――と、
「……苦しゅうない、面を上げよ」
顔を伏せた信繁達の頭上に、張りのある男の声がかけられた。
「はっ!」
その声に応じ、義信と信繁は顔を上げる。
ふたりの前に、二つの影が太陽を背にして立っていた。
やにわに、信繁の心臓が鼓動を激しくし始める。
「――甲斐国守護・武田信濃守大膳大夫晴信が嫡男、武田太郎義信に御座ります!」
武田家家中を代表して口上を述べるのは、武田家の嫡男にして、当主信玄に代わって家中を預かる陣代である義信である。
「公方様の御使者様におかれましては、ご機嫌麗しゅう。――京より遙々、父の見舞に御足労いただき、恐悦至極に存じまする!」
「うむ。出迎え大儀である。武田殿」
ふたりの内、小柄な者が、穏やかな声で答えた。
その声に違わぬ、柔和で、どことなく雅な顔つきをした男だった。
「……拙者は、足利将軍家が正使・細川兵部大輔藤孝に御座る。そして、こちらが――」
そう名乗ると、正使――細川藤孝は、後ろに控える男を手で示した。
――信繁の心臓が、いよいよ激しく跳ね回る。
「副使として参った……武田無人斎道有ど――」
「いや!」
藤孝の紹介を中途で遮り、その男は声を張り上げた。
彼は、ズイッと一歩前に出ると、跪く信繁を往事と変わらぬ冷たく鋭い目で見下ろし、言葉を継いだ。
「――ワシこそは、甲斐国守護・武田左京大夫信虎である」
「……ッ!」
思わず顔色を変える信繁を、薄笑みを浮かべて見下しながら、武田無人斎道有――武田信虎は、その唇を皮肉気に歪めた。
「久しいのう、次郎。――今、帰ったぞ!」
躑躅ヶ崎館には、いつになく張り詰めた空気で満ち満ちていた。まるで、全軍出陣を控えたかのようだ。
……いや、ある意味、それよりも重大だとも言えるのかもしれない。
館の正門前には、府中に在する譜代の臣達が、大紋 (武家の正装)に身を包んでずらりと並び、緊張の面持ちで待ち人の到来を待っている。
「……そろそろですかな、ご到来は……?」
家臣達の前でじっと佇む信繁に、背後から声をかけてきたのは、茜色の大紋を纏った飯富兵部少輔虎昌であった。
彼は、先日の論功行賞後に隠居の身となっていたが、今回の使者を迎える為、わざわざ隠居所から出てきたのだ。
虎昌の問いに、信繁は小さく頷いた。
「うむ……。先程、先触れが参った。もう、市中には入られている頃合だ」
「……若い者らが、必要以上に気を張っておるようですな。――まるで、鬼神か夜叉でも迎え撃たんとしておるようじゃ」
虎昌はそう言うと、カラカラと乾いた笑いを立てる。……が、彼自身の顔色も、紙のように白い。
「まあ……正に、その通りなのやもしれませぬがな……」
「……」
信繁は、虎昌の言葉に答えず、僅かに顔を顰めるのみだった。
と、その時、
「……やはり、そこまで恐ろしき御方だったのですか? ……信虎公――我が父は?」
ふたりの間に口を挟んできたのは、目が醒めるような藍色の大紋に身を包む、秀麗な顔つきをした若い男だった。
信繁は、若者に目を向けると、困ったような表情を浮かべて言った。
「それは……答えに詰まる問いだな。――信龍よ」
「典厩様が、そこまで答えに窮するとは……お噂通りの御方なのですね」
そう言うと、一条右衛門大夫信龍は、豪快な笑顔を見せた。
――一条信龍は、武田信虎の八男。つまり、信玄や信繁の弟にあたる。
信玄の弟とはいっても、生まれたのは天文八年 (1539)であり、年はまだ二十六。信玄の長子である義信とは、ひとつしか年が違わない。
年若いながらも、親族衆として騎馬百騎を預かる侍大将であり、武田軍の中でも重鎮と呼べる地位にある男であった。
――ただ、その性格は竹を割ったようにハッキリとしたもので、良くいえば豪快、悪く言えば大雑把だといえる。
「……信虎公が駿河に追放――お移りになされた時、俺はまだ二つか三つでしたからな。今回、公方様の使者として父上が参る、と言われてもピンときませぬ。……ただ、兵部や馬場……それに、もう死んでしまいましたが、原美濃 (原虎胤)や駿河 (板垣信方)から、さんざん逸話を聞かされて育ちましたからな。――とにかく苛烈な方であったという事は存じております」
「わ……ワシは、そこまでの事は申しておりませぬぞ! それは……原美濃殿あたりが――」
信龍の言葉に、覿面に慌てた顔で、必死に弁解する虎昌。
その様子を見た信繁は、思わず顔を綻ばせた。
「おいおい、兵部よ。言うに事欠いて、原美濃に罪をなすりつけるとは。正に『死人に口なし』だな」
「て……典厩様まで……」
ダラダラと冷や汗をかきながら、虎昌は恨めしげな目で信繁を見る。その顔を見て、信繁は思わず吹き出しかけるが、つと顔を引き締めた。
「――確かに、苛烈で、厳しい御方だったが……お強かった。色々な意味でな」
「……強い……ですか」
「うむ」
聞き返す信龍に、信繁は小さく頷く。
「……だが、その強さは、兄上――お屋形様とは真逆の意味での強さだった」
「……?」
「兄上は……ご自身の弱さをよく知っておられる。いわば、弱さを知る者の強さなのだ」
そう言うと、信繁は青く澄んだ晩夏の空を見上げた。
「……だからこそ、兄上は、儂や臣下の者の助けを借りる事に躊躇が無い。国を富まし、発展させる為には、数多の者の力が必要――それが分かっているから、兄上は、何よりも“人の縁”というものを大切に考えているのだ」
「……あれですな。お屋形様が詠まれたという、『人は城 人は石垣 人は堀』――」
信龍が諳んじた句に、信繁は微笑を浮かべて賛意を示した。
と、信龍が首を傾げる。
「成程……。で、あれば、信虎公の“強さ”とは――」
「……父上の強さは、御自身の強さ……それだけだった」
「……御自身の強さ――のみ……」
「ああ……」
信繁は、小さな溜息を漏らし、言葉を継いだ。
「父上は強かった。……強すぎたのだ。だから、周りの者の力を恃む事は無く、家臣なぞはいくらでも替えが効く、将棋の駒のように軽く考えておられた」
「……左様」
信繁の言葉に頷いたのは虎昌だった。
「……故に、信虎様は、自分に対し、耳痛い諫言をした者や気に食わぬ者を容赦なく処断なされた。内藤虎資殿、馬場虎貞様、山県虎清殿……他にも数多の者が――」
「結局は、その厳しさと苛烈さが家臣団の反発と危機感を募らせ、お屋形様に賛同し、信虎公の追放に力を貸す元となった……いう訳ですな」
「……そうだ」
信龍の言葉に、信繁は頷いた。
「……仕方が無かったのだ。ひとりの強き者が君臨し、臣下を足蹴にするようでは、早晩、国が割れてしまう。それを防ぐ為には、強引であろうが不孝であろうが、その元凶を除くしかない。……あの時の兄上と、我らの決断は間違っていない――」
「ええ……俺も、そう思います」
半ば、己に言い聞かせるように紡がれる信繁の言葉に、信龍は何度も頷く。
「……ですが」
と、信龍は表情を曇らせた。
「それを……現在の信虎公は、果たしてご理解なさっておいでなのでしょうか……?」
「……」
――信龍の問いかけに、信繁と飯富は言葉を返す事が出来なかった。
◆ ◆ ◆ ◆
「公方様の御使者が、御着到に御座る――!」
正門に駆け込んできた先駆けの者が、大音声で触れ回り、到着を待っていた武田家の臣達の顔が緊張で強張った。
家臣達は、列を整えると、玉砂利の敷かれた正門前の地面に跪いた。
臣達の先頭に立つ、信繁と嫡子義信も例外ではない。
――やがて、
複数の馬の蹄が鳴らす足音が、平伏した一同の耳に届き、どんどんと近付いてきた。
そして、微かな馬の嘶きと共に、蹄の音が止まる。
次いで、馬の鞍から下りた人の足が玉砂利を踏む音が、蝉の鳴き声に混じって、平伏する武田家の臣たちの耳へと届いた。
――と、
「……苦しゅうない、面を上げよ」
顔を伏せた信繁達の頭上に、張りのある男の声がかけられた。
「はっ!」
その声に応じ、義信と信繁は顔を上げる。
ふたりの前に、二つの影が太陽を背にして立っていた。
やにわに、信繁の心臓が鼓動を激しくし始める。
「――甲斐国守護・武田信濃守大膳大夫晴信が嫡男、武田太郎義信に御座ります!」
武田家家中を代表して口上を述べるのは、武田家の嫡男にして、当主信玄に代わって家中を預かる陣代である義信である。
「公方様の御使者様におかれましては、ご機嫌麗しゅう。――京より遙々、父の見舞に御足労いただき、恐悦至極に存じまする!」
「うむ。出迎え大儀である。武田殿」
ふたりの内、小柄な者が、穏やかな声で答えた。
その声に違わぬ、柔和で、どことなく雅な顔つきをした男だった。
「……拙者は、足利将軍家が正使・細川兵部大輔藤孝に御座る。そして、こちらが――」
そう名乗ると、正使――細川藤孝は、後ろに控える男を手で示した。
――信繁の心臓が、いよいよ激しく跳ね回る。
「副使として参った……武田無人斎道有ど――」
「いや!」
藤孝の紹介を中途で遮り、その男は声を張り上げた。
彼は、ズイッと一歩前に出ると、跪く信繁を往事と変わらぬ冷たく鋭い目で見下ろし、言葉を継いだ。
「――ワシこそは、甲斐国守護・武田左京大夫信虎である」
「……ッ!」
思わず顔色を変える信繁を、薄笑みを浮かべて見下しながら、武田無人斎道有――武田信虎は、その唇を皮肉気に歪めた。
「久しいのう、次郎。――今、帰ったぞ!」
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