60 / 206
第一部六章 軋轢
父子と兄弟
しおりを挟む
「……厩様? ――典厩様! いかがなされましたか?」
「――ん? あ……ああ……」
すっかり、昔の恐ろしい記憶に囚われていた信繁は、心配そうな表情を浮かべた昌幸に肩を揺すられて、ようやく我に返った。
顔を仄かに青ざめさせながら、気つけ代わりに目の前の盃に口をつけるが、濁り酒の芳香が鼻腔に漂った瞬間、再びあの記憶が蘇り、信繁は激しく噎せた。
「ゴホッ! ごふっ! ……ッ!」
「典厩様!」
信繁のただならぬ様子に、昌幸は慌てて彼の背を擦る。
程なくして、信繁は落ち着いた。
「……すまぬな、昌幸」
「い――一体、いかがなされたのです?」
いつもの様子に戻った信繁の様子に、安堵の表情を浮かべた昌幸だったが、つと眉を顰めて尋ねる。
信繁は、バツ悪げに苦笑を浮かべると、大きく息を吐いてから答えた。
「……いや、太郎と四郎の事を考えていたら、昔の事を思い出してしまってな……。父上……前のお屋形様の事だ」
「お父上――信虎公の事でございますか……」
「……ああ」
昌幸の言葉に小さく頷く信繁。ふと、自分の喉がカラカラに渇いている事に気付いた。
だが、酒では駄目だ。先程のように、昔の事を思い出してしまう。
「昌幸……すまぬが、水を持ってきてくれぬか。……今宵は、とても酒を飲む気にはなれぬ故な」
「あ……はっ、畏まりました! ただ今お持ちいたします!」
信繁の頼みに大きく頷いた昌幸は、襖に飛びつき、けたたましい音を立てて引き開けるや、脱兎の如き勢いで水を汲みに走っていった。
座敷に一人残された信繁は、脇息に肘をついて身体の体重を預けて大きな溜息を吐き、静かに目を瞑った。
(……あの時の事を思い出すのは、久しぶりだな)
あの時の父の怖気立つような凄惨な顔、そして、血と闇の色に染まったような、兄への怨嗟に塗れた言葉――今でもハッキリと思い出す。
例え、戦場のただ中にあっても、そう――三年前の八幡原で右目を斬り裂かれ、槍に貫かれた時も、つい先月に、上杉輝虎と斬り合った時も――あの幼い日に、父に対して抱いた以上の恐怖を、信繁は感じた事は無かった。
そしてその時、恐怖と同時に感じた、父信虎への限りない不信と、武田家を父が恣にしている現状への危機感は、信繁を晴信の元へと走らせる。
彼は、晴信に、ありのままを打ち明けた。「父が、晴信を廃嫡し、自分を跡継ぎに据えようと考えている」と――。
意外な事に、それを聞いた晴信は少しも驚かなかった。――日頃の言動から、父が自分に対してどういう思いを抱いているのかを、ハッキリと察していたのだろう。
信繁の話によって、その憶測が確信へと変わってから、晴信の行動は迅速だった。
晴信と、彼の守役であった板垣駿河守信方は、甘利備前守虎泰をはじめとした譜代の家臣達に秘かに働きかけて、次々と味方に引き入れていった。元々、日頃の信虎の粗暴な行いに不満を持つ者は家中に多く、一部の腹心を除いた大部分の家臣達は、みな晴信に従う事を誓ったのだ。――もちろん、信繁もその中のひとりだった。
(……そして、天文十年のあの日に――)
――天文十年 (1541年)六月十四日。信虎が、駿河国主にして、自身の娘婿でもある今川治部大輔義元に会いに、駿河へと赴いた。そして、その時こそまさに、かねてから計画していた策――国主武田信虎の国外追放――を実行に移す好機であった。
晴信と信繁は、駿河と甲斐の国境に兵を出し、直ちに封鎖した。
駿河からの帰途を、兵達の長槍を以て妨げられた信虎の形相――それは、正に醜悪を絵に描いたような、悪鬼のそれであった。
そして、槍衾の後ろで立っている、甲冑を纏った晴信と信繁の姿を目敏く見付けた信虎は、まるで飢えた狼のように犬歯を剥き出して、二人に向かって吼えた。
「おのれ、太郎! この親不孝の痴れ者が! 父に向かって槍を向けるとは何事ぞ! おまけに、何も知らぬ次郎まで取り込みおって! ――この恩知らずがぁっ!」
「……」
信繁は信虎の怒声を聴きながら、彼がこの期に及んでもなお「信繁が晴信に誑かされて、今回の企てに参加した」と信じ込んでいる事に、内心驚愕していた。
父は、長子晴信の言動の全てを信じられないのと同じくらいに、『次郎が自分を無条件で信奉し慕っている』という事を、未だに一片の疑いもなく盲信しているのだ。
(……結局の所、父上は、兄上とも儂とも、心を通じ合わせてはいなかったのだな。あくまで己の先入観と思い込みだけで、儂と兄上の心など二の次で、こうあるべきだという己の価値観を儂らに押しつけていただけ……そういう事か)
彼は、そう唐突に悟り、同時に、父親に対して猛烈で決定的な嫌悪感を抱いたのだ。
信繁は、槍衾の前で為す術も無く怒鳴り散らすばかりの、醜悪な父の姿を見る事が嫌になり、思わず顔を背けた。そして、チラリと横目で傍らの兄の顔を盗み見――、
その顔に冷たい嘲笑が貼り付いている事に気が付いて、微かに寒気を感じた事を憶えている……。
(廃嫡……か。再び、その言葉が現実味を帯びてくるとは思わなんだな)
武田太郎義信――そして、諏訪四郎勝頼。
兄・信玄の次男である信親は、生まれた頃から目を患っていて盲目であり、既に僧籍に入り“竜芳”と名乗っている為、家督の相続権は無い。
そして、三男である信之は、齢十一で既に夭折しているから、万が一、義信が嫡男の地位を失うような事になれば、自然、武田の家督は四男である勝頼が継ぐ事となる。
……確かに、勝頼にその気があるというのならば、先程昌幸が仄めかしたように、彼が義信を追い落とそうとするというのも頷ける。
が――、信繁の脳裏に、勝頼が昼間の論功行賞の場で見せた、配下の助けを借りて挙げた手柄を賞されるのを潔しとしない態度が過ぎった。
(……四郎が、斯様に邪な事を考えておるようには見えなかったが……)
信繁は深く溜息を吐くと、こめかみを指で押さえた。
……どうやら、これ以上考えても答えは出ないようだ。
ならば、どうするべきか。
「ふむ……」
――そして彼は、閉じていた左目をうっすらと開ける。
彼の胸の中に、ひとつの腹案が生まれていた。
(……いっその事、直接四郎と見え、儂自身の目で、その為人を見極める方が早いのかもしれぬな――)
「――ん? あ……ああ……」
すっかり、昔の恐ろしい記憶に囚われていた信繁は、心配そうな表情を浮かべた昌幸に肩を揺すられて、ようやく我に返った。
顔を仄かに青ざめさせながら、気つけ代わりに目の前の盃に口をつけるが、濁り酒の芳香が鼻腔に漂った瞬間、再びあの記憶が蘇り、信繁は激しく噎せた。
「ゴホッ! ごふっ! ……ッ!」
「典厩様!」
信繁のただならぬ様子に、昌幸は慌てて彼の背を擦る。
程なくして、信繁は落ち着いた。
「……すまぬな、昌幸」
「い――一体、いかがなされたのです?」
いつもの様子に戻った信繁の様子に、安堵の表情を浮かべた昌幸だったが、つと眉を顰めて尋ねる。
信繁は、バツ悪げに苦笑を浮かべると、大きく息を吐いてから答えた。
「……いや、太郎と四郎の事を考えていたら、昔の事を思い出してしまってな……。父上……前のお屋形様の事だ」
「お父上――信虎公の事でございますか……」
「……ああ」
昌幸の言葉に小さく頷く信繁。ふと、自分の喉がカラカラに渇いている事に気付いた。
だが、酒では駄目だ。先程のように、昔の事を思い出してしまう。
「昌幸……すまぬが、水を持ってきてくれぬか。……今宵は、とても酒を飲む気にはなれぬ故な」
「あ……はっ、畏まりました! ただ今お持ちいたします!」
信繁の頼みに大きく頷いた昌幸は、襖に飛びつき、けたたましい音を立てて引き開けるや、脱兎の如き勢いで水を汲みに走っていった。
座敷に一人残された信繁は、脇息に肘をついて身体の体重を預けて大きな溜息を吐き、静かに目を瞑った。
(……あの時の事を思い出すのは、久しぶりだな)
あの時の父の怖気立つような凄惨な顔、そして、血と闇の色に染まったような、兄への怨嗟に塗れた言葉――今でもハッキリと思い出す。
例え、戦場のただ中にあっても、そう――三年前の八幡原で右目を斬り裂かれ、槍に貫かれた時も、つい先月に、上杉輝虎と斬り合った時も――あの幼い日に、父に対して抱いた以上の恐怖を、信繁は感じた事は無かった。
そしてその時、恐怖と同時に感じた、父信虎への限りない不信と、武田家を父が恣にしている現状への危機感は、信繁を晴信の元へと走らせる。
彼は、晴信に、ありのままを打ち明けた。「父が、晴信を廃嫡し、自分を跡継ぎに据えようと考えている」と――。
意外な事に、それを聞いた晴信は少しも驚かなかった。――日頃の言動から、父が自分に対してどういう思いを抱いているのかを、ハッキリと察していたのだろう。
信繁の話によって、その憶測が確信へと変わってから、晴信の行動は迅速だった。
晴信と、彼の守役であった板垣駿河守信方は、甘利備前守虎泰をはじめとした譜代の家臣達に秘かに働きかけて、次々と味方に引き入れていった。元々、日頃の信虎の粗暴な行いに不満を持つ者は家中に多く、一部の腹心を除いた大部分の家臣達は、みな晴信に従う事を誓ったのだ。――もちろん、信繁もその中のひとりだった。
(……そして、天文十年のあの日に――)
――天文十年 (1541年)六月十四日。信虎が、駿河国主にして、自身の娘婿でもある今川治部大輔義元に会いに、駿河へと赴いた。そして、その時こそまさに、かねてから計画していた策――国主武田信虎の国外追放――を実行に移す好機であった。
晴信と信繁は、駿河と甲斐の国境に兵を出し、直ちに封鎖した。
駿河からの帰途を、兵達の長槍を以て妨げられた信虎の形相――それは、正に醜悪を絵に描いたような、悪鬼のそれであった。
そして、槍衾の後ろで立っている、甲冑を纏った晴信と信繁の姿を目敏く見付けた信虎は、まるで飢えた狼のように犬歯を剥き出して、二人に向かって吼えた。
「おのれ、太郎! この親不孝の痴れ者が! 父に向かって槍を向けるとは何事ぞ! おまけに、何も知らぬ次郎まで取り込みおって! ――この恩知らずがぁっ!」
「……」
信繁は信虎の怒声を聴きながら、彼がこの期に及んでもなお「信繁が晴信に誑かされて、今回の企てに参加した」と信じ込んでいる事に、内心驚愕していた。
父は、長子晴信の言動の全てを信じられないのと同じくらいに、『次郎が自分を無条件で信奉し慕っている』という事を、未だに一片の疑いもなく盲信しているのだ。
(……結局の所、父上は、兄上とも儂とも、心を通じ合わせてはいなかったのだな。あくまで己の先入観と思い込みだけで、儂と兄上の心など二の次で、こうあるべきだという己の価値観を儂らに押しつけていただけ……そういう事か)
彼は、そう唐突に悟り、同時に、父親に対して猛烈で決定的な嫌悪感を抱いたのだ。
信繁は、槍衾の前で為す術も無く怒鳴り散らすばかりの、醜悪な父の姿を見る事が嫌になり、思わず顔を背けた。そして、チラリと横目で傍らの兄の顔を盗み見――、
その顔に冷たい嘲笑が貼り付いている事に気が付いて、微かに寒気を感じた事を憶えている……。
(廃嫡……か。再び、その言葉が現実味を帯びてくるとは思わなんだな)
武田太郎義信――そして、諏訪四郎勝頼。
兄・信玄の次男である信親は、生まれた頃から目を患っていて盲目であり、既に僧籍に入り“竜芳”と名乗っている為、家督の相続権は無い。
そして、三男である信之は、齢十一で既に夭折しているから、万が一、義信が嫡男の地位を失うような事になれば、自然、武田の家督は四男である勝頼が継ぐ事となる。
……確かに、勝頼にその気があるというのならば、先程昌幸が仄めかしたように、彼が義信を追い落とそうとするというのも頷ける。
が――、信繁の脳裏に、勝頼が昼間の論功行賞の場で見せた、配下の助けを借りて挙げた手柄を賞されるのを潔しとしない態度が過ぎった。
(……四郎が、斯様に邪な事を考えておるようには見えなかったが……)
信繁は深く溜息を吐くと、こめかみを指で押さえた。
……どうやら、これ以上考えても答えは出ないようだ。
ならば、どうするべきか。
「ふむ……」
――そして彼は、閉じていた左目をうっすらと開ける。
彼の胸の中に、ひとつの腹案が生まれていた。
(……いっその事、直接四郎と見え、儂自身の目で、その為人を見極める方が早いのかもしれぬな――)
0
お気に入りに追加
187
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲
俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。
今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。
「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」
その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。
当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!?
姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。
共に
第8回歴史時代小説参加しました!
日は沈まず
ミリタリー好きの人
歴史・時代
1929年世界恐慌により大日本帝國も含め世界は大恐慌に陥る。これに対し大日本帝國は満州事変で満州を勢力圏に置き、積極的に工場や造船所などを建造し、経済再建と大幅な軍備拡張に成功する。そして1937年大日本帝國は志那事変をきっかけに戦争の道に走っていくことになる。当初、帝國軍は順調に進撃していたが、英米の援蔣ルートによる援助と和平の断念により戦争は泥沼化していくことになった。さらに1941年には英米とも戦争は避けられなくなっていた・・・あくまでも趣味の範囲での制作です。なので文章がおかしい場合もあります。
また参考資料も乏しいので設定がおかしい場合がありますがご了承ください。また、おかしな部分を次々に直していくので最初見た時から内容がかなり変わっている場合がありますので何か前の話と一致していないところがあった場合前の話を見直して見てください。おかしなところがあったら感想でお伝えしてもらえると幸いです。表紙は自作です。
【武田家躍進】おしゃべり好きな始祖様が出てきて・・・
宮本晶永(くってん)
歴史・時代
戦国時代の武田家は指折りの有力大名と言われていますが、実際には信玄の代になって甲斐・信濃と駿河の部分的な地域までしか支配地域を伸ばすことができませんでした。
武田家が中央へ進出する事について色々考えてみましたが、織田信長が尾張を制圧してしまってからでは、それができる要素がほぼありません。
不安定だった各大名の境界線が安定してしまうからです。
そこで、甲斐から出られる機会を探したら、三国同盟の前の時期しかありませんでした。
とは言っても、その頃の信玄では若すぎて家中の影響力が今一つ足りませんし、信虎は武将としては強くても、統治する才能が甲斐だけで手一杯な感じです。
何とか進出できる要素を探していたところ、幼くして亡くなっていた信玄の4歳上の兄である竹松という人を見つけました。
彼と信玄の2歳年下の弟である犬千代を死ななかった事にして、実際にあった出来事をなぞりながら、どこまでいけるか想像をしてみたいと思います。
作中の言葉遣いですが、可能な限り時代に合わせてみますが、ほぼ現代の言葉遣いになると思いますのでお許しください。
作品を出すこと自体が経験ありませんので、生暖かく見守って下さい。
天下人織田信忠
ピコサイクス
歴史・時代
1582年に起きた本能寺の変で織田信忠は妙覚寺にいた。史実では、本能寺での出来事を聞いた信忠は二条新御所に移動し明智勢を迎え撃ち自害した。しかし、この世界線では二条新御所ではなく安土に逃げ再起をはかることとなった。
永艦の戦い
みたろ
歴史・時代
時に1936年。日本はロンドン海軍軍縮条約の失効を2年後を控え、対英米海軍が建造するであろう新型戦艦に対抗するために50cm砲の戦艦と45cm砲のW超巨大戦艦を作ろうとした。その設計を担当した話である。
(フィクションです。)
蒼海の碧血録
三笠 陣
歴史・時代
一九四二年六月、ミッドウェー海戦において日本海軍は赤城、加賀、蒼龍を失うという大敗を喫した。
そして、その二ヶ月後の八月、アメリカ軍海兵隊が南太平洋ガダルカナル島へと上陸し、日米の新たな死闘の幕が切って落とされた。
熾烈なるガダルカナル攻防戦に、ついに日本海軍はある決断を下す。
戦艦大和。
日本海軍最強の戦艦が今、ガダルカナルへと向けて出撃する。
だが、対するアメリカ海軍もまたガダルカナルの日本軍飛行場を破壊すべく、最新鋭戦艦を出撃させていた。
ここに、ついに日米最強戦艦同士による砲撃戦の火蓋が切られることとなる。
(本作は「小説家になろう」様にて連載中の「蒼海決戦」シリーズを加筆修正したものです。予め、ご承知おき下さい。)
※表紙画像は、筆者が呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)にて撮影したものです。
戦争はただ冷酷に
航空戦艦信濃
歴史・時代
1900年代、日露戦争の英雄達によって帝国陸海軍の教育は大きな変革を遂げた。戦術だけでなく戦略的な視点で、すべては偉大なる皇国の為に、徹底的に敵を叩き潰すための教育が行われた。その為なら、武士道を捨てることだって厭わない…
1931年、満州の荒野からこの教育の成果が世界に示される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる