魔法少年だるま☆マギカ

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魔法少年だるま☆マギカ セカンドシーズン

魔法少年だるま☆マギカセカンドシーズン 生徒会と謎の勢力編

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残念なミキシン幹部の操る世紀末モヒカン達を難なく倒した翌週の事。


「んー、天才少年の子の探してる人だけど僕達も怪しい奴いないか探してみたものの、それっぽい人いないね」
「今度会ったらもうちょっと詳しい特徴とか聞いてみようか」
「俺達全体的に戦闘タイプだから、そういう索敵とか情報収集系の能力はちょっと不足してるんだよなー」

「そういうの得意な魔法少年ってこの辺にいたっけ?」
「あ、生徒会書記やってる魔法少年の子がそういう系得意だったよね」
「うーん、でも俺達あいつらとかなり仲悪いし、生徒会の力借りたくないなー」
「そうだね。僕達は魔法少年の活動してるからなんとか免除されてるけど、本当はこの学園部活動必須で白い目で見られてるもんね」
「あいつらもいち生徒のくせして、ハ〇ポタの教師みたいに少しでも気に食わない事あると事あるごとに減点しやがるしー」
「別にこの学園そういう寮対抗制度とか無いのにね」
「まあポーズで言ってるだけでしょ」

「ってか今更だけどここ寮あるんだ?」
「うん、それなりに有名な学園でマンモス校だし、遠方から進学した生徒とかもそこそこいるからそういう子達用にちゃんとした寮があるよ」
「ふーん、今度行ってみたいな」
「うん、僕の友達で寮生活の子がいるから今度お邪魔しても良いか聞いてみるね」
「性癖アレな子の友達ってちょっと怖いけど」
「まあ、その子はやや苦労人だけどごく普通の子だから安心すると良いよ」


とか言っていると、突如爆音が聞こえ、ほぼ同時に校舎が激しく揺れた。

「な、何事!?」
「銀髪の子学校にも爆弾仕掛けたの?」
「俺ではない。生徒会室は正直爆破してやりたいが、無関係な生徒を巻き込みたくは無いので自重している」
「連続で3バカではねえだろうし、強い魔獣か謎の勢力かな」

そしてすぐにケッソンとカケミンが慌ててすっ飛んで来た。

「たたた、大変ですミン。謎の半分メカっぽい男が戦車数台や特殊部隊連れて学園を爆撃しまくってますミン」
「どう見ても生徒会や魔獣とかじゃ無いし、例の謎勢力っぽいっピ。みんな気を付けてかかるっピ!」
「うわー、謎勢力怖いなー」
「うん、皆頑張ろう」
「半分メカならぶった斬っても許されるよね。やったー」
「うーん、一応殺すのは控えておいてね」


そんな訳ですぐに皆変身し校庭に向かった。

爆撃は流石に滅多に無いもののアレな学園なので生徒達はトラブル慣れしており、アレな警備員たちが素早く避難誘導を行い一般生徒達の大半は程なくして校舎内や堅牢な強化処置がされた体育館に避難完了した。


そして砂煙や爆炎が巻き起こる校庭に、その男はいた。

「…お前、生きていたのか」
「え、銀髪の子知り合い?」

「…ああ。俺が自宅を爆破した際在宅していたので巻き込まれて死んだとばかり思っていたが。ニュースでも死亡と報道されていたのに」

「…あの時はよくもやってくれたな。弱冠12歳にして自宅に侵入し手製爆弾を床下に設置するとは大した技術と行動力だ」
「うわー、君そんな年でんな事やってたの」
「自慢になるが最初に爆弾を作成したのは8歳の時だ。目覚まし時計を修理しようとしたら何故か出来た」
「どういう事なの」

「あー、こいつ俺も知ってる。表向きは公務員だけどこの町の近辺でヤの付く奴等とつるんで色々ヤバい事やってるって噂になってた奴だよね。自宅吹っ飛んだのはその極道と揉めたからだろうって聞いたけど」
「ああ、そう思われるように仕組んだ。俺の住む土地を欲しがり悪質な嫌がらせを仕掛けて来たので始末した」
「ほんとこの子怖い」


「…あの爆発で死にかけたがあるお方に拾われ、数年かかったが機械の体を得て蘇る事が出来た。そしてその方から爆発事故の真相を聞かされ、貴様に復讐を誓った。ここで会ったが百年目、覚悟しろ」
「どこからでもかかってくると良い。俺も魔法の力を得てあの頃より遥かに強くなった。心強い仲間もいるし負ける気はしない」
「うー、私怨に巻き込まれるの俺的にはちょっと困るんだけど。まあ良いか」
「うん、戦車や特殊部隊ぶった斬るの楽しそうだし僕は良いよ」
「特殊部隊員も殺さないよう加減してね」
「またバーサーカー状態になったら誰か拘束しないとね」

そうして半分機械の復讐者は戦車と特殊部隊に号令をかけ、戦車や部隊は一斉射撃を仕掛けて来た。

「うっわー、防御魔法得意な先輩いてくれたら良かったんだけどなー」
「肉体もかなり強化されてるから、普通の銃弾数発程度なら耐えられると思うけどね。痛いけど」
「うーん、僕戦闘は大好きだけどMじゃないから痛いのはやだなー」
「流石に戦車砲直撃したらヤバいだろうな」
「んー、特殊部隊員はともかく戦車乗ってる奴や半分メカなあいつは俺の魅了効きづらいかもなー」


皆で空を飛んだり飛び退いて銃弾や砲撃を避けた直後、背後から声が聞こえてきた。

「…僕個人としては君達に加勢はしたくないが生徒会長の命令だ。今回は手伝わせてもらうよ」
「もー、アレな学園とはいえ敷地内でドンパチしないでよねー」

そう言って現れたのは生徒会書記の知的な魔法少年(CV入野〇由)と併設された付属中学に通い生徒会長達に懐いておりしょっちゅう遊びに来る、お手伝いの腹黒無邪気ショタ系魔法少年(CV村〇歩)だった。

「あー、来てくれたんだ。ちょっと複雑だけどありがと」
「ってか生徒会長も強いんだからお前等パシらせてないで自分が来いよ」
「会長は校舎を防衛しているよ。僕が彼等の弱点を解析するから君達は上手く立ち回って」
「うん、分かった」
「うー、お前の指図受けるのかなり嫌なんだが。まあ仕方ないか」

そうして学士風のコスチュームに身を包んだ生徒会書記の魔法少年は得意の解析魔法を発動し、敵全体の能力や弱点を分析した。

「うん、戦車は銀髪の子の爆撃やリーダーの君の巨大砲で破壊可能だよ。他の肉弾戦タイプの子は特殊部隊を処理して。ボスの機械化男は直接の戦闘力はさほどでもないから後回しで良いと思うよ。銃弾はこの子が食い止めるから。じゃあよろしくね」
「はーい、それー。重くなれー」

腹黒ショタの子が固有能力の重力魔法を発動し、特殊部隊員たちは身動きが取れなくなり戦車も発射する砲弾が遠くまで飛ばなくなった。

「うわー、重力操作強力だなー」
「燃費悪いからあんまり長時間は使えないんだけどねー。そういう訳でお前等早くやっちゃってー」
「はーい。ってか今更だけど僕がリーダーで良いのかな」
「まあ第一話から出てるし良いんじゃない?」
「年下のくせに生意気なガキだなー。まあそんな事言ってる場合じゃねえか」


そうして思うように動けずたじろぐ敵達に猛攻を加え、僕と銀髪の子の集中砲火で戦車は一台を残し破壊し、特殊部隊員たちもあらかた倒す事が出来た。
(やっぱバーサーカー化した子が勢いで首を跳ね飛ばそうとして制止したカケミンが首を跳ねられた)

「あー疲れた、もう発動無理。まあ後は平気でしょ」
「うん、どうもありがとね」
「今回ケッソンは無事だけど、カケミン気の毒だったね」
「カケミンだけ死ぬのって結構レアだよな」
「あまり死に慣れていないせいか若干再生が遅いな」


「…くっ、このまま終わらせてはあの方に申し訳が立たん。私の機械部分を残された戦車に接続し、強力無比なエネルギー砲で貴様等全員消し飛ばしてくれる」

そう言って戦車兵を引きずり出し残った戦車に乗り込んだ半メカ男。

「うわ、どうしよ」
「…すごい勢いでエネルギーをチャージしてるね。破壊間に合わないかも」
「ふむ。…よし、そこの狂戦士の君。これをこうしてくれるかい」

書記の子がバーサーカーの子に何かを耳打ちした。

「あーなるほど、分かった。ちょっとケッソンこっち来てー」
「うん、どうしたっピ?」

バーサーカーの子が魔法で出した手で手招きし、何の疑いも無くケッソンはホイホイと近づいてきた。

「おーし、フルスイングだオラァ!!」
「ぎ、ギエピー!!」

狂戦士の子はチェーンソーを金属バットに変化させ、ケッソンを全力でぶん殴り戦車に向けてかっ飛ばした。

計測していないがたぶん180キロくらいの速度ですっ飛んでいったケッソンはみごとにビーム発射寸前の砲身にすっぽりとはまり、エネルギーの行き場を失った戦車はそのまま暴発し大爆発した。

「おー、ナイスショット」
「うん、見事なコントロールだね。お疲れ様」
「見事に爆発四散したから復活にちょっと時間かかりそうだね」
「もう肉片も残って無いだろうね」
「新しいタイプのケッソン虐だな」
「ケッソン虐も日々進化してるよね」


「…お、おのれ。またしても貴様に後れを取るとは。…申し訳ございません、一度帰還させて頂きます」

爆発四散した戦車の残骸から這う這うの体で出て来た満身創痍のメカ男だが、すぐに様子がおかしくなった。

「…え、元々貴様は捨て駒扱いだった、使えない兵は即時処分する?そ、そんな。どうか、どうかお慈悲を」


慌てふためくメカ男の内部から激しい光が放たれ、光が消えた後にはネジの一本も残されていなかった。

「…同情の余地も無い奴だったけど、ちょっと最期は哀れだったね」
「こいつを再生して差し向けた奴って、何者なんだろ」
「間違いなく、相当な科学力を持ち合わせた存在だろうな」

「…それってもしかして、例の天才少年の子が探してる人かな」
「うん、そうかもね」
「特殊部隊員は気絶してるだけだし、叩き起こして情報を吐かせようか」
「そうだね、そうしよう。僕達も黒幕の正体を知りたいし」
「ああ、僕も解析魔法を使うね」

だがその時、僕達の周りに薄桃色の謎の煙が立ち込めた。

「え、何これ。変な臭いするし」
「…これは、睡眠ガスの類か」
「…まずい、皆早く逃げて」

だが僕達は逃げる間もなく、すぐに強烈な眠気に襲われ全員元の姿に戻り眠り込んでしまった。


数時間後。

「…おーいお前ら、大丈夫かー」
「…ん、あれ、ここは」

「おー起きたな、良かった良かった。ここは保健室だよ。お前等全員ぶっ倒れてるから何事かと焦ったよ。寝てる以外は問題なさそうだったからとりあえずここのベッドに運ばせてもらったぞ」
「あ、なんか裏がありそうな渋い声の保険医の先生。どうもありがとうございます」
「僕達全員運ぶの大変だったでしょう。どうもすみません」

「ああ、警備員や用務員さん達も手伝ってくれたから平気だよ。んで書記の子達はちょっと前に起きてもう帰ってったから」
「そうですか、複雑だけど今度改めてお礼言わなきゃな。…あ、後僕達の他に武装した特殊部隊員達いましたよね。そいつらどうなったんですか?」

「…んー、俺が駆け付けた頃にはそういう奴等はもう誰もいなかったな。すまんな」
「え、あいつら全員気絶してたのに。どういう事だろ」
「…あのメカ男みたいに、即時処分されちゃったのかな」
「だとしたら怖いね。3バカの上司も最低のクズだったけど、ここまで人命を軽視はしてなかったし」
「…そうだな」
「うーん、ここに来てかなりのシリアス展開だな」
「下手すると魔法界以上にブラックな存在かもね」
「うわー、怖いな。でもそんなブラックな敵なら心置きなくぶっ殺せるよね。ちょっと楽しみ」
「君本当に戦闘民族だね」

「み、皆さんとりあえず無事で良かったですミン」
「あ、カケミンも復活したんだね」
「は、はいおかげ様で。死体食べるのは抵抗あるんでちょっとまだ元気無いですが。ケッソンはまだ当分かかりそうですミン」
「あーだろうね。見事に消し飛んだしね」
「まあ来週までには復活出来るだろ」


「あー、生徒会長達から魔法少年の存在は聞かされてるんで知ってるがお前等も毎回難儀だよな。まあ体強いし平気だろうが、手当て程度ならしてやれるからケガしたらいつでも来な。じゃあお前等もう平気そうなら帰っていいぞ」
「はーい、ありがとうございました」
「うん、あんまりケガしたくは無いけど何かあったらお世話になります」
「あー、びっくりしてお腹空いたしお姉さんのカフェ行って打ち上げするか」
「そうだね、あーでも校庭でぶっ倒れて少し埃っぽいから掃ってから行こうね」
「じゃ、体育館でシャワー借りてこっか」
「そうだな」

「じゃあ保険医さん、お世話になりましたー」
「おう、お大事にな」


そして魔法少年達が全員出て行き、少しした後。

「…ふー、まああの男一人で勝てるとは思って無かったが。予想以上にあいつら強いな」

「…あの人の事だからあのままだと残りの兵士達も機密保持のため全員処分してたろうし、それは気の毒過ぎるからな。咄嗟に睡眠ガスぶち撒いて全員寝かせられて助かったぜ」

「まあ今に始まった事じゃないが、あの人も本当に人の心が無いよな。自分以外の命は皆実験台だと思ってる筋金入りのマッドサイエンティストだ。…世間知らずの若造だった俺はそれに気付かず憧れちまって、そのまま逃げられずこうして今も従い続けてるんだがな」

「…俺も死にたくは無いから表立った事は出来ないが、あの息子くんや彼等がいつかはあの人に天誅を与えてくれると良いんだがな」

「魔法が科学を打ち負かす日を、期待してるぜ」
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