たっくんとゆうちゃん

番外編 共闘相手達の物語

泉美さんの日常

「泉美さん。紅茶入れてくれるかな」
「はーいご主人様、ただいま。美味しいスコーンもお持ちしますねー」

「よーし今日のお掃除終わりっと！後も大体終わったし、ちょっと休憩するか」

「あ、たっくんからLINEだ。うんうん、ちょっとこの日忙しいから手伝ってって。いいよー」

後日。

「たっくん、来たよー」
「あー泉美さん、ありがとうございます。俺これから夜まで仕事なんで、お願いします」
「うん、任せて！」
「で、すみません前お話したように、うちの親良い人ではあるんですが超残念でして」
「うんうん、そういう人結構好きだし大丈夫だよ、心配しないでー」
「ありがとうございます。じゃ、行って来まーす」

「あなたが泉美さんですね。よろしくお願いします。うち、メイドさん雇うなんて初めて」
「よろしくお願いしますね、奥様」
「じゃあ早速お掃除しますね。このお家、古めで小さいですがしっかりしてますね」
「ええ、中古物件だけど良い家買えたので。昔は一応ある程度遺産あったので」
「ただ、たっくんがそういう子なので、たまに心霊現象とか起きちゃって困ってるんですよね」
「たっくんすっかり強くなったので、最近はだいぶ減ったんですが」

「大丈夫ですよー。もし起きても、私そういうの得意なんで！」
「ありがとうございます。では、私は部屋に居ますので」

「よーしお掃除と、後大体お夕飯の仕込みも完了！」
「…アアアアア」
「んー？あー、例の心霊現象か」
「…呪ッテヤル、ミンナ呪ッテヤル」
「あーもう、お家呪わないでよ。ほいっと」

私は数本ナイフをぶん投げ、そいつに突き刺した。

「…イツカキット、呪ッテヤル」
「あー未来永劫無理無理。たっくんいるし」

「たっくん定期的にお札貼ってるみたいだけど、一応私もお清めしとこうかな。ファブリーズしよっと！」


「ただいま戻りましたー。泉美さん、本当ありがとうございます」
「いえいえお気遣い無く。奥様もお料理美味しいって褒めてくださったし」
「わー。本当にローストビーフサラダとカレー美味しいです！」
「でしょー。私家事万能だし。でもたっくんもお料理上手だよね」
「はい、俺昔からお料理好きなので」
「じゃ、今度一緒にお料理作ろうか」
「良いですねー。あ、これ少ないけどお礼です」
「えー、一日なのにこんな良いよ。ほら、余裕出たとは言えたっくんちアレな訳だし」
「いえ、ちゃんとお礼したいし、もうだいぶ余裕出て来たんで！」
「ありがとねー。じゃあ受け取っておくね。またいつでも呼んでね！」