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わんわんお達の家族構成
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「あ、そう言えば聞いた事無かったけど、お前の家族ってどんな構成なの?」
「あー俺?俺は普通に父ちゃんと母ちゃんと、あとばあちゃんとペットの柴犬」
「ふーん、一般的な家族構成だね」
「じいちゃんは俺がアレされる数年前に死んじゃった。まあ十分長寿だったけど」
「そっか、まあなら良かったね」
「お前は施設育ちだから家族いないよね」
「うん、でもまあ生まれた時から施設だったから、やっぱ付き合い長い兄弟みたいな子はいたかな。同い年くらいで、お前にちょっと似てた」
「あー、そうなんだ」
「仲良かったからたぶん僕がめちゃめちゃになった後引き取られて心配してくれてると思うけど、飼い主もちゃんと引き取ったのは施設に伝えたらしいし大丈夫だと思う。当然用途は言ってないだろうけどさ」
「まあ、社会的に終わるからそうだよね」
「お前も拉致られた後家族心配してるだろうね」
「うん、でもあいつ捕まって処刑されたのは全国に公開されてるし、たぶん飼い主が特殊な施設に保護したとか伝えてると思うから、一応安心はしてると思う」
「それなら良かったね」
「俺達の家族はその後どうなったかは知りませんが、たぶん一家全員吊ったか野垂れ死んでるか沈められてると思いますねー」
「まあ善良だが借金まみれだし当然だろうな」
「お前達も大変だったよね。無事そうな家族とかいないの?」
「あー、遠縁にいとこの子がいて俺達よりちょっと年上なんですが、その子あたりなら大丈夫かもです」
「あいつの家族は相当な守銭奴で、俺達の一家にも一切資金援助しなかったからな」
「あー、そうなんだ。その子もその子で大変そうだね」
「はい、直接虐待とかは無かったけど相当暴言吐かれたり拘束されて、自由無くて可哀想でした」
「…あいつも幸せになっていると良いな」
「うん、まあ変態的だけどこの世界基本的に優しいし大丈夫でしょ」
「ですねー。あ、飼い主さんはどんなご家族だったのかな」
「…あー、うん。どうなんだろうね」
「んー?どしたんまたしんどそうにして」
「…うん、何でもないよ」
「何か最近お前、たまにしんどそうだよね。飼い主に相談してまた闇カウンセリング受けたら?」
「…たぶん、そういうのじゃないと思うから大丈夫。ごめんね」
「…そっか。まあ無理しないで何かあったら言いなよ」
「…ごめん。これは絶対言えない」
「ふーん、そうなんだ。まあそういう事もあるよね」
「まあ俺達今幸せとはいえ、相当しんどいですもんねー」
「そうだな」
「さーて、じゃ気を取り直して今日も遊ぼ!!」
「…うん、そうだね」
「元気出して下さいって!」
「明日は明日の風が吹くだろう」
※おまけ またもや飼い主と古株メイドさんのやりとり
「あら、旦那様。どうされました?」
「…ああ、あの子に打ち明けた事、少し後悔してらっしゃるのですか」
「…やはり彼にだけ重い物を背負わせるのは酷だったと、可哀想な事をしてしまったとお思いなのですね」
「…ですが、やはり貴方様も人間です。一人で抱えきるのには限度がございます」
「…私はあの子に明かした事は、正しいと思いますよ」
「…ああ、そろそろ皆に話す頃かも知れないとお考えなのですね」
「良いと思いますよ。皆強くて優しい良い子です。きっと受け入れて下さいますよ」
「いつかは必ず話さないといけない事です。良い時期だと思いますよ」
「私達一同、貴方様のされる事はすべて正しいと信じています」
「あー俺?俺は普通に父ちゃんと母ちゃんと、あとばあちゃんとペットの柴犬」
「ふーん、一般的な家族構成だね」
「じいちゃんは俺がアレされる数年前に死んじゃった。まあ十分長寿だったけど」
「そっか、まあなら良かったね」
「お前は施設育ちだから家族いないよね」
「うん、でもまあ生まれた時から施設だったから、やっぱ付き合い長い兄弟みたいな子はいたかな。同い年くらいで、お前にちょっと似てた」
「あー、そうなんだ」
「仲良かったからたぶん僕がめちゃめちゃになった後引き取られて心配してくれてると思うけど、飼い主もちゃんと引き取ったのは施設に伝えたらしいし大丈夫だと思う。当然用途は言ってないだろうけどさ」
「まあ、社会的に終わるからそうだよね」
「お前も拉致られた後家族心配してるだろうね」
「うん、でもあいつ捕まって処刑されたのは全国に公開されてるし、たぶん飼い主が特殊な施設に保護したとか伝えてると思うから、一応安心はしてると思う」
「それなら良かったね」
「俺達の家族はその後どうなったかは知りませんが、たぶん一家全員吊ったか野垂れ死んでるか沈められてると思いますねー」
「まあ善良だが借金まみれだし当然だろうな」
「お前達も大変だったよね。無事そうな家族とかいないの?」
「あー、遠縁にいとこの子がいて俺達よりちょっと年上なんですが、その子あたりなら大丈夫かもです」
「あいつの家族は相当な守銭奴で、俺達の一家にも一切資金援助しなかったからな」
「あー、そうなんだ。その子もその子で大変そうだね」
「はい、直接虐待とかは無かったけど相当暴言吐かれたり拘束されて、自由無くて可哀想でした」
「…あいつも幸せになっていると良いな」
「うん、まあ変態的だけどこの世界基本的に優しいし大丈夫でしょ」
「ですねー。あ、飼い主さんはどんなご家族だったのかな」
「…あー、うん。どうなんだろうね」
「んー?どしたんまたしんどそうにして」
「…うん、何でもないよ」
「何か最近お前、たまにしんどそうだよね。飼い主に相談してまた闇カウンセリング受けたら?」
「…たぶん、そういうのじゃないと思うから大丈夫。ごめんね」
「…そっか。まあ無理しないで何かあったら言いなよ」
「…ごめん。これは絶対言えない」
「ふーん、そうなんだ。まあそういう事もあるよね」
「まあ俺達今幸せとはいえ、相当しんどいですもんねー」
「そうだな」
「さーて、じゃ気を取り直して今日も遊ぼ!!」
「…うん、そうだね」
「元気出して下さいって!」
「明日は明日の風が吹くだろう」
※おまけ またもや飼い主と古株メイドさんのやりとり
「あら、旦那様。どうされました?」
「…ああ、あの子に打ち明けた事、少し後悔してらっしゃるのですか」
「…やはり彼にだけ重い物を背負わせるのは酷だったと、可哀想な事をしてしまったとお思いなのですね」
「…ですが、やはり貴方様も人間です。一人で抱えきるのには限度がございます」
「…私はあの子に明かした事は、正しいと思いますよ」
「…ああ、そろそろ皆に話す頃かも知れないとお考えなのですね」
「良いと思いますよ。皆強くて優しい良い子です。きっと受け入れて下さいますよ」
「いつかは必ず話さないといけない事です。良い時期だと思いますよ」
「私達一同、貴方様のされる事はすべて正しいと信じています」
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