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第三章 アレな波乱の幕開け
ちょうちょう
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「…ちょうちょ、ちょうちょ、菜の葉にとまれ」
「クロ、その歌好きだよね」
「…うん、この歌可愛くて優しいし、僕好き。僕達も蝶々だし」
「そうだねー。あーでもさ、桜の花の栄ゆる御代にって愛国歌みたいで僕ちょっと嫌」
「…うん、そうかもね」
「まあこの国大昔からアレだし仕方ないけど。この組織もネーミングセンスクソ過ぎだしさ」
「…そうなんだ」
「…あーほら、御名とかさ。あと言えないけど聞いた時ドン引きした名前もあるし。今は結構好きだけど」
「…ふうん、そうなんだ」
「でも流石にどんだけクソな国でも時代が変われば価値観も少しは変わると思うし。この嫌な歌詞もそのうち改定されるんじゃない?」
「…うん、そうだと良いね」
「あー、あとさ。僕スカウトされてクソな実家出る時、初めて庭に出たんだけどさ。当然クソな家のクソな庭だから嫌いだったんだけど、その時庭の花に止まる本物の蝶々初めて見てさ。まあかなり地味なモンキチョウだったんだけど、でも可愛くて綺麗で、僕それから蝶々もっと好きになったんだよね」
「…そうなんだ。それは良かったね」
「クロもさ、自分の髪の色と同じだから好きじゃ無いと思うけど、その黒い羽綺麗で僕は大好きだよ。ちょっと機械が混じってるのが残念だけどさ」
「…うん、ありがとう。最近シロがそう言ってくれるから、嫌いじゃなくなってきた」
「…いつかは完璧に綺麗な羽になればいいんだけどね。…もしかしたら、これやればいけるんじゃないかなーって方法はあるんだけどさ。それやったらお前が可哀想だし、やっぱ出来ないや」
「…そうなんだ」
「うん、僕クロ大好きだし、愛してるしさ。あ、出撃だって。行こ」
「うん、行こう」
「………」
「…すー。あー、クロ。愛してるよー」
「……愛されたく、ないな」
翌日。
「…は?クロ今なんて??」
「…うん、たまには、てうてうの人達と組んでライブしたいなと思って」
「いや無理、絶っっっっ対無理。お前何言ってんの。撤回しろよ」
「…ごめん、撤回できない」
「…いやなんであんなクソ共と組まなきゃいけないの。お前頭いかれてるにしても最近いかれ過ぎでしょ。あーもう前野クソウザくて会いたくないから、お前一人でさっさと行って来いよ」
「…うん、そうする。…たぶん検査相当時間かかると思うから、僕しばらく保健室に泊まるね。ごめん」
「あーもう勝手にしろよ。お前最近ウザすぎてちょっと顔見たくなくなってきたし。まあ授業とかライブの時は仕方ないけどさー」
「…そうだね」
「あー、入学の時強権振りかざして代行にお願いして、クロと同じクラスにしてもらったけど。正直最近ちょっと後悔してる」
「…そっか。じゃあ僕行くから。寝坊しないよう気を付けて」
「あークソボケてるお前にんな心配されたく無いっての。僕超上級国民だから多少寝坊しようと余裕だしー」
「…そうだね」
そう言ってクロは静かにクソウザく出て行った。
「…そういう訳で、悪いけどしばらくここに泊めさせて」
「おう、いくらでも泊ってきな。夕飯とかはどうにでもなるし、出前取ったりしてやっから」
「…うん、ありがとう」
「あー、でもここ寝具は良い物使うよう気を遣ってるが、お前ずっとここで寝てたら昔の事思い出してしんどいだろ」
「…そうだね、ここ病院みたいなものだし。でも仕方ないよ」
「そうか。あー、ならちっと不便だが周辺に部屋借りたりホテルとかしばらく手配してやろうか。お前の身分ならどうにでもなるだろ」
「…ううん、それは悪いし良いよ」
「まあ気を遣わなくてもいいんだぞ。お前昔から相当気遣いしてたんだし。あー、ならたまにはエターナルとかはこべの部屋とかに泊めてもらえよ。他の周辺に住んでる奴らもお前なら喜んで泊めてくれるだろうしよ」
「…うん、そうしてみる」
その日の放課後。
「クロ君、君がここに来るなんて珍しいね。話とは何だい?」
「…代行さん。少しで良いので、てうてうの人達とレッスンさせてもらえませんか。ライブはシロが嫌がるのでいいです」
「ああ、構わないよ。昔のよしみで彼等ともたまには付き合いたいもんね。すぐ手配するから」
「…はい、ありがとうございます」
クロがぺこりとお辞儀をし、静かに学園長室を出て行こうとした時。
「…あー、あのさ、クロ」
「…うん、何?振子」
「…お前さ、最近色々やってるよね。僕もすごく良いと思うよ」
「うん、ありがとう」
「…知ってると思うけどさ。僕達全員、シロの事大嫌いなんだよね。あいつ元々相当クズだし、トップシークレットだけど絶対許せない事してるし。…僕、それ知った時本気で殺意が湧いた」
「…そんなに許せないんだ」
「うん、僕も代行様の護衛で色々クズ野郎は見て来たけど、あれ程のクズは知らないね。まあ僕造られて7年くらいだけど、たぶん未来永劫あれを超えるクズはいないと思うね」
「…そっか」
「…シロ好きなお前には悪いんだけどね。ボロクソ言ってごめんね」
「…うん、いい。最近シロの事、ちょっと好きじゃなくなってきたから」
「…あー、そうなんだ。まあ潮時なのかもね。代行様」
「…そうだね。どんな聖人君子だって、心変わりはするものだから」
「…ありがとう。じゃあ、失礼します」
そうして今度こそクロは出て行った。
「…彼、気付き始めているのかもしれないね」
「ですねー。前野がちょっと前データ見せてくれたけど、洗脳解け始めてるらしいし」
「まあ、どれだけ強い洗脳でも、これ程長年かけ続けていたら耐性が付いてしまうだろうしね。仕方ないよ」
「…思い出しちゃったら、相当辛いでしょうけどね。…本当あいつ、可哀想だな」
「…そうだね。僕も彼には、本当にお遊び程度の事しか出来ないな」
「…ああ、そうだ。良い事思いついた。こういうのはどうかな」
「あー、良いですねそれ。まあ政府もその程度なら許してくれるでしょ」
「うん、じゃあ早速政府にも打診して、承認されたらアレな業者さんに連絡しよう」
「はーい、日程決まったら皆にはこっそり伝えとくんで教えてくださいねー」
その翌日。
「ああ、クロ。代行から話は聞いたよ。君と久しぶりにゆっくり会えて嬉しいよ」
「…うん、僕も」
「おー、お前最近あいつから離れて色々やってるしな。良いと思うぞ」
「そうだね。色々な子と交流するのも大事だよ」
「ええ、やっぱり見分を広めるのは大切ですから」
「…うん、ありがとう」
「じゃあ早速曲流すから踊ろうね。クロは見慣れてないだろうし、出来る範囲でいいから」
「…うん。保健室いる時に、スマホとかで見たからたぶん大丈夫」
少し後。
「はい、ここまでにしようか。クロも上手かったよ」
「…ありがとう。皆と踊れて楽しかった」
「そうだね。組織にいた頃もたまに歌ったり踊ってたもんね。…桃太以外は、満足に踊れなかったけどさ」
「…うん、そうだよね」
「…ずっと辛かったけど、やっぱり耐えて良かったよね。最後はちゃんとした体貰えたし」
「…そうだね。良かった。…でもさ」
「うん、どうしたの?」
「…あの時はそれ程悩まずシロと同じ体にしてもらったけど。…最近少し、間違えたかなって思ってるんだ」
「…ああ、そうなんだ」
「…まあ、生体移植とかは無理だけど、サイボーグとかならどうにかなるし。今からでも考えて良いんじゃないかな」
「おう、似合うと思うしな。お前なら速攻で作ってくれるだろ」
「…うん、考えてみる。じゃあ次の授業あるから、またね」
「うん、お疲れさま」
「…あ、そうだ」
「ん、どうしたの?」
「…あのさ。もしかしたら僕の覚えてない事で、何かシロ大変な事しちゃったりしたの?」
「…うーん。ごめんね。心当たり無いな」
「…うん、僕も無いや。ごめんね」
「…あー、俺も無いな。わりいな」
「…そうだね。千里眼でも見えないや」
「…そっか。変な事聞いちゃってごめんね。じゃあ、ばいばい」
クロは静かにレッスン室を出て行った。
「…教えてあげたいんだけどね」
「…うん。たぶんもうそろそろ、自分で思い出すと思うけどね」
「…仕方ないけど、本当に可哀想だな」
「…ああ。その時が来たら皆で支えてやらねえとな」
「…ちょうちょ、ちょうちょ。菜の葉にとまれ。…菜の葉にあいたら、桜にとまれ」
「…僕、菜の葉に飽きちゃったのかな」
「クロ、その歌好きだよね」
「…うん、この歌可愛くて優しいし、僕好き。僕達も蝶々だし」
「そうだねー。あーでもさ、桜の花の栄ゆる御代にって愛国歌みたいで僕ちょっと嫌」
「…うん、そうかもね」
「まあこの国大昔からアレだし仕方ないけど。この組織もネーミングセンスクソ過ぎだしさ」
「…そうなんだ」
「…あーほら、御名とかさ。あと言えないけど聞いた時ドン引きした名前もあるし。今は結構好きだけど」
「…ふうん、そうなんだ」
「でも流石にどんだけクソな国でも時代が変われば価値観も少しは変わると思うし。この嫌な歌詞もそのうち改定されるんじゃない?」
「…うん、そうだと良いね」
「あー、あとさ。僕スカウトされてクソな実家出る時、初めて庭に出たんだけどさ。当然クソな家のクソな庭だから嫌いだったんだけど、その時庭の花に止まる本物の蝶々初めて見てさ。まあかなり地味なモンキチョウだったんだけど、でも可愛くて綺麗で、僕それから蝶々もっと好きになったんだよね」
「…そうなんだ。それは良かったね」
「クロもさ、自分の髪の色と同じだから好きじゃ無いと思うけど、その黒い羽綺麗で僕は大好きだよ。ちょっと機械が混じってるのが残念だけどさ」
「…うん、ありがとう。最近シロがそう言ってくれるから、嫌いじゃなくなってきた」
「…いつかは完璧に綺麗な羽になればいいんだけどね。…もしかしたら、これやればいけるんじゃないかなーって方法はあるんだけどさ。それやったらお前が可哀想だし、やっぱ出来ないや」
「…そうなんだ」
「うん、僕クロ大好きだし、愛してるしさ。あ、出撃だって。行こ」
「うん、行こう」
「………」
「…すー。あー、クロ。愛してるよー」
「……愛されたく、ないな」
翌日。
「…は?クロ今なんて??」
「…うん、たまには、てうてうの人達と組んでライブしたいなと思って」
「いや無理、絶っっっっ対無理。お前何言ってんの。撤回しろよ」
「…ごめん、撤回できない」
「…いやなんであんなクソ共と組まなきゃいけないの。お前頭いかれてるにしても最近いかれ過ぎでしょ。あーもう前野クソウザくて会いたくないから、お前一人でさっさと行って来いよ」
「…うん、そうする。…たぶん検査相当時間かかると思うから、僕しばらく保健室に泊まるね。ごめん」
「あーもう勝手にしろよ。お前最近ウザすぎてちょっと顔見たくなくなってきたし。まあ授業とかライブの時は仕方ないけどさー」
「…そうだね」
「あー、入学の時強権振りかざして代行にお願いして、クロと同じクラスにしてもらったけど。正直最近ちょっと後悔してる」
「…そっか。じゃあ僕行くから。寝坊しないよう気を付けて」
「あークソボケてるお前にんな心配されたく無いっての。僕超上級国民だから多少寝坊しようと余裕だしー」
「…そうだね」
そう言ってクロは静かにクソウザく出て行った。
「…そういう訳で、悪いけどしばらくここに泊めさせて」
「おう、いくらでも泊ってきな。夕飯とかはどうにでもなるし、出前取ったりしてやっから」
「…うん、ありがとう」
「あー、でもここ寝具は良い物使うよう気を遣ってるが、お前ずっとここで寝てたら昔の事思い出してしんどいだろ」
「…そうだね、ここ病院みたいなものだし。でも仕方ないよ」
「そうか。あー、ならちっと不便だが周辺に部屋借りたりホテルとかしばらく手配してやろうか。お前の身分ならどうにでもなるだろ」
「…ううん、それは悪いし良いよ」
「まあ気を遣わなくてもいいんだぞ。お前昔から相当気遣いしてたんだし。あー、ならたまにはエターナルとかはこべの部屋とかに泊めてもらえよ。他の周辺に住んでる奴らもお前なら喜んで泊めてくれるだろうしよ」
「…うん、そうしてみる」
その日の放課後。
「クロ君、君がここに来るなんて珍しいね。話とは何だい?」
「…代行さん。少しで良いので、てうてうの人達とレッスンさせてもらえませんか。ライブはシロが嫌がるのでいいです」
「ああ、構わないよ。昔のよしみで彼等ともたまには付き合いたいもんね。すぐ手配するから」
「…はい、ありがとうございます」
クロがぺこりとお辞儀をし、静かに学園長室を出て行こうとした時。
「…あー、あのさ、クロ」
「…うん、何?振子」
「…お前さ、最近色々やってるよね。僕もすごく良いと思うよ」
「うん、ありがとう」
「…知ってると思うけどさ。僕達全員、シロの事大嫌いなんだよね。あいつ元々相当クズだし、トップシークレットだけど絶対許せない事してるし。…僕、それ知った時本気で殺意が湧いた」
「…そんなに許せないんだ」
「うん、僕も代行様の護衛で色々クズ野郎は見て来たけど、あれ程のクズは知らないね。まあ僕造られて7年くらいだけど、たぶん未来永劫あれを超えるクズはいないと思うね」
「…そっか」
「…シロ好きなお前には悪いんだけどね。ボロクソ言ってごめんね」
「…うん、いい。最近シロの事、ちょっと好きじゃなくなってきたから」
「…あー、そうなんだ。まあ潮時なのかもね。代行様」
「…そうだね。どんな聖人君子だって、心変わりはするものだから」
「…ありがとう。じゃあ、失礼します」
そうして今度こそクロは出て行った。
「…彼、気付き始めているのかもしれないね」
「ですねー。前野がちょっと前データ見せてくれたけど、洗脳解け始めてるらしいし」
「まあ、どれだけ強い洗脳でも、これ程長年かけ続けていたら耐性が付いてしまうだろうしね。仕方ないよ」
「…思い出しちゃったら、相当辛いでしょうけどね。…本当あいつ、可哀想だな」
「…そうだね。僕も彼には、本当にお遊び程度の事しか出来ないな」
「…ああ、そうだ。良い事思いついた。こういうのはどうかな」
「あー、良いですねそれ。まあ政府もその程度なら許してくれるでしょ」
「うん、じゃあ早速政府にも打診して、承認されたらアレな業者さんに連絡しよう」
「はーい、日程決まったら皆にはこっそり伝えとくんで教えてくださいねー」
その翌日。
「ああ、クロ。代行から話は聞いたよ。君と久しぶりにゆっくり会えて嬉しいよ」
「…うん、僕も」
「おー、お前最近あいつから離れて色々やってるしな。良いと思うぞ」
「そうだね。色々な子と交流するのも大事だよ」
「ええ、やっぱり見分を広めるのは大切ですから」
「…うん、ありがとう」
「じゃあ早速曲流すから踊ろうね。クロは見慣れてないだろうし、出来る範囲でいいから」
「…うん。保健室いる時に、スマホとかで見たからたぶん大丈夫」
少し後。
「はい、ここまでにしようか。クロも上手かったよ」
「…ありがとう。皆と踊れて楽しかった」
「そうだね。組織にいた頃もたまに歌ったり踊ってたもんね。…桃太以外は、満足に踊れなかったけどさ」
「…うん、そうだよね」
「…ずっと辛かったけど、やっぱり耐えて良かったよね。最後はちゃんとした体貰えたし」
「…そうだね。良かった。…でもさ」
「うん、どうしたの?」
「…あの時はそれ程悩まずシロと同じ体にしてもらったけど。…最近少し、間違えたかなって思ってるんだ」
「…ああ、そうなんだ」
「…まあ、生体移植とかは無理だけど、サイボーグとかならどうにかなるし。今からでも考えて良いんじゃないかな」
「おう、似合うと思うしな。お前なら速攻で作ってくれるだろ」
「…うん、考えてみる。じゃあ次の授業あるから、またね」
「うん、お疲れさま」
「…あ、そうだ」
「ん、どうしたの?」
「…あのさ。もしかしたら僕の覚えてない事で、何かシロ大変な事しちゃったりしたの?」
「…うーん。ごめんね。心当たり無いな」
「…うん、僕も無いや。ごめんね」
「…あー、俺も無いな。わりいな」
「…そうだね。千里眼でも見えないや」
「…そっか。変な事聞いちゃってごめんね。じゃあ、ばいばい」
クロは静かにレッスン室を出て行った。
「…教えてあげたいんだけどね」
「…うん。たぶんもうそろそろ、自分で思い出すと思うけどね」
「…仕方ないけど、本当に可哀想だな」
「…ああ。その時が来たら皆で支えてやらねえとな」
「…ちょうちょ、ちょうちょ。菜の葉にとまれ。…菜の葉にあいたら、桜にとまれ」
「…僕、菜の葉に飽きちゃったのかな」
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