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第一章:流刑人
第4話:島流し
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一カ月前――。
本日の天候は、相変わらず雲一つない快晴。
地平線の彼方まで続く大海原は空と同じぐらい清々しいまでに青々としている。
その上を進む一隻の船は心地良い海風を受けてゆっくりと、だが着実に目的地を目指して突き進む。
「――、どうしてこのようなことになったのだろうな」
船員達が慌ただしく動く甲板にて、一人の男がそう言った。
声をかけられたその男――和泉雷志はのんびりとした様子で静かに口火を切る。
「……さぁなぁ。まぁ人生ってのはさ、どこでどうなるかわからないから人生だし」
「……お前ほどの男が罪人へと堕ちるとはなんとも嘆かわしい。貴様には誇りがないのか?」
「…………」
「貴様は……どうして今回の事に及んだ?」
「…………」
「……なんとか答えたらどうなのだ!? それでも貴様は、山田浅右衛門を襲名した身か!? その末路が罪人なのか!?」
雷志は罪人である。
罪状は、藩主の子息を斬殺したこと。
あろうことか藩主の子息を雷志はその手にかけた。
通常ならば即刻その場での斬首は免れないが、彼は島流しという流刑に留まった。
もっとも、島流しも極刑であることにはなんら変わらないし、人によっては斬首された方がまだマシだった、とこう口にする者も実は少なくはない。
何故島流しに留まったのか。それについては彼の身分が大きく関与している。
山田浅右衛門……今より数百年と昔、幕府領にて斬首を生業とする者がいた。
彼の剣客としての腕前は天下無双とも言わしめるほどで、試し斬りなども主に担っていたことからいつしか彼の剣は試刀流として呼称されるようになった。
それだけ有名でありながら、実は門下生は意外と多くない。
雷志が門下生としていた頃は、同期を含めたったの100人ちょっとしかおらず、内数十名はあまりの過酷さと、やはり斬首という現実が耐えられなかったらしい。
山田浅右衛門は罪人の首を斬る。
その罪人のも家族や恋人はいるし、罪状についてもいざ紐解けば全員が極悪人というわけでもない。
どうしても彼らにはそうせざるを得ないだけの事情があった。
事情があるから罪を犯してもよいのか、とは雷志自身もそうとは思わない。
いかなる理由があれ罪は罪でしかなく、それ相応の然るべき罰は与えられるべきだ。
とは言え、裁く側からしてももっと恩赦を与えても罰は当たるまい、と彼はこうも思う。
それが叶わないから、山田浅右衛門は……試刀流の門派は人々から嫌悪される。
恨みは新たな火種となり、そして罪と化す。そして山田浅右衛門はそれを処す。
以降、ずっとこれの繰り返し。
そうした環境から雷志に平穏な日々はなかった。
町を歩くだけで四方から敵意や殺意の視線が向けられ、時には奇襲に見舞われたことさえもある。
故に、常に死と隣り合わせの環境下にあったから死に対する恐怖はなかった。
そうして次々と同期が離れていった一方で雷志は、元より備わった素質を遺憾なく発揮して、山田浅右衛門を襲名するまでに至ったのである。
そんな人間が、藩主の子息を斬ったのだから当然単なる殺人として片付けられるはずもなし。
結果、雷志は流刑に処された。
「……仕方ないだろ? あんな現場を目撃したら俺だって一応それなりに責任ってのはあるわけだし」
「……藩主のご子息様が賄賂を受け取っていたという話、誠なのか?」
「それはお前に送った手紙にすべて記載してる。物的証拠だってあるから間違いない」
雷志がその異変を感づいたのは、つい最近のこと。
山田浅右衛門の仕事は主に罪人の死刑である。
悪事を働いた者が地獄へと堕ち、来世では徳のある人間として転生することを祈りながら静かに刃を振り下ろす。
淡々とした作業はまるで心のないからくり人形のようだ、とこう揶揄する者が数多くいる中で、命令とあれば彼らは否が応でも従うしかない。
雷志とて例外にもれることは絶対にないのだから。
藩主の息子が賄賂を受け取って罪状を捏造している。
穏やかとは言い難い噂は、根も葉もなく口にするだけでも何かしらの罪に該当しよう。
山田浅右衛門として雷志はこれを咎める責務がある。
しかし、単なる噂として彼の心は片付けることに待ったをかけた。
もし本当に噂が事実であれば、藩内はもちろん全国に多大な混乱を招きかねない。
すべてを統括する立場にある幕府の人間が罪を犯していたと知られれば、たちまちその地位も信頼も路傍の石にもなろう。
雷志は、己が置かれた立場についてさして興味のない男だった。
そもそも彼が試刀流の門を叩いたのは、あくまでも自分自身のためにすぎない。
誰よりも、今よりももっと強くなりたい。たったそれだけの理由で入門したにすぎず、よって山田浅右衛門の襲名は彼にしてみれば副産物でしかなかったのだ。
それでも、一応襲名したからには自分なりに責務を果たそうとする気持ちは少なからずあったし、藩主にもそれなりによくしてもらっている。
恩返しというほどの大袈裟なものではないにせよ、雷志は自らの務めを果たすべく、単独かつ隠密で事に当たった。
結果は、黒であった。
「――、ワシは……今でも信じられん。藩主のご子息様が罪に手を染めているとは」
「そればっかりは親の躾が悪かったんじゃないのか? 俺の目から見ても、息子に対する溺愛っぷりは若干引くぐらいだったし」
「……いずれにせよ、どのような形であれ貴様はご子息様を斬った。その事実には変わるまい」
「まぁな。だからまぁ、俺自身が首を斬られるってのは覚悟してたけど……」
「貴様が山田浅右衛門の襲名していなければ今頃そうなっていたであろうよ。昔からずっと幕府に仕えてきた山田浅右衛門から罪人が出たとあっては、それこそこれまでの実績や地位に泥を塗るも同じであるからな」
「結局、俺は山田浅右衛門の名前に助けられたってわけか。いやまったく……本当に人生っていうのはよくわからないもんだな」
「――、もうじき島が見えてくる。その前に、貴様にこいつを返しておく」
男が渡したそれは、一振りの大刀だった。
「……造りは黒漆打刀拵え。支倉鉄之心作、無銘。刃長はおよそ二尺四寸、重さは一斤六両前後……最大の特徴である刀身は通常のそれよりもずっと重ねが厚いのにいざ振れば羽のようにとても軽い。こんな異質極まりない刀、貴様にしか扱いこなせまい」
「おいおい、いいのか? 仮にも罪人である俺にそんなもん渡してきて」
雷志が揶揄するような口調でそう口にしたのは、彼は罪人でありながら身なりはおよそ罪人らしくない。
葵色の着物に灰色の袴、黒の羽織とそれはかつて彼が山田浅右衛門として活動していた時の姿である。
そこに刀まで加わるのだから、男のしている行動は違反でしかない。
「構わん、ワシからすればこいつはガラクタも同然よ」
「ガラクタとは失礼な奴だな。こいつはマジでよく斬れるんだぞ?」
「どちらでも構わん。とにかくもっていけ」
「……ありがとうな」
「……ふん。貴様に礼を言われたところで、嬉しくも何もない」
「さいですか――まぁ、面倒かけるけど後のことは頼むわ。山田浅右衛門」
「……このような形で襲名など、したくはなかったがな」
「そいつは違いないな」と、雷志はくつくつと笑った。
しばらくして、雷志の視界にある光景が飛び込んでくる。
距離は未だ遠くにあるが、その全貌は紛れもなく島だった。
本日の天候は、相変わらず雲一つない快晴。
地平線の彼方まで続く大海原は空と同じぐらい清々しいまでに青々としている。
その上を進む一隻の船は心地良い海風を受けてゆっくりと、だが着実に目的地を目指して突き進む。
「――、どうしてこのようなことになったのだろうな」
船員達が慌ただしく動く甲板にて、一人の男がそう言った。
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「……さぁなぁ。まぁ人生ってのはさ、どこでどうなるかわからないから人生だし」
「……お前ほどの男が罪人へと堕ちるとはなんとも嘆かわしい。貴様には誇りがないのか?」
「…………」
「貴様は……どうして今回の事に及んだ?」
「…………」
「……なんとか答えたらどうなのだ!? それでも貴様は、山田浅右衛門を襲名した身か!? その末路が罪人なのか!?」
雷志は罪人である。
罪状は、藩主の子息を斬殺したこと。
あろうことか藩主の子息を雷志はその手にかけた。
通常ならば即刻その場での斬首は免れないが、彼は島流しという流刑に留まった。
もっとも、島流しも極刑であることにはなんら変わらないし、人によっては斬首された方がまだマシだった、とこう口にする者も実は少なくはない。
何故島流しに留まったのか。それについては彼の身分が大きく関与している。
山田浅右衛門……今より数百年と昔、幕府領にて斬首を生業とする者がいた。
彼の剣客としての腕前は天下無双とも言わしめるほどで、試し斬りなども主に担っていたことからいつしか彼の剣は試刀流として呼称されるようになった。
それだけ有名でありながら、実は門下生は意外と多くない。
雷志が門下生としていた頃は、同期を含めたったの100人ちょっとしかおらず、内数十名はあまりの過酷さと、やはり斬首という現実が耐えられなかったらしい。
山田浅右衛門は罪人の首を斬る。
その罪人のも家族や恋人はいるし、罪状についてもいざ紐解けば全員が極悪人というわけでもない。
どうしても彼らにはそうせざるを得ないだけの事情があった。
事情があるから罪を犯してもよいのか、とは雷志自身もそうとは思わない。
いかなる理由があれ罪は罪でしかなく、それ相応の然るべき罰は与えられるべきだ。
とは言え、裁く側からしてももっと恩赦を与えても罰は当たるまい、と彼はこうも思う。
それが叶わないから、山田浅右衛門は……試刀流の門派は人々から嫌悪される。
恨みは新たな火種となり、そして罪と化す。そして山田浅右衛門はそれを処す。
以降、ずっとこれの繰り返し。
そうした環境から雷志に平穏な日々はなかった。
町を歩くだけで四方から敵意や殺意の視線が向けられ、時には奇襲に見舞われたことさえもある。
故に、常に死と隣り合わせの環境下にあったから死に対する恐怖はなかった。
そうして次々と同期が離れていった一方で雷志は、元より備わった素質を遺憾なく発揮して、山田浅右衛門を襲名するまでに至ったのである。
そんな人間が、藩主の子息を斬ったのだから当然単なる殺人として片付けられるはずもなし。
結果、雷志は流刑に処された。
「……仕方ないだろ? あんな現場を目撃したら俺だって一応それなりに責任ってのはあるわけだし」
「……藩主のご子息様が賄賂を受け取っていたという話、誠なのか?」
「それはお前に送った手紙にすべて記載してる。物的証拠だってあるから間違いない」
雷志がその異変を感づいたのは、つい最近のこと。
山田浅右衛門の仕事は主に罪人の死刑である。
悪事を働いた者が地獄へと堕ち、来世では徳のある人間として転生することを祈りながら静かに刃を振り下ろす。
淡々とした作業はまるで心のないからくり人形のようだ、とこう揶揄する者が数多くいる中で、命令とあれば彼らは否が応でも従うしかない。
雷志とて例外にもれることは絶対にないのだから。
藩主の息子が賄賂を受け取って罪状を捏造している。
穏やかとは言い難い噂は、根も葉もなく口にするだけでも何かしらの罪に該当しよう。
山田浅右衛門として雷志はこれを咎める責務がある。
しかし、単なる噂として彼の心は片付けることに待ったをかけた。
もし本当に噂が事実であれば、藩内はもちろん全国に多大な混乱を招きかねない。
すべてを統括する立場にある幕府の人間が罪を犯していたと知られれば、たちまちその地位も信頼も路傍の石にもなろう。
雷志は、己が置かれた立場についてさして興味のない男だった。
そもそも彼が試刀流の門を叩いたのは、あくまでも自分自身のためにすぎない。
誰よりも、今よりももっと強くなりたい。たったそれだけの理由で入門したにすぎず、よって山田浅右衛門の襲名は彼にしてみれば副産物でしかなかったのだ。
それでも、一応襲名したからには自分なりに責務を果たそうとする気持ちは少なからずあったし、藩主にもそれなりによくしてもらっている。
恩返しというほどの大袈裟なものではないにせよ、雷志は自らの務めを果たすべく、単独かつ隠密で事に当たった。
結果は、黒であった。
「――、ワシは……今でも信じられん。藩主のご子息様が罪に手を染めているとは」
「そればっかりは親の躾が悪かったんじゃないのか? 俺の目から見ても、息子に対する溺愛っぷりは若干引くぐらいだったし」
「……いずれにせよ、どのような形であれ貴様はご子息様を斬った。その事実には変わるまい」
「まぁな。だからまぁ、俺自身が首を斬られるってのは覚悟してたけど……」
「貴様が山田浅右衛門の襲名していなければ今頃そうなっていたであろうよ。昔からずっと幕府に仕えてきた山田浅右衛門から罪人が出たとあっては、それこそこれまでの実績や地位に泥を塗るも同じであるからな」
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「おいおい、いいのか? 仮にも罪人である俺にそんなもん渡してきて」
雷志が揶揄するような口調でそう口にしたのは、彼は罪人でありながら身なりはおよそ罪人らしくない。
葵色の着物に灰色の袴、黒の羽織とそれはかつて彼が山田浅右衛門として活動していた時の姿である。
そこに刀まで加わるのだから、男のしている行動は違反でしかない。
「構わん、ワシからすればこいつはガラクタも同然よ」
「ガラクタとは失礼な奴だな。こいつはマジでよく斬れるんだぞ?」
「どちらでも構わん。とにかくもっていけ」
「……ありがとうな」
「……ふん。貴様に礼を言われたところで、嬉しくも何もない」
「さいですか――まぁ、面倒かけるけど後のことは頼むわ。山田浅右衛門」
「……このような形で襲名など、したくはなかったがな」
「そいつは違いないな」と、雷志はくつくつと笑った。
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