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ナイトクラブ
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この村において唯一の娯楽の場として老若男女問わず、人々から親しまれている繁華街。
同所の通りへと所在しているクラブは、これでもかと堂々とした店構えで設けられて見受けられる。
殊更に娯楽のとなる施設が少ないこの村においては、極めて人気を誇る同所のナイトクラブである。
しかしながらナイトクラブと称しても、それは名ばかりである。
黒と白のギャル両名曰く、平日休日の有無に関わらず、日夜営業して見て取れるとのこと。
来店する客層には、老若男女問わず様々種族が入り乱れて窺えるが、その中に学園の教師も含まれるているのだとか云々。
マヤとメイの両名から聞き及んだ耳寄りな情報に酷く感心と共に、関心を示して見受けられるユキ。
依然としてクラブへと入店することを躊躇って見受けられる彼女は、店前にて立ち往生をして窺える。
「ユキっちってばぁ~。そんなに怖がる必要ないよ~。ウチ等も初はそんなんだったから~。勇気出して入ってみようよ~。ね~」
「マジでそれな~。やっぱりここは、一気に行くのが正解でしょ~。でもホントに怖いなら~。龍鬼様と一緒に入れは良いじゃないかな~?」
初々しくも店内から響いては聞こえる派手な音色を聞き取ったユキは、殊更に怖気付いて見受けられる。
先程までの威勢の良い立ち振る舞いは鳴りを潜め、平素通りの落ち着いた調子を取り戻して見て取れる。
そんな彼女の意気消沈した様子を目の当たりとして窺えるギャルの両名は、気遣わしげに声を掛けた次第である。
これに加えてユキと同様のボディコンに身を包んで見受けられるユメが、平素の様子とは異として声高に煽る。
「そうね。特段そこまで恐る必要性は感じれないものね。ユキさんはどうして躊躇しているのかしら?まさかこの程度の事で臆したというの?」
どうやら普段経験したことのない状況にある現在、同所へと身を置いている自身の現状に興奮している様である。
皆が一様に各々の好き勝手な立ち振る舞いが見受けられる中、唯一平素と変わらない落ち着いた態度の大男が声を挙げた。
「ユキ、俺がついている。故に、なんら案ずる必要はない。安心して俺に身を委ねるがいい」
龍鬼である。
声色も穏やかに、優しげな声音で幼児に対して諭す様な物言いでの、男らしい立ち振る舞いだろうか。
「は、はい。お父様はこの様な所、恐ろしくないのですね‥。流石で御座います」
彼の逞しい腕に引き寄せられたユキは、自身の身を侍らせる様にして謙る。
平素通りの雄の顔色を窺う彼女は、殊更なまでに媚びを売る様子が見て取れる。
自らのムチムチとした、豊満な肢体を強調する様にして、卑猥な体勢を見せつける。
龍鬼の鍛え上げられた逞しい肉体に身体を押し付けて見受けられるユキ。
極めて肉好きの良い身体を誇示する彼女は、上目遣いの媚びた眼差しで、龍鬼を仰ぎ見る。
「御一緒させて頂いてもよろしいでしょうか?」
平素から雄の立場を立てる、自らの責務を果たすことに対し、余念がないユキは、自然と謙る口調での問いかけ。
「ああ、構わない」
極めて卑屈な雄に対してあからさまな媚びを売る彼女の、畏まった懇願。
嘆願を受けた龍鬼は、平素通りの落ち着いた立ち振る舞いでの受け答え。
鷹揚にも頷きを返して見せた彼は、己の無骨な五指で、ユキの豊満な臀部を揉みしだく。
「あっ❤️んんっ❤️」
手中へと納めた彼女の柔肉を弄んでは、腰元から脇腹へと経由させて、片口へと伝う掌。
そこまでに至った途端、己の逞しい腕の中へと、ユキの肉付きの良い身体を抱き寄せる。
「お父様‥❤️」
龍鬼の力強い乱暴な手つきで抱き寄せられてしまったユキは、甘い嬌声を口とする。
柔らかで豊満な肢体を不躾にも鷲掴み、我が物顔で扱う龍鬼である。
極めて女性的な魅力に満ち満ちたムチムチの身体を弄ぶ龍鬼の、亭主関白極まる振る舞い。
理不尽なこれを受けたユキはしかし、恍惚とした面差しを垣間見せる。
「では、征くぞ」
うっとりとした眼差しで己を仰ぎ見るユキの肩口を抱いたままに、龍鬼は声を掛ける。
「はいっ❤️」
男らしく力強い声色での言葉を与えられたユキは、間髪入れずに頷きを返す。
従順にも甘い声色で受け答えた彼女は、されるがままに身を委ね、龍鬼の後に追従。
そんな彼女の様子を受けては─
「うわ~、やっぱりユキっちってファザコンだよね~。だって今、めちゃくちゃ雌の顔してたもん。いいな~、ウチもイケメンで逞しいパパが欲しいよ~」
「それな~。ユキっちってばホントに顔がトロトロになっちゃってるしね~。ウチ等のクラスの男子じゃ、こうはいかないよね~。だってあいつ等ってガキだから、大人の男性の龍鬼様の足元にも及ばないよ~」
「ええ、龍鬼様はとても男らしくあらせられますのね。とても素敵です」
自ずとこれを羨んでの言葉が自然と、同所へと居合わせている女性陣の面々から溢れて窺える。
学園ではお高く留まって見受けられる委員長であるユメさえも、これに迎合しているのだから、尚更に稀である。
それ程までに龍鬼という雄が、彼女等雌の本能から窺うと、極めて魅力的に見て取れる様である。
場を共にする少女等、唯一のサーリャを例外として、余すとことなく、龍鬼を褒め称える声が散見されて見受けられる。
他者からは、酷く毅然とした立ち振る舞いが見受けられること度々の、凛然とした面持ちが目立って窺えるユキである。
平素の上品な態度とは、調子を崩して見て取れる彼女。
酷く甘える様に謙った立ち振る舞いを露わとしているユキであるから、これを目の当たりとした面々の驚きも一入だろうか。
殊更に雌としての本性を垣間見せているユキの様子を受けては、これを揶揄う黄色い声色での嫉妬入り混じる声を挙げて窺える面々。
そんな彼女達の面々から、一際小柄な体躯の持ち主が、二人の背中の後を追う。
「ん、ユキ‥気をつける」
ユキ龍鬼の両名の後に続き、鋭い碧眼に称えた眼光で周囲を油断なく睥睨するのは、美しい金髪の少女。
「わたしが守る」
件の刺客の少女、サーリャである。
美しい金色の長髪をたなびかせ、女性陣の面々と同様に身に纏うボディコン。
上半身の女性的な起伏は見受けられないものの、下半身の臀部に関しては、殊更な発育が窺える。
肉付きの良い臀部を包み込むぴちぴちなタイトスカートは、これでもかと尻肉の形を露わとして見受けられる。
むっちりとした尻肉の形を鮮明に浮かび上がらせてしまう程に張り付いて見て取れる衣装の生地。
これが殊更に気に障るサーリャは、幾度となく尻の割れ目に食い込むそれを鬱陶しげに睨み付ける。
自身の安産型の臀部に対し、心底から忌々しげな眼差しを注ぐサーリャである。
しかしながらそれも一瞬の合間であり、すぐさま食い込む衣装の生地を摘むと、再度に渡り位置を正す。
自ずと延々に、これの繰り返し。
心底から本心でうんざりとした面差しとなって窺えるサーリャは、本来であれば無表情が基本として見受けられる彼女である。
故に、彼女自身が身に纏う、殊更に布面積が少ない衣装に対し、並々ならぬ不快感を示して見て取れる。
何故ならば、極めて不本意ながら身を包む卑猥なそれは、明らかにサイズが合っていなかった。
それもこれも偏に、サーリャ自身の上半身に比べ、下半身が以上に豊満であるのが所以。
殊更にムチムチで、女性的な成長が著しい尻肉である。
安産型のむっちりとした臀部を覆う卑猥な衣装は、最早下着と称してしまっても差し支えない程に、蠱惑的な光景を呈して見て取れる。
だがしかし、暗殺者としての過酷な訓練を受けてきた彼女は、すぐさま意識を切り替えて見受けられた。
改めて前方へと向き直るサーリャは、ユキの傍に控えると共に、暗闇に映える煌びやかな光に表情を顰める。
極めて品性の欠片もない景観を眺めては、殊更な嫌悪を示して見受けられる彼女だろうか。
平素から自身の胸中へと抱えている感情を面に露わとすることのない彼女だから、極めて珍しく窺える。
見目の美しいお顔立ちを盛大に顰めては、眉間に皺を寄せてさえも見受けられるサーリャだ。
「ぅ‥」
終いには、店内から窺える殊更なまでの賑やかな音色を聞き取って、これに気圧される彼女である。
品性の欠片も感じられない下品な声色での、甘ったるい雌の声すらも響いては聞こえる。
これに対して、極めて勢い付いた調子での、殊更に情緒を昂らせて見受けられるの面々の姿がある。
「イェーイっ、やばいっ。結構お久な感じだけど、やっぱテンション上がるよね~、マジでユキっち達も誘ってよかった~」
「マジでそれな~。相変わらず凄い熱気だよね~。これってホントにユキっちとユメちー耐えられるかな~?」
「私は平気よ。これしきのことで根を挙げる様な、か弱い精神は持ち合わせていないもの」
同所を一方的に眺めては、辟易として見受けられるサーリャ。
そんな彼女とは対称的なまでの様相を呈している様に窺えるのが、今し方入店を果たしたユメとギャル二人。
前者は、普段から委員長という、周囲の規範となる様な役柄を務めている手前、この場に順応して見て取れる彼女。
後者は、平素からの露出の多く軽い調子での立ち振る舞いの通り、酷く適した環境として受け入れて窺えたのであった。
極めて堂々とした、凛然とした面持ちでの立ち振る舞い。
そんな彼女等の、殊更に余裕が見受けられる所作を目の当たりとしては、感嘆を露わとするユキ。
凡そ到底自真似できない様に及んでいる事柄を平然とこなす彼女だから、尊敬の念も一入。
伊達に学園のカースト序列にて、その性質と美貌が故に、上位の立ち位置を維持していない。
伊達に玉石混交な生徒たち、それも名家の令嬢や子息が集う面々のクラスにおいて、委員長を務めていない。
そんな彼女等は、店内へと足を踏み入れた途端、場を共にする人々に倣って踊る。
これを目の当たりとして酷く感銘を受けた様な面持ちを晒して見受けられるユキは、感心も露わに呟く。
「すごい‥」
そんな彼女は依然として、同所における人々から発散される熱気に気圧されて窺える。
本来の気弱な性分を晒して見受けられる彼女は、羨望の入り混じる眼差しを、彼女等へと注ぐ。
心底から憧れた様に、まるで眩しい存在でも眺める様にして、視線で捉えるユキ。
「‥ふけつ‥」
これでもかと情景の念を露わとして見受けられるユキを呆れた面持ちとなりて窺うサーリャ。
どうやら同所に置いて踊り狂って窺える、現在進行形での鬱憤を発散している彼女等が気に入らない様だ。
再三に渡り自身の豊満な尻たぶの割れ目に食い込む衣装の生地を、正して見受けられるサーリャだろうか。
自ずと次第に募る苛立ち。
著しい成長が窺えるむっちりとした自身の臀部へと、心底から恨めしげな眼差しを向ける彼女。
柔らかな尻肉に埋もれた食い込みを自身の五指で摘んだ彼女は、一息に位置を戻す。
むにぃ❤️と歪んだ柔肉から緩んで窺える食い込みであるがしかし、すぐさまの張り付きが見て取れる。
「‥ぅぅ」
憂いを称えた美貌を曇らせては、嘆きの声を零すサーリャは、自ずと視線を移す。
自身の臀部から逸らした先には依然として立ち惚けるユキの姿。
未だ呆然とした面持ちを露わとして窺える彼女は、店内で踊るユメとギャルの三名を眺めている。
初々しくも圧倒されているユキは身を硬直させてさえも見受けられる。
どうやら自身を襲う、殊更な緊張感に堪え兼ねた様子が見受けられる彼女である。
酷く真剣な面持ちを晒しながらも、強張らせた表情からは、強烈な混乱が見て取れる。
彼女の周囲には、共に同所へと足を運んだ筈の少女達。
互いに初めての夜遊びであると、予め聞き及んでいたユメの初々しい姿は見受けられない。
卑猥な衣装に身を包んでいる事実に構った様子が窺えない彼女は、殊更に昂る。
極めて喜悦すらも露わに、口元へと浮かべられた笑みが、酷く艶かしい。
「‥」
これを一方的に眺めることしかままならないユキは、これでもかと場違い。
「‥」
殊更に賑やかに、騒がしい様相を呈して見受けられる周囲とは対称的に、極めて静かな彼女である。
圧倒的なまでの静寂を保って窺えるユキであるがしかし、場を共にする男達からの視線に息を呑む。
自ずと羞恥に頬を染めて見受けられるユキは、自身が身に纏う衣装を改めて認識する。
「‥ぁ❤️」
今更ながらに自身が、如何に肌を露出しているかの事実を捉えては、紅が刺す純白の肌。
極めて蠱惑的な衣装から覗ける豊満な肢体。
最早下着と称してしまってもなんら差し支えない様相を呈して窺える、尻肉を包むボディコン。
無論豊満な乳肉の胸元も露わとなって見受けられるから、殊更に卑猥な光景だ。
そんな彼女は─
「ぅ‥❤️」
この世界へと転生を果たしての、些か性分に対し到底見合わないナイトクラブへと足を運んだ結果に憂うユキであった。
同所の通りへと所在しているクラブは、これでもかと堂々とした店構えで設けられて見受けられる。
殊更に娯楽のとなる施設が少ないこの村においては、極めて人気を誇る同所のナイトクラブである。
しかしながらナイトクラブと称しても、それは名ばかりである。
黒と白のギャル両名曰く、平日休日の有無に関わらず、日夜営業して見て取れるとのこと。
来店する客層には、老若男女問わず様々種族が入り乱れて窺えるが、その中に学園の教師も含まれるているのだとか云々。
マヤとメイの両名から聞き及んだ耳寄りな情報に酷く感心と共に、関心を示して見受けられるユキ。
依然としてクラブへと入店することを躊躇って見受けられる彼女は、店前にて立ち往生をして窺える。
「ユキっちってばぁ~。そんなに怖がる必要ないよ~。ウチ等も初はそんなんだったから~。勇気出して入ってみようよ~。ね~」
「マジでそれな~。やっぱりここは、一気に行くのが正解でしょ~。でもホントに怖いなら~。龍鬼様と一緒に入れは良いじゃないかな~?」
初々しくも店内から響いては聞こえる派手な音色を聞き取ったユキは、殊更に怖気付いて見受けられる。
先程までの威勢の良い立ち振る舞いは鳴りを潜め、平素通りの落ち着いた調子を取り戻して見て取れる。
そんな彼女の意気消沈した様子を目の当たりとして窺えるギャルの両名は、気遣わしげに声を掛けた次第である。
これに加えてユキと同様のボディコンに身を包んで見受けられるユメが、平素の様子とは異として声高に煽る。
「そうね。特段そこまで恐る必要性は感じれないものね。ユキさんはどうして躊躇しているのかしら?まさかこの程度の事で臆したというの?」
どうやら普段経験したことのない状況にある現在、同所へと身を置いている自身の現状に興奮している様である。
皆が一様に各々の好き勝手な立ち振る舞いが見受けられる中、唯一平素と変わらない落ち着いた態度の大男が声を挙げた。
「ユキ、俺がついている。故に、なんら案ずる必要はない。安心して俺に身を委ねるがいい」
龍鬼である。
声色も穏やかに、優しげな声音で幼児に対して諭す様な物言いでの、男らしい立ち振る舞いだろうか。
「は、はい。お父様はこの様な所、恐ろしくないのですね‥。流石で御座います」
彼の逞しい腕に引き寄せられたユキは、自身の身を侍らせる様にして謙る。
平素通りの雄の顔色を窺う彼女は、殊更なまでに媚びを売る様子が見て取れる。
自らのムチムチとした、豊満な肢体を強調する様にして、卑猥な体勢を見せつける。
龍鬼の鍛え上げられた逞しい肉体に身体を押し付けて見受けられるユキ。
極めて肉好きの良い身体を誇示する彼女は、上目遣いの媚びた眼差しで、龍鬼を仰ぎ見る。
「御一緒させて頂いてもよろしいでしょうか?」
平素から雄の立場を立てる、自らの責務を果たすことに対し、余念がないユキは、自然と謙る口調での問いかけ。
「ああ、構わない」
極めて卑屈な雄に対してあからさまな媚びを売る彼女の、畏まった懇願。
嘆願を受けた龍鬼は、平素通りの落ち着いた立ち振る舞いでの受け答え。
鷹揚にも頷きを返して見せた彼は、己の無骨な五指で、ユキの豊満な臀部を揉みしだく。
「あっ❤️んんっ❤️」
手中へと納めた彼女の柔肉を弄んでは、腰元から脇腹へと経由させて、片口へと伝う掌。
そこまでに至った途端、己の逞しい腕の中へと、ユキの肉付きの良い身体を抱き寄せる。
「お父様‥❤️」
龍鬼の力強い乱暴な手つきで抱き寄せられてしまったユキは、甘い嬌声を口とする。
柔らかで豊満な肢体を不躾にも鷲掴み、我が物顔で扱う龍鬼である。
極めて女性的な魅力に満ち満ちたムチムチの身体を弄ぶ龍鬼の、亭主関白極まる振る舞い。
理不尽なこれを受けたユキはしかし、恍惚とした面差しを垣間見せる。
「では、征くぞ」
うっとりとした眼差しで己を仰ぎ見るユキの肩口を抱いたままに、龍鬼は声を掛ける。
「はいっ❤️」
男らしく力強い声色での言葉を与えられたユキは、間髪入れずに頷きを返す。
従順にも甘い声色で受け答えた彼女は、されるがままに身を委ね、龍鬼の後に追従。
そんな彼女の様子を受けては─
「うわ~、やっぱりユキっちってファザコンだよね~。だって今、めちゃくちゃ雌の顔してたもん。いいな~、ウチもイケメンで逞しいパパが欲しいよ~」
「それな~。ユキっちってばホントに顔がトロトロになっちゃってるしね~。ウチ等のクラスの男子じゃ、こうはいかないよね~。だってあいつ等ってガキだから、大人の男性の龍鬼様の足元にも及ばないよ~」
「ええ、龍鬼様はとても男らしくあらせられますのね。とても素敵です」
自ずとこれを羨んでの言葉が自然と、同所へと居合わせている女性陣の面々から溢れて窺える。
学園ではお高く留まって見受けられる委員長であるユメさえも、これに迎合しているのだから、尚更に稀である。
それ程までに龍鬼という雄が、彼女等雌の本能から窺うと、極めて魅力的に見て取れる様である。
場を共にする少女等、唯一のサーリャを例外として、余すとことなく、龍鬼を褒め称える声が散見されて見受けられる。
他者からは、酷く毅然とした立ち振る舞いが見受けられること度々の、凛然とした面持ちが目立って窺えるユキである。
平素の上品な態度とは、調子を崩して見て取れる彼女。
酷く甘える様に謙った立ち振る舞いを露わとしているユキであるから、これを目の当たりとした面々の驚きも一入だろうか。
殊更に雌としての本性を垣間見せているユキの様子を受けては、これを揶揄う黄色い声色での嫉妬入り混じる声を挙げて窺える面々。
そんな彼女達の面々から、一際小柄な体躯の持ち主が、二人の背中の後を追う。
「ん、ユキ‥気をつける」
ユキ龍鬼の両名の後に続き、鋭い碧眼に称えた眼光で周囲を油断なく睥睨するのは、美しい金髪の少女。
「わたしが守る」
件の刺客の少女、サーリャである。
美しい金色の長髪をたなびかせ、女性陣の面々と同様に身に纏うボディコン。
上半身の女性的な起伏は見受けられないものの、下半身の臀部に関しては、殊更な発育が窺える。
肉付きの良い臀部を包み込むぴちぴちなタイトスカートは、これでもかと尻肉の形を露わとして見受けられる。
むっちりとした尻肉の形を鮮明に浮かび上がらせてしまう程に張り付いて見て取れる衣装の生地。
これが殊更に気に障るサーリャは、幾度となく尻の割れ目に食い込むそれを鬱陶しげに睨み付ける。
自身の安産型の臀部に対し、心底から忌々しげな眼差しを注ぐサーリャである。
しかしながらそれも一瞬の合間であり、すぐさま食い込む衣装の生地を摘むと、再度に渡り位置を正す。
自ずと延々に、これの繰り返し。
心底から本心でうんざりとした面差しとなって窺えるサーリャは、本来であれば無表情が基本として見受けられる彼女である。
故に、彼女自身が身に纏う、殊更に布面積が少ない衣装に対し、並々ならぬ不快感を示して見て取れる。
何故ならば、極めて不本意ながら身を包む卑猥なそれは、明らかにサイズが合っていなかった。
それもこれも偏に、サーリャ自身の上半身に比べ、下半身が以上に豊満であるのが所以。
殊更にムチムチで、女性的な成長が著しい尻肉である。
安産型のむっちりとした臀部を覆う卑猥な衣装は、最早下着と称してしまっても差し支えない程に、蠱惑的な光景を呈して見て取れる。
だがしかし、暗殺者としての過酷な訓練を受けてきた彼女は、すぐさま意識を切り替えて見受けられた。
改めて前方へと向き直るサーリャは、ユキの傍に控えると共に、暗闇に映える煌びやかな光に表情を顰める。
極めて品性の欠片もない景観を眺めては、殊更な嫌悪を示して見受けられる彼女だろうか。
平素から自身の胸中へと抱えている感情を面に露わとすることのない彼女だから、極めて珍しく窺える。
見目の美しいお顔立ちを盛大に顰めては、眉間に皺を寄せてさえも見受けられるサーリャだ。
「ぅ‥」
終いには、店内から窺える殊更なまでの賑やかな音色を聞き取って、これに気圧される彼女である。
品性の欠片も感じられない下品な声色での、甘ったるい雌の声すらも響いては聞こえる。
これに対して、極めて勢い付いた調子での、殊更に情緒を昂らせて見受けられるの面々の姿がある。
「イェーイっ、やばいっ。結構お久な感じだけど、やっぱテンション上がるよね~、マジでユキっち達も誘ってよかった~」
「マジでそれな~。相変わらず凄い熱気だよね~。これってホントにユキっちとユメちー耐えられるかな~?」
「私は平気よ。これしきのことで根を挙げる様な、か弱い精神は持ち合わせていないもの」
同所を一方的に眺めては、辟易として見受けられるサーリャ。
そんな彼女とは対称的なまでの様相を呈している様に窺えるのが、今し方入店を果たしたユメとギャル二人。
前者は、普段から委員長という、周囲の規範となる様な役柄を務めている手前、この場に順応して見て取れる彼女。
後者は、平素からの露出の多く軽い調子での立ち振る舞いの通り、酷く適した環境として受け入れて窺えたのであった。
極めて堂々とした、凛然とした面持ちでの立ち振る舞い。
そんな彼女等の、殊更に余裕が見受けられる所作を目の当たりとしては、感嘆を露わとするユキ。
凡そ到底自真似できない様に及んでいる事柄を平然とこなす彼女だから、尊敬の念も一入。
伊達に学園のカースト序列にて、その性質と美貌が故に、上位の立ち位置を維持していない。
伊達に玉石混交な生徒たち、それも名家の令嬢や子息が集う面々のクラスにおいて、委員長を務めていない。
そんな彼女等は、店内へと足を踏み入れた途端、場を共にする人々に倣って踊る。
これを目の当たりとして酷く感銘を受けた様な面持ちを晒して見受けられるユキは、感心も露わに呟く。
「すごい‥」
そんな彼女は依然として、同所における人々から発散される熱気に気圧されて窺える。
本来の気弱な性分を晒して見受けられる彼女は、羨望の入り混じる眼差しを、彼女等へと注ぐ。
心底から憧れた様に、まるで眩しい存在でも眺める様にして、視線で捉えるユキ。
「‥ふけつ‥」
これでもかと情景の念を露わとして見受けられるユキを呆れた面持ちとなりて窺うサーリャ。
どうやら同所に置いて踊り狂って窺える、現在進行形での鬱憤を発散している彼女等が気に入らない様だ。
再三に渡り自身の豊満な尻たぶの割れ目に食い込む衣装の生地を、正して見受けられるサーリャだろうか。
自ずと次第に募る苛立ち。
著しい成長が窺えるむっちりとした自身の臀部へと、心底から恨めしげな眼差しを向ける彼女。
柔らかな尻肉に埋もれた食い込みを自身の五指で摘んだ彼女は、一息に位置を戻す。
むにぃ❤️と歪んだ柔肉から緩んで窺える食い込みであるがしかし、すぐさまの張り付きが見て取れる。
「‥ぅぅ」
憂いを称えた美貌を曇らせては、嘆きの声を零すサーリャは、自ずと視線を移す。
自身の臀部から逸らした先には依然として立ち惚けるユキの姿。
未だ呆然とした面持ちを露わとして窺える彼女は、店内で踊るユメとギャルの三名を眺めている。
初々しくも圧倒されているユキは身を硬直させてさえも見受けられる。
どうやら自身を襲う、殊更な緊張感に堪え兼ねた様子が見受けられる彼女である。
酷く真剣な面持ちを晒しながらも、強張らせた表情からは、強烈な混乱が見て取れる。
彼女の周囲には、共に同所へと足を運んだ筈の少女達。
互いに初めての夜遊びであると、予め聞き及んでいたユメの初々しい姿は見受けられない。
卑猥な衣装に身を包んでいる事実に構った様子が窺えない彼女は、殊更に昂る。
極めて喜悦すらも露わに、口元へと浮かべられた笑みが、酷く艶かしい。
「‥」
これを一方的に眺めることしかままならないユキは、これでもかと場違い。
「‥」
殊更に賑やかに、騒がしい様相を呈して見受けられる周囲とは対称的に、極めて静かな彼女である。
圧倒的なまでの静寂を保って窺えるユキであるがしかし、場を共にする男達からの視線に息を呑む。
自ずと羞恥に頬を染めて見受けられるユキは、自身が身に纏う衣装を改めて認識する。
「‥ぁ❤️」
今更ながらに自身が、如何に肌を露出しているかの事実を捉えては、紅が刺す純白の肌。
極めて蠱惑的な衣装から覗ける豊満な肢体。
最早下着と称してしまってもなんら差し支えない様相を呈して窺える、尻肉を包むボディコン。
無論豊満な乳肉の胸元も露わとなって見受けられるから、殊更に卑猥な光景だ。
そんな彼女は─
「ぅ‥❤️」
この世界へと転生を果たしての、些か性分に対し到底見合わないナイトクラブへと足を運んだ結果に憂うユキであった。
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