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ある事件が起こるまで…

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ある夜、いつもの様にT先輩が部屋に遊びに来てて、バイトの男の子も珍しく来て、話が盛り上がり大騒ぎしてたら、ドアを叩く音…。

そして酔っ払ったT先輩の彼氏の怒鳴り声。

T先輩がドアの横に有る小窓を開けたら、顔を殴られた様で悲鳴と物凄い音が聞こえて来た。

その彼氏は小窓から手を伸ばしてドアの鍵を開け、ウエスタンブーツ(土足)で部屋に踏み込んで来た!

バイトの男の子を見て「最近冷たいと思ったらコイツのせいかぁー!」と、ブーツでバイト君を蹴りまくり…。

今度は私に来ようとした暴力彼氏。

T先輩が「〇〇は止めてー!」って、庇ってくれたけど、思いっ切り蹴られて吹っ飛んで行き…。

その彼氏も私にヤキモチを妬いてたみたいで、「〇〇、〇〇っていつも煩いんだよ!!」と。

押入れでドラえもん生活していた私の部屋はもうメチャクチャで…。

怖くて泣いて震えてる所に、下の階の男の先輩が止めに来てくれて「お前ら外に逃げろ!!」と。

季節は2月…雪は降っていないものの、それでも寒い外に2人で飛び出し近くの公園に隠れ…。

遠くから鉄パイプで寮の手摺りを叩く音や叫び声が寒い夜の空に響きわたり…。

パジャマで飛び出して来た2人はブルブル震え…。


早朝、同じ寮に住んでた大家さんと店長が探しに来てくれて、「もう寮に戻って良いよ」と。

恐る恐る部屋に戻ったら、とにかくすごい事に…。

タンスは壊されテレビはひっくり返り、部屋が部屋じゃ無くなってた…。

T先輩は怖くて友達のアパートに避難。

店長も来てくれて、私は泣きながら部屋を片付け…。

とにかく怖かったし悲しかった…。

壊された物は全て弁償して貰うと言う事で、話は無事解決。

でも同じ店だし同じ寮。

いつ顔を合わせるか分からないし恐怖の毎日。

その後一度だけ偶然会った時には、「迷惑を掛けて本当に済まなかった…」と謝られ…。


私は「T先輩を返して!!」って叫びたかった…。
許せなかった…。


その後T先輩は会社を辞めて実家に戻り…。

他のみんなもどんどん寮から離れて行き…。

次回へ続く…
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