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序章
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春。それは出会いの季節だ。入学式のため、真新しい制服がやたら目に入る。
「眩しいなぁ、、、」
ついついそんな言葉が漏れてしまう。俺達にもあんな時期があったのだ。希望と不安を胸に秘め、キラキラとした顔だった頃が。
しかし今はどうだ。
部活にテスト、学校行事に追われているうちに、いつの間にか2年生になってしまった。
「こんな感じで3年間、あっという間に過ぎていくのかな、、」
改めて言葉に出すと、なんだか少し寂しくもある。
、、、なんだこれ。俺まだ2年だろ!?寂しいとか、、
顔をバシバシ叩き、再度気合いを入れる。
「何やってんの?」
「は?いっ、、てぇぇぇぇぇ!!!!」
背後から聞き飽きた声が聞こえたと思ったその直後、後頭部に凄まじい衝撃が走った。目の前がチカチカと瞬き、思わずしゃがみ込む。
俺が何をしたっていうんだ、、、!!
「おお、、悪いな。水筒入ってんの忘れてた☆」
未だ新入生がチラホラと入っていく門の片隅。部活用のカバンをプラプラさせながら必死に笑いを堪えている長身の男、羽柴遼と、頭を抑え、しゃがみ込んで遼を睨む、平均よりも少し小さめ、成長期が来ていない男、如月遥馬。
そしてそれを見て笑っている人数人。そんな俺達の話。
「眩しいなぁ、、、」
ついついそんな言葉が漏れてしまう。俺達にもあんな時期があったのだ。希望と不安を胸に秘め、キラキラとした顔だった頃が。
しかし今はどうだ。
部活にテスト、学校行事に追われているうちに、いつの間にか2年生になってしまった。
「こんな感じで3年間、あっという間に過ぎていくのかな、、」
改めて言葉に出すと、なんだか少し寂しくもある。
、、、なんだこれ。俺まだ2年だろ!?寂しいとか、、
顔をバシバシ叩き、再度気合いを入れる。
「何やってんの?」
「は?いっ、、てぇぇぇぇぇ!!!!」
背後から聞き飽きた声が聞こえたと思ったその直後、後頭部に凄まじい衝撃が走った。目の前がチカチカと瞬き、思わずしゃがみ込む。
俺が何をしたっていうんだ、、、!!
「おお、、悪いな。水筒入ってんの忘れてた☆」
未だ新入生がチラホラと入っていく門の片隅。部活用のカバンをプラプラさせながら必死に笑いを堪えている長身の男、羽柴遼と、頭を抑え、しゃがみ込んで遼を睨む、平均よりも少し小さめ、成長期が来ていない男、如月遥馬。
そしてそれを見て笑っている人数人。そんな俺達の話。
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