魔法少女のなんでも屋

新しい世界へ

「くそ！女神様を媒介にして着きやがったな、この罰当たり！」

「動かないで。」
クインがプレイヤーを睨んでいる。
「優しい人たちを傷つけるなら、出てって！」
「あぎゃあ！」
黒い塊が飛び出る。
「ふうう！」
手を握り込むと塊が潰れた。
「ここにいる人たちはみんな、私のことをかわいいって言ってくれた、優しい子って言ってくれた！」
「アア！」
「私の大事な人たち、一人ぼっちの私と遊んでくれた優しい人たち！」
「はああ！」
プレイヤーの中から悪霊を追い出そうとする。
巨大な黒い蚯蚓が出てきた。
「許さない！」
巨大な炎を生み出す。
「グアア！」
「ハァ、ハア。」
「おい！」
エイトが駆け寄る。
「つ、疲れたあ。」
座り込んでしまう。
「神様っても生まれたばっかなんだし、あんま無理すんな。」
「ごめんなさい。」
「いや、助かったよ、ありがとう。」
「抱っこして！」
「おうよ！」
抱き上げ、背中をポンポンと叩いてやる。
「それじゃ、改めてネットワークから切断するわよ。」
「うん！」
体が光りだす、慣れ親しんだ街を離れるて、外の世界に行くのは怖いが、優しいお兄ちゃんがいてくれる。
「ひまわり、早く見てみたい！」
新たな神の誕生、世界は何処へ向かうのか、まだ、誰も知らない