魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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「飲めえ!歌えぇ!」
天が真っ赤になって酔っ払っている。
「天さん、飲み過ぎですよー、それじゃ普通の天狗じゃないですか!」
「あんだとお、俺はあ、烏天狗だっつのうのお。」
ムギが突っ込む。
「良い飲みっぷりですな!」
「そうだろお?俺はあ、酒仙だあ、李白なんか目じゃねえ、ダッハハ!」
「ごめんねズズちゃん、天さん酔ったらあんな感じになっちゃって。」
「うんう、いいの、エルフはおもてなしが好きだから。」
ころころと笑うスズネの顔にドキドキする。
「ユウ!手ェ握んなさい、男でしょ!」
「姉ちゃんまで酔ってる…」
優斗は頭を抱えた。
「ね、手握って?」
「いいの?」
「恋人だもん。」
おずおずと手を握る、白くて綺麗な指だ、それに温かい。
「ユウくんかわいい!」
「へ?」
スズネにツンツンと頬を突かれる。
「す、スズちゃん!?」
「私、イタズラ好きのお姫様だもん。」
「ええ~?」
「だーいすき!」
「わ!」
抱きつかれた。
「かわいい、ね?氷くん。」
「そうですすね、あの…センパイ!」
「どした?」
「手、繋いでいいですか?」
「うん、いいよ!ありがとう。」
「白瀬君いけ~!リルちゃん離すな~!」
,,お姉さん,,たちは弟を後ろから応援していた。
「ね、リルちゃん、みんな。」
「どうしたの?セリ。」
「なんか、大きいことが起きる気がする。」
「え?」
「スズネちゃとか白鳥さんも一緒に来てもらった方がいいかも。」
「!?」
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