魔法少女のなんでも屋

お孫さん

「わー！海~！」
梨流華が窓の外を見てはしゃいでいる、しかし白瀬はと言うと、理事長が恐ろしくなっていた。
車、ヘリコプター、そして今乗っている飛行機、これらは全て理事長の所有物なのだ、これから行く島も。
理事長って何者？
「ありがとうございます、私のわがままに付き合ってもらって…」
後の席で控えめに話すのが理事長のお孫さん、綺麗な黒髪、猫のように大きな目。
theご令嬢、四宮初音。
地下労働施設でも持っていそうな悪人ヅラの理事長のお孫さんには見えない。
「遠慮しないでください、タイジョーブ！」　
梨流華が笑いかける。
「ふふ。」
「あ！笑った！」
「えへへ。」
「ホントは不安だよね、でも大丈夫、私たちおじいちゃんに無茶振りされて、無傷で帰って来てるから！」
「私、イルカが見たい…です。」
「敬語使わなくていいよ、l梨流華お姉ちゃんって呼んで？」
「梨流華、お姉ちゃん。」
赤くなっている。
「恥ずかしい？」
「うんう、手、握って？」
「いいよ。」