魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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好転、暗転。

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「みなさん、少し、少しだけお話が!」
骨村が追い詰められた犯人のように両手を上げる。
「あの女の子達をこの船に転移させます、その後は我が社の洗脳技術でお好きなようにしてください!」
「いいだろう、次はないぞ?」
「ありがとうございます!」
白瀬達は島に降りて休んでいた、地面から引き抜かれ横倒しになった木の上に座っている。
「ハァ、ハア、ハア。」
「みなさん、大丈夫ですか?」
「大丈夫、だよ…ちょっと疲れちゃて、ハア。」
「俺、おんぶしますよ、日菜野先輩も碧先輩もへとへとじゃないですか。」
「平気だよ、ちゃんと歩けるよ。」
実弥はそう言ったが、体勢を崩した。
「ほら、やっぱりへとへとじゃないですか!」
「ありがとう、じゃあ甘えていい?」
「どうぞ。」
「んじゃ、青髪の姉ちゃんは俺がおぶるよ。」
テツが言った。
「ありがとうございます。」
瑞稀が背中にしがみつく。
「じゃあ、柚は私と歩こ!」
「白瀬君、やっぱり男の子だね、力持ち。」
「ありがとうございます。」
「ねえ、かっこよくなったね。」
「へ?」
「さっき私たちのこと守ってくれたでしょ?絶対守るって。」
「あ、いやあれは、その!」
「恥ずかしがらないで、嬉しかった。」
「…」
「顔熱ってるねー、かわいい。」
「~!?」
「ごめんごめん。」
「あ!海!」
「すごい…」
「泳ぐ?」
「何言ってんすかセンパイ!」
「ジョーダン、ジョーダン。」
「ようやく終わったか、童共。」
「タマ!」
海に巨大な白猫が浮いている。
「吾輩は水は好かん、早く乗れ。」
「猫バスじゃなくて猫ボートだね!」
「吾輩はボートではない。」
突然、テレビのチャンネルを切り替えるように景色が変わった、目の前は銃で埋め尽くされていた。
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