魔法少女のなんでも屋

弟みたいに

「逃げるよ、白瀬君！」
「はい！」
センパイに手を引かれる、体が浮き上がり、そのまま外へ飛び出す。
後では刃物を持った男達が五人ほど、瞬間的に現れる、一瞬静止した後こちらに気づいたようだが、風に吹き飛ばされる。
大量の刃物が飛んでくる、碧先輩の氷で撃ち落とす。
「はああ！」
日菜野先輩が雷を出す、碧先輩が氷の刀で木を切り、後をついて行く。
「オラ！」
鉄球が飛んできた、空中に飛び、避けるが、限界が来るだろう。役に立とうと氷の壁を作ってみるが次次と砕かれる。
「オラオラオラ！」
「すいません！」
「謝らんでいいよ、何こいつ！スタンド！？」
「止まりなさい！このハゲゴリラ！」
碧先輩が男の体を凍らせる、だが割砕かれる、しかし日菜野先輩が男に飛びついた。
「うおお！」
「かああ！」
男が日菜野先輩の腕を掴む、痛みに顔が歪むが、電気を出し続ける。
「はああ！あああ！」
男の意識が落ちる。
「はあ、はあ、はあ。」
「先輩大丈夫ですか！？」
「心配しないで、平気。」
「よかった…です。」
「白瀬君は優しいね、よしよし。」
「へ！？」
「私たちみんな、白瀬君の事弟みたいに思ってるよ。」
「ヒグ、うわああ！」
「君は気持ちが忙しいねえ。」
「すいません、先輩達があったかくて、涙が…」
「いいんだよ～。」
「社長、ホントにやるんですか？この空気をぶっ壊すような事。」
「盛り上げるためだ、やれ。」
「僕後向いてますからね。」
「構わん、好きにしろ。」