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あんこうりゅう!

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「さて、みんな、次はいよいよパーティ戦闘だ、これを生き残った者が勇者になる。」
「はい!」
「とは言え、まずは風呂に入っておいで、汗かいただろう。」
「ハアハア、ハア。」
「ユイト君、君はこれだ、回復薬。」
ホムラが瓶を投げる。
「もう腕も上がらないだろう?ちょっと楽になるから飲んでおきなさい。」
「風呂で汗ながして、昼食べて、元気よく行こう!」
男女に分かれて風呂を済ませ、みんなで昼を食べに行く。
「さて、この店に梨流華たちがいるよ。
「ホントですか!?」
「ミヤちゃんは案外泣き虫なんだね。」
「ふええ、だってえー。」
「思い切り泣きなさい、若いうちの特権だよ。」
「お待たせしましたー、チキンステーキです。」
「あ!リルちゃん!」
「お、ひっさしぶりー!」
「ええ、実弥ちゃんも、ゆずちゃんもみんないるう、よかったあ、ほんとによかったあ。」
「あったり前じゃん、友達でしょ!」
「うん、うん!」
「おーい、梨流華、おじいちゃんのこと忘れてない?」
「忘れてないよ~お酒いる?」
「いや、後にするよ、ミヤちゃんたちが選考会に出るからね、しっかり見ておかなきゃいけない。
「そっか、ガンバ!!」
その後、カウンターに座り、昼食会となった。
「美紅さん、おかわり!」
「お兄さん、こんな食べる人でしたっけ?」
「いやあ、体動かしたら腹減っちゃって。」
「やっぱりお兄さんも男子ですねー。」
「彼ねー、さっき剣砕いたんだよ?」
「えー、カッコいい!」
「やめてくださいよ、ホムラさん。」
「恥ずかしがるな、モテるかもしれないよ?」
「いやあ、それはちょっと。」
「お兄さん、結構がっしりしてますよねえ。」
「やめて、ガチで恥ずかしい。」
「んも~せっかくカッコいいのに~」
ミヤが不満気に言った。
食事もすみ、宿で留守番しているニナに顔を見せに行こうということになった。
「ニナちゃーん、いい子でお留守…わっ」
いい終わる前にニナが足に抱きついてきた。
「わーん、おねえちゃあん、よかったあ!」
「よしよし、大丈夫、大丈夫。」
「ひぐ、怪我してない?痛くない?」
「大丈夫だよ、心配かけてごめんね。」
「やあだ、もう行かないで、やあだあ!」
「ニナちゃん、大丈夫だから、ボクは絶対帰ってくるから。
「ふぇぐ、ほんと?」
「うん、約束!眼帯持ってて!これをお姉ちゃんだと思って待っててね。」
「ふええ、ええん。」
「ニナちゃん、眼帯つけておまじない、できる?」
「ふぇぐ、うん。
「いでよ、あんこうりゅう!」
「もう、暗黒龍だってば。でもできたね、これで竜が守ってくれる、ボクのこともニナちゃんのことも、だから大丈夫!」
「ぎゅーてして。」
「いいよ。」
ミヤはニナを抱きしめた。




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