ボクっ娘と陰キャお兄ちゃんが魔法少女と一緒に義理の妹のscpを取り返しに行く話

家族みんなで

「もう、この子に怖い思いはさせない。」
社長室の窓から巨大な穴を見たミヤはそう言った。
穴からはたくさんの亜人種、ゴブリンのような異形のものたちが降りて来る。
「だから、ごめんなさい。」
ゴブリンたちの体が燃え上がる。

街のあちこちで時空間異常が発生し、そこからたくさんの化け物が現れるが、それらは一瞬で燃え上がった。
自衛隊の機体が見える、もう十分だろう。
「みなさん、もう大丈夫です帰りましょう。」
ミヤが手を合わせると会社は光に包まれ、消えた。
「O5-1報告が！」
「今度はなんだ！？」
「サイト001の敷地内にビルが出現しました！」
「なんだと！？」
「ユイトくんを呼んでくれ、彼の家族が帰って来た。」
サイトの窓からビルをみたブライトは部下にそう言った。
帰って来たんだ、ミヤが、あいつが！
ユイトは走った、妹によく頑張ったなと言ってやりたかった。
サイトの正面玄関を出るとそこには（株）ニューワールドクリエイトという看板のついたビルがあった。
そして…ミヤだ、妹がそこにいる。弾かれたように走り出し、妹を抱きしめる。

「ミヤっお前心配したんだぞ、いきなりいなくなって！！ヒグッうう、あああ！」
「もう、そんなに泣かないでよ、起きちゃうじゃん、お兄、は、ホントに心配性なんだからあ、グス、わああん！」
「お前も泣いてるじゃん。」
「だってえ、怖かったんだもん、でも、これでまた、お兄と…この子とまたみんな…で、わああん！」
「やあ、お疲れ様、名誉職員殿。」
ブライトの声がした、
「へ？」
兄妹同時に返事をする。
「評議会がミヤくんを表彰したいそうだ、Kクラスシナリオ発生の防止に大きく貢献した…と」
「もう、都合いいんだから。」
ミヤが頬を膨らませた。
「まあ、今日はもう寝なさい、特例として289の収容が許可されたから、兄妹三人で寝られるよ。」
「そっか、…よかった。」
ミヤが気を失う。
「おやおや、疲れんだね、運んであげなさい、お兄ちゃん？」
「あっうっす。」
ミヤをお姫様抱っこで中へと運ぶ、289はなんだか品が良さそうなお爺さんが運んでくれた。
「よっし、我々大人は残業だね。」
ブライトは言った