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一. アッシュの章

14. fromage

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 今日、新しい薬を飲んだ。

 前回とは比べ物にならないほど、性能が上がったのだという。

 ずいと目の前に差し出されるトロリとした液体は、この薄暗い中でも怪しい色をしていると分かる。
 紫であり、茶色。小瓶の底に沈んだ、正体不明の沈殿物。

 一瞬飲むのを躊躇ったが、しかし私に拒否権は無い。

 ヘラヘラといつもの表情で、一気にそれを飲み干してみせた。

 私は彼らにとってはただの家畜同然なので、意思を見せてはいけない。


 意思があると思わせてはならない。


 私の口をこじ開けて、全部飲んだか確認される。

 私は抵抗せずに受け入れる。

 彼らの一人が、同室の男にも同じような液体を飲ませている。男にも、抵抗する陰りは無い。


 ああ、またはじまるのか。

 私は心の中で溜息を吐く。

 億劫な時間が訪れる。
 男の方の薬が効けば、私はただ雄に貪られるだけの無力な雌に成り下がるのだ。


「さて、お手並み拝見だね」

 彼らの一人、皺だらけの老女が呟いた。
 それを聞いて、男に薬を飲ませていたもう片方の痩せた女が言い返す。

「あの方に聞いた配合です。間違いありませんとも。私の腕が信用ならないとでもおっしゃりますか」

 意にそぐわない言い方。

「ふん。一年も実らせず何を抜かす。まあよい、時間は無いがこれに期待しよう」
「はい」

 彼らはいつもそうだ。

 私達が居ようと居まいと構わずに会話する。

 彼らは私達が完全に狂っていると思い込んでいるのだ。言葉を理解しないまでに狂ったかつて人間であった動物と思っているから、こんな会話も平気でするし、服も着せないし、食事も木箱に放置される。

 老女の方が私の口に手を突っ込んで、体温を測る。

「ふむ。排卵は今日か」
「はい。本来ならば、着床までに約一週間の時間が必要でしたが、今回の薬により加速します。排卵、着床、妊娠に至るまで三日もあれば十分かと」
「して、期間は」
「ひと月で安定期に入ります。出産まで三か月ほどでしょう」
「うむ、結構」

 老女が満足気に頷く。

 そして私の方をチラリと見やり、剥き出しの腹の方まで視線を這わせる。

 いやらしい目つきだ。

「こやつの頭は使い物にはならんが、までそうだとすれば次こそ処分だね」


 その言葉を最後に、彼らは部屋から出て行く。

 部屋ならばまだ恰好も付く。
 私の眼前に見えるのは、赤く錆びた鉄格子。

 格子の前にぞんざいに置かれた飯と、情け程度に薄っぺらく体液がこびりついた汚い布団と、部屋の隅で震えている男。使っていない汚物入れの壺は、私が地面に全部埋めた。

 それだけである。


 注意深く、息をする。

 あの日以来、慢性的に襲ってくる耐え難い頭痛に比べれば、今から味あわされる屈辱的な行為そのものは幾分マシである。

 なんせ私はこの地べたに寝転がっているだけでよいのだから。


 隅の男の息が荒くなってきた。

 フウフウと、男の息遣いに野性味が増してくる。彼はじっと私を見つめたままだ。貫くような、あの慈悲たる瞳を携え得ていたはずの深い眼差しを捨てて。

 悔しいが、薬は即効性である。

 私の飲まされた薬も、少しばかり姦淫剤が混ぜてある。すんなり事を終わらせる為の潤滑剤にもなる。
 身体を壊されない為の弛緩剤も入っている。
 痛み止めも効果もあるかもしれない。

 だってこれをしている間だけ、頭の痛みを忘れる事ができるから。

 男が立ちあがった。すっかり興奮している。

 私は今度は聴こえるように溜息をついた。
 いつもの合図。

 この溜息が、開始の合図。

 男が私に覆いかぶさってくる。

 私は身体を地面に預ける。

 碌な愛撫もないまま、私は一気に貫かれた。



■■■



 あの日から、どれくらいの時間が経っただろう。

 男を受け入れながら、私は思案する。

 ひどく原始的な行為。
 がむしゃらに上下に動くだけの、何の意味も無い行為。

 あの日、怒れる神に頭を潰された私と、その前に呆気なく掴まっていた同僚の男は、私達にとても良くしてくれた心優しき村人達によってこの地下牢へと連れてこられた。

 私は頭を負傷していたからそもそも意識がはっきりしていなかったし、男の方は絶望して一人で勝手に現実逃避して向こうの世界に行った。

 連れてこられたその日に変な薬を飲まされ、本能の塊となった男によって私の処女は奪われた。

 幾日か連続で身体を暴かれ、ようやく状況を判断できるようになる頃には、もう終わっていた。

 身体中に残る凌辱の痕と、破瓜の痛み、そしてグレフに潰された頭の痛みに覚醒して、私は泣き叫んだ。

 ぎゃあぎゃあと意味を成さない言葉を丸一日叫び続けて、すっかり疲れて眠った。

 次の日起きたらあの村人達がいて、今までのは全部悪い夢かと思ってヘラリと笑ったら、「この女は狂ってしまった」と狂人の烙印を押された。


 私は都合がいいと思った。その日以来、私は喋らず、誰の前でもヘラヘラと乾いた笑顔を張り付かせて笑うようにしている。

 男の方はもう戻ってこない。

 意識をどこか遠くに飛ばしたまま、薬を接種した時だけ本能的に私を犯すのみである。


 狂った演技をした私を余所に、彼らの会話を繋ぎ合わせると判明した幾つかの事実。

 彼らは、村人以外の子供を必要としている。

 だから村にやってくる旅人達を浚い、地下牢へと閉じ込め、自然の摂理を無視した薬によって体質を変え、動物のように交らせているのだろう。

 私のほかにも、囚われている人達がいるようだった。
 あの薬の所為で理性を飛ばした男達の咆哮と、受け入れざるを得ない女達の嘆きの悲鳴によってそれが分かる。


 薬の性能はあまり良く無いのか、私を含め、妊娠又は出産を果たした人達は、私が此処に連れて来られてからはいない。

 村人達の焦りが、日を追うごとに兆しを見せてくるのも感じていた。

 その焦りの一端を担うのが、あの怒れる神グレフの存在だろう。

 彼らは何と、この地下牢を我が物顔で闊歩しているのである。

 確認するだけで3匹は間違いなくいる。

 私の頭を潰したグレフは木に擬態していたが、この地下牢を歩き回っているのは何故か【豚】の姿をしている。

 グレフはこの地下牢を歩き、時たま私達の部屋を覗いては去っていく。

 聞いてもいないのに村人達が言っていた。
 グレフが立ち止まった部屋は使い物にならぬと判断され、処分されるのだそうだ。

 これは私もその場面に遭遇したので知っている。
 男に貫かれている最中、グレフのあの凄まじい鳴き声が聴こえたかと思ったらわらわらと村人達が何処からか現れて、小部屋にいたカップルを無理矢理何処かに引き摺って行った。
 翌日、血に顔を真っ赤に染めた豚の鼻が、私達の部屋を覗かせた時に、殺されたのだなと妙に冷静になったのを覚えている。


 私は、私の腰にしゃぶりつく男を見る。

 男には何の感情も抱かない。

 災厄の日に絶望して神に縋ってきた元・冒険者だと言っていた。

 教会に事案として入ってきた情報に、我が麗しの聖女様の愛を得ることができるのならと志願した戦闘経験のない私を心配して、聖女様が遣わせてくれた人だった。

 少々小太りだが、多少の魔法も使えるとのことで安心して旅に出かけた。

 そもそもの事案こそが、私が村を訪れるきっかけとなった事件だったのである。



■■■



 災厄以降、世界は急激に疲弊した。


 そんな中、ある噂が密やかに囁かれ始める。

『この世の桃源郷が人里離れた場所にある』と。

 そこには飢えもなく、暖かな光と豊かな食糧、新鮮な肉で溢れているのだと云う。

 人々はただの現実逃避の噂話だと思いつつも、そんな素敵な場所が本当にあるのならと一部の人たちが探していた。

 そして数年かけて教会に行方不明事案が持ち込まれる。彼らの行先こそ、その【桃源郷】であった。

 しかし相手はただの噂話に過ぎない存在である。

 そもそも、災厄の影響はこの世界全体に帯びている。逃れる術などないはずだ。

 そこで《中央》を指揮するギルドの協力を得つつ、情報を収集。各地の被害状況を把握していく中、このヤーゴ村だけの被害情報が全く無かった事が判明した。


 ヤーゴ村は《中央》より北に下り、険しい渓谷を越えた先にある小さな村だ。
 冒険者達も積極的に訪れない辺鄙な場所にあり、災厄時に渓谷の地形が変わってしまったことにより道が阻まれ、村は孤立状態となっていると認識されていた。

 だが、それを確認したものは誰一人としていなかった。
 小さすぎて忘れられていたのである。

 そのヤーゴ村の、現在の様子が分からない。ある意味、その村だけが謎なのだ。

 これこそ【桃源郷】なのではないかと踏んだ私は、渋る聖女様を何とか解き明かして調査隊の前伐として志願したのである。


 結果、ビンゴだった。

 果たして【桃源郷】は存在し、同時にもあったのだ。



■■■



「う…」

 男が果てる。私は思案を一時やめる。

 汗だくの男と、片方で冷えたままの私。

 脱力する間もなく、再び男の腰が動き出す。
 これもいつもの事である。男には思考する暇を与えない。ただひたすら、種を絞り出す為だけの、それだけのために此処にいる。

 私は可哀相に思った。
 はたから見ると私も十分可哀相なのかもしれないが、同情すべきは彼の方にあると思ったからだ。


 彼には、生殖能力が無い。

 先天的なのかは分からない。

 結果として、私の上で、懸命に腰を振ってる男には、村人の望んでいる子供を成す事ができないのである。

 恐らく、本人も知らないのだろう。

 意識を忘却の彼方に追いやっている彼に説明するのは出来ないけれど。

 きちんと男性としての機能はある。
 私にはついていない器官を、私を穿つ凶器は持ち合わせているし、薬の影響で高ぶりも見せている。

 だが、果てた時、何も出ていない。


 私は処女で、経験など勿論無かったし、神に仕えるこの身において、その行為は不浄であるとさえ認識していた。
 清い身体で聖女様と共に在れるのを誇りに思っていた。

 処女を失った時、とても怖くて苦しくて痛くて。聖女様を裏切る羽目になった汚い自分を呪った。
 もう私は清くない。
 聖女様に仕える資格など無い。


 狂ったふりをした私の前でいつも妊娠の有無を確認する村人達のお喋りが、私を学ばせた。
 この行為の意味と、子を成す為に必要なものを。

 彼は果てるが、何も出さない。
 薬の効果で愛液を流す私を思いきり揺さぶるものだから、それは白く泡立つ。彼らはその白い液体を、男の出した欲望と誤認する。

 彼らの与える薬によって月経の周期も早まった身体は、毎度の事ながら妊娠には至らず血を流す。

 村人は落胆の溜息を洩らし、再び私達に薬を盛る。

 この繰り返しだった。


 何の生産性も無いこの行為に、一体何の意味があるというのか。

 私は揺さぶられながら、壺を埋めた方を見る。


 この地下牢にやってくる村人の顔は大概覚えた。

 数は20人にも満たない。男も女もいるが、その殆どが中年以降である。
 もしやこの現状をほかの村人は知らないのではと思う。

 地下牢を徘徊する豚の姿をしたグレフに見張りをさせているつもりなのか、村人自身が警備をすることは無い。

 見る限り、武器は農具で魔法を使っている形跡もない。
 グレフさえ気を付ければ、逃げる隙はあるかもしれない。


 捕えられているのは私達を含めて3組。
 1組は先日殺されたので残り2組。

 そしてつい先日、新たな囚人がやってきた。

 賑やかしい若い男の声が聞こえた。

 村人の会話から、私達と同様に村から歓迎された後にグレフに襲われたカップルが1組。
 それと、それを邪魔した二人組がいるらしい。

 村人達はその二人組の対応に追われていた。


 これは千載一遇のチャンスなのではないだろうか。

 その二人組が何者かは知らないが、こうやって囚われる以上村に害を成す者と認識された上での事だろう。

 私達はあと3日ほど、馬鹿みたいに腰を振り続ければいいだけなので、村人の目も外れるはず。

 二人組が騒げば騒ぐほど、地下牢を徘徊しているグレフも、そちらに気を取られるかもしれない。


 それに私には。
 魔法がある。


 グレフに頭を潰され意識を失う瞬間、私はとっさに触媒である輪違いの紋章から真霊晶石マナの石を抜いた。

 それを手で固く握りしめてから意識を手放した。
 果たして目覚めた時にはまだ固く拳は握られたままであり、私はそれを村人達に見つからないように隠した。

 狂人を演じた私と、意識を飛ばした男は人間性をやめた。

 動物は汚物入れなど使わず、排泄物をその場に垂れ流す。
 そうして使われなくなった汚物入れの壺の中に真霊石を入れ、土の中に埋めた。


 私の切り札である。


 私は男に抱かれながら、ぼんやりと詠唱を繰り返している。


 いつ魔法を発動してもいいように、たくさんの精霊を呼べるように唱和する。

 それは気が狂った人間の、ただの狂言に聴こえるだろう。
 まさか私が魔法を構築しているとは思うまい。


 血気盛んなあの二人組によって生じる奇跡を信じ、私は目を瞑る。

 男に限界が訪れた。

 ゴミのように私を投げ捨て、疲れ果て眠る。

 体液まみれの私の身体は生臭く、あちこちが傷だらけだ。
  
 でもそんなのは構わない。


 私は逃げる。そして帰る。


 懐かしいあの場所へ。あの女性の元へ。聖なる私の在り処へ。



 絶対に帰るのだ。

  

 ■■■



 ひと時の後、地面の振動と共に衝撃が襲う。

 男は未だ疲れて眠ったままで、私はちょうど壺を掘り出した所だった。

 筆舌にし難い、金属がキインと耳を劈くような音が鳴り、音に気付いたグレフの一匹が駆けて行ったかと思えば、凄まじい轟音と共にグレフが擬態した豚の首が転がってきた。


 私は素早く魔法を構築する。


 光が収縮し、鉄格子が拉げて私が数か月ぶりに部屋の外に出た時には、既に場は静まり返っていた。
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