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……………頑張れ、私のお腹!
…………………あ、いや、わかっているんだぞ(汗)。こんなときにお腹すいたはアウトだってことくらいはな。
ぐうぅぅぅぅぅぅゥゥゥーーー。
「………………………………………(汗)。」
……………はぁ。本当にお腹すいたぜ。
「………にゃあ(あーダメダメ)!」
今は、狼の石像を腕輪に入れることを考えないとな。
ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅぅゥゥゥゥゥゥーーー。
「………………………………………(泣)。」
……………はぁ。行くか。
ととととととととととととととととととととと!
狼の石像のところまで走って行き、腕輪を石像に近付けるとこれまでの命の石を収納したときと同じように淡く光り、番の狼と子狼の石像はちゃんと収納された。あとはフードを被っている男女の石像を腕輪に入れて、遺跡から脱出するだけだ。廊下を走りながら、遺跡から出てからどうするのかを考えていた。
遺跡から出たとして、腕輪に収納された命の石はどうすればいいのか、とかいりこの人やオリガはどうなるのかとか問題が山積みである。………まあ、この遺跡にある闇の一族の命の石は破壊したから、呪いの拡散は防げたはずだ。そもそもこの遺跡自体は闇の一族の契約の媒体のような存在であり、呪具の力を強めるために必要な命の源を呪具におくる供給源のはずである。
そして闇の一族の命の石は呪具の力を強めるための命の源を集めるために必要な契約をするのに必要な命の源を遺跡に送る役割をしているのだから………………うん、多分大丈夫だよな。
とととととととととととととととと!
4つの入り口がある部屋まで戻ると、一番最初に使った階段がある方の入り口に向かって歩き始めた。
とととととととととととととととと!
階段を上がり終えて、一番最初の部屋に戻ると向かい合わせになっているフードを被った男女の石像に腕輪のある方の前足でそっと触れた。その瞬間、腕輪がいつもよりちょっと強い光を発し始めた。
パァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーー!!
光り始めたのとほぼ同時にいきなり遺跡全体から轟音が響き渡った。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォォォーーーーッ!
遺跡全体が大きく揺れ始めたことで歩きづらくなってしまったが、ふらふらしながら前へ進んでいった。そのうち、いつの間にか腕輪の強い光が消え、天井から岩がゴロゴロと落ち始めるようになっていた。
…………………あ、いや、わかっているんだぞ(汗)。こんなときにお腹すいたはアウトだってことくらいはな。
ぐうぅぅぅぅぅぅゥゥゥーーー。
「………………………………………(汗)。」
……………はぁ。本当にお腹すいたぜ。
「………にゃあ(あーダメダメ)!」
今は、狼の石像を腕輪に入れることを考えないとな。
ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅぅゥゥゥゥゥゥーーー。
「………………………………………(泣)。」
……………はぁ。行くか。
ととととととととととととととととととととと!
狼の石像のところまで走って行き、腕輪を石像に近付けるとこれまでの命の石を収納したときと同じように淡く光り、番の狼と子狼の石像はちゃんと収納された。あとはフードを被っている男女の石像を腕輪に入れて、遺跡から脱出するだけだ。廊下を走りながら、遺跡から出てからどうするのかを考えていた。
遺跡から出たとして、腕輪に収納された命の石はどうすればいいのか、とかいりこの人やオリガはどうなるのかとか問題が山積みである。………まあ、この遺跡にある闇の一族の命の石は破壊したから、呪いの拡散は防げたはずだ。そもそもこの遺跡自体は闇の一族の契約の媒体のような存在であり、呪具の力を強めるために必要な命の源を呪具におくる供給源のはずである。
そして闇の一族の命の石は呪具の力を強めるための命の源を集めるために必要な契約をするのに必要な命の源を遺跡に送る役割をしているのだから………………うん、多分大丈夫だよな。
とととととととととととととととと!
4つの入り口がある部屋まで戻ると、一番最初に使った階段がある方の入り口に向かって歩き始めた。
とととととととととととととととと!
階段を上がり終えて、一番最初の部屋に戻ると向かい合わせになっているフードを被った男女の石像に腕輪のある方の前足でそっと触れた。その瞬間、腕輪がいつもよりちょっと強い光を発し始めた。
パァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーー!!
光り始めたのとほぼ同時にいきなり遺跡全体から轟音が響き渡った。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォォォーーーーッ!
遺跡全体が大きく揺れ始めたことで歩きづらくなってしまったが、ふらふらしながら前へ進んでいった。そのうち、いつの間にか腕輪の強い光が消え、天井から岩がゴロゴロと落ち始めるようになっていた。
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