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…………私は状態異常無効化、猫の姿だとできるから大丈夫なはずなんだ。
意を決して中には入るため、一歩踏み出した。

石でできた入り口を入るとやはり観光客の言っていたように二体一対の石像が左右向かい合わせに立っていた。石像はどちらもフードを被っており右手をつき出すようにして立っていた。

………確かつき出された右手が重なる位置かどうかを見るんだったよな。

とりあえず部屋の中心まで歩いていくと座ってみた。そして上を見上げて二体の石像の右手が重なる左右に動かせば重なる位置にあるかを確認する。

ん~?右、左……………………。

………………結果はやはり重なる位置であった。

これはやはり闇の一族の神殿なのか………。

私は右手の確認し終えると他に何か気になるところがないか上から順に見てみる。

まずは先に石像からだ。
右の石像の方は目を閉じており、右手をつき出している。左より少しだけ小柄な印象を受けるその石像は、もしかしたら女性なのかもしれない。
一方、左の石像は大柄な印象を受ける。同じく目は閉じており、右手をつき出している。この像は絶対男性である。

何か他にはないだろうか……………。

辺りを見回してみるが奥の部屋に続く入り口前に左右に灯籠とうろうがひっそりと存在しているのみである。観光客の話では人が最初の部屋に入るとつくらしいのだが猫の姿ではつかないようだ。

他には無さそうだから奥の部屋に入ってみようか………あぁ、その前に………。

私は立ち上がると奥の入り口まで歩いていくと一旦立ち止まる。入る前に灯籠を確認……………。

……………この灯籠、本当に猫の姿だからつかなかったんだよな?

とりあえず肉球でぺしぺししてみる。

………反応なし。

ぴょーーーん。
次はジャンプしてみるがもちろん反応なし。

…………………よし、気にしないことにしよう。では次の部屋へ行くぞ!

とととととととととと!

次の部屋に入ると、地下に最初の部屋みたいに灯籠や石像があるわけでもなくなにもない空間が広がっていた。

………あれ?地下に続く階段があるはずなんじゃあ……………。

周りを見るが地下に続く階段はどこにも見当たらない。

部屋の中心にあるはずじゃあなかったのか?地面をよーく確認してみると部屋の中心の方にわかりづらいが四角い溝のようなものがあった。

きっとここに階段があったんだ。何らかの方法で開くようになっているのかもしれない。どうすれば階段が出てくるんだろう。
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