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………あ、でも…………………………。


「にゃあ(鼻血はちゃんとティッシュかハンカチで拭いてくれよ)。」


『大丈夫じゃわい。ちゃんとてっしゅ持っとるからのう。』

…………………おお、ちゃんと持って………………………………。

ゴソゴソゴソゴソゴソ。

…………………………ん?あれ?

大地の精霊はポケットの中を一生懸命探してるようだ。

………入れた場所忘れたのか?

大地の精霊、いまだにてっしゅ捜索中。

『ほれ、ちゃんと持っとるわい。』

…………………………………って持ってなかったよな、今。

風の精霊からたった今受け取ったよなおい。

……………というか、まさかとは思ったが風の精霊ってもしかして見た目と違って大地の精霊より年上なのか?
なんか、見た目は大地の精霊の方が年上に見えるんだが、風の精霊が大地の精霊を見る目が我が子を見るような目なんだよな。てっしゅを渡してるところなんか特にな。

今だってな………。

『大地の、ソナタはよく鼻血出すから持っておらぬとダメじゃろう。』

何処からか扇子のような物を取り出して額をペチンと叩いた。

『ハンカチはちゃんと持っておろうな?』

『持っておるわい。』

『見ずに言うのはダメなのじゃ。ちゃんと確認しておくのじゃ。………本当に困った奴じゃ。ふふふ。』

……………まあ、この二人のことを気にするだけ無駄だな、うん…………ってやべえ!早く遺跡に行かないと行けなかったぜ(汗)

「ブヒ(この二人には遺跡に行ったと伝えておくから)」

あ、なら頼むことにする。

「にゃあ(じゃあな)」

行ってくるぜ!!

「ブヒ(気を付けるんだぞ。)」

そのあと、イノシシさんは何かあれば精霊達と同じようにすればいつでも駆けつけると言ってくれた。とても嬉しかったぜ。

私はイノシシに別れを告げると遺跡の方のある方角に向かって走り始めた。暗い森でかなり時間がかかってしまったが間に合うだろうか…………………?
不安になりながらも走っていく。

たたたたたたたてたたたたたたた!

ん~~~?ちょっとサイズアップしようかな。早くたどり着かないと間に合わなくなったらいけないからな。

……………そうだな、サイズは馬ぐらい大きければすぐにたどり着けるだろうか?
………いや、もうちょい大きめがいいだろうか。あまり大きすぎると化け物として国に言われたら討伐されかねないよな。

………うーん?

今回は例外ってことにしておこう。人の命かかっているしな。

それじゃあせーの、ぽん!!

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