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………………………………………………………(冷や汗)。

フリフリ…………コルト付き…………………。

しかもピンク………。

そう、ピンクなのである!

………この場合のピンクは私の嫌いな派手派手ピンクだぜきっと……………。

「にゃ、にゃ、にゃ、………………に゛ゃぁぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァッ!」

全身の毛が逆立った。……………なんて恐ろしいことをっ!

こうなったら絶対、ぜーーーーーーーったい怪我だけはしないぞ!

「……………よし、これなら大丈夫そうだね(笑)」

……………よくご存じで(泣)!

コルトの、コルトのあほおぉぉぉぉぉぉぉォォォォォォォ!

とりあえずコルトに八つ当たりしておく。

ん?メリアさんには文句言わないのかって?

絶対ムリ!あの人には逆らっては駄目なのである。王妃様や爆笑殿下ばりに逆らってはいけない気がするのである。

猫になった私の勘は当たっているはずである………。

慌てて脱兎のごとく扉に向かって走り始めた私は扉を開けると同時にポンッと音をたてて猫の姿になると、暗い森の方に駆け出していった。



「そんなに嫌だったのかね?フリフリ派手派手ピンクドレスが………。」

メリアさんは小さく笑った。……フリフリ着たにゃんこ姿婚約者様楽しみだね。

「………さて、あの部屋に近付いたら駄目だってことをクライド達に伝えにいくかね………。」


……………ってメリアさんなら考えているはずである。

早々に逃げるが勝ちってやつなのである。


実はこの予想少しだけ間違っていたらしい。後で聞いた話、実際にはフリフリ派手派手キラキラピンクだったらしい……………。

うげえぇぇぇぇーーーーー。

苦手を通り越して嫌いな私にとっては苦行そのものである。

……………ピンクって人を選ぶんだよな。

え?猫はどんな服、というか着ぐるみ着ても可愛いから大丈夫だって?

………それでも嫌なのである。

いりこの人喜んでくれるかも?

……………それはそうかもしれないが………。
頭でぐるぐる考えながら走っていたせいか、暗い森に着いていたことに気付かなかった私は思いっきり寝ていた暗い森の主のお腹にダイブした。

「!!」

ぶへえっ!

顔から思いっきり突っ込んだ私は前足で鼻を押さえた。

やべえ、とっても痛いぜ……………。

……………鼻、低くなっていないよな?

……………ってこれはセーフだよな?

フリフリ着なくていい程度だよな……………。

黙っていればバレないはずである。

よし、黙っていよ……………。




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