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「それ以上は勘弁してあげてくださいねえ、婚約者様、くくっ!」

あ、セオだ!おはよう!

「にゃあ!」

「おはようございます。ランド様、婚約者様。」

「………あぁ。」

………いりこの人はまだ顔を背けたままである。
だが、なぜかはっとしたのかチラッとセオの方を見た。

「………いつから見ていた?」

「…さて、なんのことやら?」

「見ていたんだな!」

そこからはセオといりこの人の追いかけっこが始まった。

………なあ、私今日ずっとこの格好なのか?

私の疑問は誰にも聞かれることはなく、私以外いなくなった部屋に響いた。

………というかいりこの人、今私のこと完全に忘れてたよな。

こうなったら、机の上に置いてある報酬のいりこを食べながら今日は1日拗ねてやるぜ。

ふーーんだ。

机の上に着地すると袋のなかに器用に顔を突っ込む。

モグモグモグモグモグモグモグモグ。

うめえな、これ。
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