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ノイドと愉快な仲間たち7

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どのくらい時間がたったのだろうか…………ようやく胸辺りまで掘り終えることができた。

「クライド、お疲れさん。」

メリアが水とタオルを持ってきてくれた。
手を洗って薬を塗り終えて包帯を巻き終えてから水とタオルを用意してくれていたらしい。

「ありがとうございます、メリア。」
メリアから水とタオルを受けとるとクライドは水をゴクゴク飲み干した。

「はぁーっおいしいです。」

「そうかい(照)。………あとはこのシートを上に掛けて、その上に土をのせるだけだね」

「それじゃあシートを押さえるものを………。」

「……あ、これでいいかい?」

「そうですね、これを置いてっ………と。」

そのあとクライドはゆっくり土を被せていく。

「完成です!」

「終わったね。それじゃあ帰るとするかい。」

「そうですね。さすがに疲れましたね。…………ノイド結局戻って来ませんでしたね。」

「そうだね。……本当に困ったやつだね。」

「本当に………。でも、」

本当に困ったときには、何がなんでも必死に助けようとしてくれるのもノイドなのだ。クライドもメリアもあの底抜けに明るいノイドに救われた一人なのだ。

「困ったやつなんだがね、なぜか憎めないというかね。」

「「……はぁ。」」

二人してため息をつく。そして、お互いの顔を見ると見事なまでに土まみれである。

「「…………ぷっ!はははは。」」

クライドとメリア二人で笑い合った。

結局、メリアもクライドも二人ともノイドには敵わないのだ。

「…………は…………………。」

誰かの声が聞こえてきた気がした。二人は顔を見合わせた。

「今のは…………。」

「トルトですよね?」

「そうだね。隠れるかい?」

「そうですね。」

慌てて草むらにクライドとメリアは隠れた。
しばらくして歩いてきたのはやはりトルトだった。だが、予想外なことにとトルトの父親も一緒だった。二人は冷や汗が流れた。

「これは不味いですね(汗)。」

「そうだね。まずいねえ(汗)。」

だが、今さら落とし穴を埋め直すことはできそうになかった。
焦っているうちにトルトとトルトの父親が歩いてきてしまった。

二人は拳骨を覚悟した。
だらだら流れる汗は止まることなく流れている。
もう、見守るしかできない。………いや、これは素直にこれは言うべきなのかもしれないがどうだろうか???

悩んでいるうちに手遅れになりそうだ。
二人は決意した。………よし、やっぱり伝えよう。そして謝ろう!
二人は慌てて立ち上がって声をかけようとした。
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