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侯爵は顔を手で覆っていた。
肩は震えていて私はやはり言うべきではなかったのかもと思い始めていた。
いりこの人は優しく私を撫でると侯爵に話し始めた。
「さすがに私の婚約者だけの証言では………とは思ったので調べてみたのですよ。」
侯爵は顔を上げた。酷い表情だった。
「誠に勝手ながらあなたの王都の屋敷の使用人に話を聞いたり、私の婚約者が出ていた夜会の参加者やそのとき働いていた使用人にそれとなく話を聞いてみたりといろいろした結果、やはり見ている人はいたようです。ただ、その見ていた人達はとても善良な人だったから噂を流そうとしなかった………ただそれだけだったのです。」
そうだったんだ。思わず納得した。
確かに夜会のあれを誰も見てないのは少しおかしげな話である。誰かしら見てそうなのに噂が流れていなかった。アメリア嬢の二人の姉達は運が良かったのだな。
「それだけではなく、あなたの溺愛していた二人の娘さんはその性的行為をしていたお相手である侍従を嫁ぎ先に連れていき未だに関係を持っているようなんですよ。」
後継者を産んでからなら浮気………というかお遊び自体は問題ないのだがこの場合は………。
「………あの子達はまだその家の後継となる子を産んではいないはず……。」
「そうです。かなり不味いことをなさってますね。」
「あぁ!何てことを……………っ。」
「それだけではなく、調べていたとき予想外な情報を手にしましてね。」
ん?何だその予想外な情報って?
私聞いていないぞ、それは……………。
「これ以上他に何があると………。」
いりこの人は少しだけ間をあけると言った。
「領地で領地運営などで必要なお金を個人的な理由、つまりドレスや侍従へ貢いだりなど………まあつまり使い込んでしまっているという情報です。」
「っ!」
まじすか。
「あなたの溺愛している娘さん達は自分の夫からそれぞれ領地運営を任されています。それを利用してお金を使い込んでいるようですね。」
………いりこの人、なんかまだ続きがあるような顔してるぜ。
「娘さん達の夫達も最近いい噂を聞きませんしね。その事も一緒に調べると、色々出てきましたよ。」
いりこの人は紙の束を出してきた。
「それは…………?」
「あなたの娘さん達の使い込みの証拠とその夫達の罪の証拠です。」
侯爵は紙の束を受け取ると読み始めた。侯爵の顔は段々青ざめていく。
何が書いてあるんだろう………?きっと録なことではないはずである。あの侯爵の顔から予想するにとんでもないことだろう。
知りたいような知りたくないような気持ちで私は侯爵を見ていた。
肩は震えていて私はやはり言うべきではなかったのかもと思い始めていた。
いりこの人は優しく私を撫でると侯爵に話し始めた。
「さすがに私の婚約者だけの証言では………とは思ったので調べてみたのですよ。」
侯爵は顔を上げた。酷い表情だった。
「誠に勝手ながらあなたの王都の屋敷の使用人に話を聞いたり、私の婚約者が出ていた夜会の参加者やそのとき働いていた使用人にそれとなく話を聞いてみたりといろいろした結果、やはり見ている人はいたようです。ただ、その見ていた人達はとても善良な人だったから噂を流そうとしなかった………ただそれだけだったのです。」
そうだったんだ。思わず納得した。
確かに夜会のあれを誰も見てないのは少しおかしげな話である。誰かしら見てそうなのに噂が流れていなかった。アメリア嬢の二人の姉達は運が良かったのだな。
「それだけではなく、あなたの溺愛していた二人の娘さんはその性的行為をしていたお相手である侍従を嫁ぎ先に連れていき未だに関係を持っているようなんですよ。」
後継者を産んでからなら浮気………というかお遊び自体は問題ないのだがこの場合は………。
「………あの子達はまだその家の後継となる子を産んではいないはず……。」
「そうです。かなり不味いことをなさってますね。」
「あぁ!何てことを……………っ。」
「それだけではなく、調べていたとき予想外な情報を手にしましてね。」
ん?何だその予想外な情報って?
私聞いていないぞ、それは……………。
「これ以上他に何があると………。」
いりこの人は少しだけ間をあけると言った。
「領地で領地運営などで必要なお金を個人的な理由、つまりドレスや侍従へ貢いだりなど………まあつまり使い込んでしまっているという情報です。」
「っ!」
まじすか。
「あなたの溺愛している娘さん達は自分の夫からそれぞれ領地運営を任されています。それを利用してお金を使い込んでいるようですね。」
………いりこの人、なんかまだ続きがあるような顔してるぜ。
「娘さん達の夫達も最近いい噂を聞きませんしね。その事も一緒に調べると、色々出てきましたよ。」
いりこの人は紙の束を出してきた。
「それは…………?」
「あなたの娘さん達の使い込みの証拠とその夫達の罪の証拠です。」
侯爵は紙の束を受け取ると読み始めた。侯爵の顔は段々青ざめていく。
何が書いてあるんだろう………?きっと録なことではないはずである。あの侯爵の顔から予想するにとんでもないことだろう。
知りたいような知りたくないような気持ちで私は侯爵を見ていた。
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