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いりこの人は私の喉を優しく掻きながら話を進めた。
ゴロゴロ………あぁ喉が鳴るぅぅ幸せぇぇゴロゴロブクブク。
「「…………………ぷっ。」」
…………と思ったら話全然進まないぜ。あまり気にならないがな。
「………何故か癒されますね。」
「あぁいつもこうやって癒されています。私の婚約者、可愛いですから。」
おぉ今度はお腹か?好きなだけもふってくれてもいいぞ!!
「にゃあぁ~(マッサージ幸せぇ)。」
いりこの人の膝の上でお腹を出して伸びていると幸せな気分になれるのだ。
「あなたの娘さんもよく撫でて癒されているようでした。」
「そうですか……。」
「話を戻します。はっきり言うようで申し訳ないのですが、こちらに来ているあなたの娘さんは社交界では、社交界の蝶などと呼ばれ男漁りが激しいと言われていました。それはご存知ですね。」
「どうしてあんなこになったのでしょうか。困ったものです。」
「…………一つ質問します。娘さんにどうしてそんなことをするのか聞いたことはおありですか?」
「っ!………いえ、話すらまともに出来てない状態で……………。」
「やはりそうでしたか。私の婚約者から聞いた話を元に少し調べさせていただきました。」
「?何を………。」
「娘さんの男漁りの原因。」
「!」
侯爵はとても驚いていた。聞きたいようでいて、聞くのも怖い。そんな顔をしていた。
「………少し言いづらい話になるのですが………」
「何でもいいので教えてください。」
「………あなたの娘さんは生娘です。」
「ぶっふぅーーーーーーーーっ!!」
侯爵は思わずお茶を吹いた。
「そもそも男を侍らせてはいましたが、男にお持ち帰りされたことはおろかお持ち帰りしたことすらなく、休憩室を使ったりベランダに行っていちゃつくことすらしたことなかったようですよ。侍らせてた」
夜会では家族以外の男と休憩室やベランダに行くということは性的接触を許可したことになる。無理矢理つれてこられた場合はそれに該当しないけどな。
アメリア嬢の場合、そのどれもしたことなかったし、ダンスフロアで男を侍らせていた………というより、男達の会話に入るだけの知識を持っていたので、それを使って侍らせているように見せていたということなのだ。
「男を侍らせているように見せていた理由は上二人の姉達のを見返したかったからのようですし、私の婚約者は猫の姿で社交界の蝶と呼ばれる前の彼女を見たことあるそうで、あまり社交的とはいえない、いたって普通の大人しく、そしてきれいな人だったと言っていました。人としゃべるのに苦労しているところを見たといっていました。」
そんな人がいきなり男侍らせることができるわけないんだ!うん。性的接触だって絶対むり!
「そんな子が性的接触ができるわけもないし、男どころか人と話すのもかなり無理していたみたいですよ。」
いりこの人が紅茶を一口飲むと私にも飲ませてくれた。
「あなたの娘さんの、この場合一番下の娘さんのことですが、悪い噂を流していたのもあなたの上二人の娘さんの仕業でした。」
私も一生懸命首を縦に振った。
侯爵はそんな私を見て一言聞いた。
「もしかして、猫の姿で噂を流していたところを……………。」
「にゃあ(うん見てたぞ)!」
大きくうなずいた。
「そうですか。」
「あなた方夫婦は上二人の娘さんだけ溺愛していましたね。その一方で一番下の娘さんを蔑ろにしていた。あなた方の溺愛する娘さん達はそれを見て、一番下の娘さんのことを見下していい相手と思っていたようで、ひどい言葉で罵ったり悪い噂を流したりしていました。」
「っあぁ、なんてことを……………。」
「もう一つ言わせてもらいますが、あなたの溺愛する娘さん達、結婚しているそうですが、婚約が決まる前から侍従と性的関係にあって、婚約前にはすでに生娘ではなかったそうですよ。」
ゴロゴロ………あぁ喉が鳴るぅぅ幸せぇぇゴロゴロブクブク。
「「…………………ぷっ。」」
…………と思ったら話全然進まないぜ。あまり気にならないがな。
「………何故か癒されますね。」
「あぁいつもこうやって癒されています。私の婚約者、可愛いですから。」
おぉ今度はお腹か?好きなだけもふってくれてもいいぞ!!
「にゃあぁ~(マッサージ幸せぇ)。」
いりこの人の膝の上でお腹を出して伸びていると幸せな気分になれるのだ。
「あなたの娘さんもよく撫でて癒されているようでした。」
「そうですか……。」
「話を戻します。はっきり言うようで申し訳ないのですが、こちらに来ているあなたの娘さんは社交界では、社交界の蝶などと呼ばれ男漁りが激しいと言われていました。それはご存知ですね。」
「どうしてあんなこになったのでしょうか。困ったものです。」
「…………一つ質問します。娘さんにどうしてそんなことをするのか聞いたことはおありですか?」
「っ!………いえ、話すらまともに出来てない状態で……………。」
「やはりそうでしたか。私の婚約者から聞いた話を元に少し調べさせていただきました。」
「?何を………。」
「娘さんの男漁りの原因。」
「!」
侯爵はとても驚いていた。聞きたいようでいて、聞くのも怖い。そんな顔をしていた。
「………少し言いづらい話になるのですが………」
「何でもいいので教えてください。」
「………あなたの娘さんは生娘です。」
「ぶっふぅーーーーーーーーっ!!」
侯爵は思わずお茶を吹いた。
「そもそも男を侍らせてはいましたが、男にお持ち帰りされたことはおろかお持ち帰りしたことすらなく、休憩室を使ったりベランダに行っていちゃつくことすらしたことなかったようですよ。侍らせてた」
夜会では家族以外の男と休憩室やベランダに行くということは性的接触を許可したことになる。無理矢理つれてこられた場合はそれに該当しないけどな。
アメリア嬢の場合、そのどれもしたことなかったし、ダンスフロアで男を侍らせていた………というより、男達の会話に入るだけの知識を持っていたので、それを使って侍らせているように見せていたということなのだ。
「男を侍らせているように見せていた理由は上二人の姉達のを見返したかったからのようですし、私の婚約者は猫の姿で社交界の蝶と呼ばれる前の彼女を見たことあるそうで、あまり社交的とはいえない、いたって普通の大人しく、そしてきれいな人だったと言っていました。人としゃべるのに苦労しているところを見たといっていました。」
そんな人がいきなり男侍らせることができるわけないんだ!うん。性的接触だって絶対むり!
「そんな子が性的接触ができるわけもないし、男どころか人と話すのもかなり無理していたみたいですよ。」
いりこの人が紅茶を一口飲むと私にも飲ませてくれた。
「あなたの娘さんの、この場合一番下の娘さんのことですが、悪い噂を流していたのもあなたの上二人の娘さんの仕業でした。」
私も一生懸命首を縦に振った。
侯爵はそんな私を見て一言聞いた。
「もしかして、猫の姿で噂を流していたところを……………。」
「にゃあ(うん見てたぞ)!」
大きくうなずいた。
「そうですか。」
「あなた方夫婦は上二人の娘さんだけ溺愛していましたね。その一方で一番下の娘さんを蔑ろにしていた。あなた方の溺愛する娘さん達はそれを見て、一番下の娘さんのことを見下していい相手と思っていたようで、ひどい言葉で罵ったり悪い噂を流したりしていました。」
「っあぁ、なんてことを……………。」
「もう一つ言わせてもらいますが、あなたの溺愛する娘さん達、結婚しているそうですが、婚約が決まる前から侍従と性的関係にあって、婚約前にはすでに生娘ではなかったそうですよ。」
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