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…やべえ全く思い出せないぞ(汗)

背中に冷や汗をかいている私は話を無理やり別の方に変えた。

「えっと、あの、そ、そういえばアメリア嬢のこと、変態のお陰で妙な絆ができたというか…」

猫の姿のままで…だけどな。

「アメリア嬢から保護認定されたみたいだからもしかしたらそれがいい方向に向かう切っ掛けになればと思う。」

「そうか。」

「彼女、優しい人なんだと思う。鷲掴みされたときは変態から逃げるときに何で捕まっちゃったんだと思っていたけど。」

できれば幸せになってほしいのだか…。
いや、でも…いりこの人はとられたくないと思うのは何でなんだろ?

心の痛みには気付かないふりをすることにした。

「そういえば、逃げてるときに途中いりこの人のこと見た!」

「?いりこの人?」

しまった(汗)!やらかした!どうしよう…。

いりこの人は私の視線が自分に向いていることに気付いたのか、しばらく考えいりこの人が誰かわかったらしい。

「あぁ俺のことそういう呼び方していたのか」

いりこの人は肩を揺らして笑っている。珍しいくらい顔に笑みが浮かんでいる。

「ふっはははっ」

おそらく、今の私が猫の姿だったら耳がペタんとなっていただろう。

「つい、言いやすかったから…ごめんなさい」

反省中の私を布団の上ん優しく撫でつつ笑いが止まらないらしいいりこの人は涙目である。
涙目になって笑っているいりこの人はとても貴重で、布団の中にいるのが勿体なくなってしまい猫になると布団から出てきた。布団からいりこの人の肩にジャンプすると肩が揺れてるので少しバランスがとりにくいが、落ちるほどではない。バランスをとりつつ移動していく。

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