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儚さの12月
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すっかり寒くなり、行き交う人々はコートだけでなく、手袋やマフラーを身に付けている姿が多く見られるようになった。吐く息は白くて、普段認識できないものが視覚化される。それが、より寒さを助長するのだった。
きっと、これからもっと冷えていく――確か、二月頃が一番寒かったのではないだろうか。そう思うと、少し憂鬱になるというものだ。
そんなある日の、昼休み。
「何があったわけ? 全部、白状してもらうから」
憂鬱の一端でもある美少年、リュウが、今日も今日とて目の前で仁王立ちしていた。
最近、出没頻度が増えている気がする。ここで暇なの? って聞いたら、怒るだろうな。
「ちょっと、聞いてる? 無視するなんて、いい度胸だね」
この子は、いつも怒っていたか。これがデフォルトらしい。
「いやいや、まさか。リュウを無視するなんて、そんなことするわけないじゃない」
「どうだか。それで? とりあえずは、仲直りしたんだ? しなくて良かったのにね」
「おかげさまで。わざわざ、それを確認しにきたの? 本人に聞けばいいじゃない」
「何言ってんだ。聞けるか。お前、やっぱり馬鹿だな」
ああ、そうか。理由はわからないけれど、やっぱり彼はレオくんに内緒で、私に会いに来ているのか。
「で? お前、いったいレオに何を言ったんだよ。何があって、レオは百面相してるんだ?」
百面相はわからないが、私はレオくんとの間にあった出来事を、かいつまんでリュウに話した。
「はあ? 自殺未遂? お前、なんてことしてくれてんだよ! レオに何かあったら、絶対許さないからな。やっぱり、お前と付き合うのは間違いだったんだ」
過保護な親友兼保護者は、百パーセント私の敵だった。ほらみろと言わんばかりの態度に、こっそり溜息が零れる。
「こうなったら、僕が説得するしかないな……。このまま放っておくなんて、絶対に良くない。いいか? レオは、まだ何か思い悩んでる。これ以上、刺激するようなことを言ったら、許さないからな!」
「悩んでるって、何に?」
「聞くな。僕が知りたい」
「そう……」
あの時の彼は、歯切れが悪かった。まだ何かあるんじゃないかという私の推測は、どうやら間違いではなかったらしい。彼は、いったい何に悩んでいるのだろう……。
「しまった。職員室に行かないと」
「呼び出し?」
何かしたのかな? でも、生徒指導室じゃなくて、職員室?
「あのな……僕をその辺のやつらと一緒にするな。生徒会の仕事だ」
「生徒会って……」
「僕は書記だ。れっきとした生徒会役員。何だ、その疑いの目は」
「いやあ……へえ……」
「僕は、生徒会書記に演劇部、クラス委員長と、忙しい身だ。こうして時間を割いてもらえていることを、光栄に思うんだな」
そういえば、以前自分のことを優等生だと言っていた。レオくんと違って、忙しいご身分ですこと。
だったら、わざわざ来なくていいのに……。
「それじゃあ、僕は多忙だから。またね」
どうやら、また来るらしい。私は、聞きたいことがあったことを思い出し、「あ」と声を漏らした。
「……リュウは、何をどこまで知っているのだろう?」
そうして、どうして私のことが見えるのだろうか。いつも彼のペースに巻き込まれて、出会ってからしばらく経つと言うのに、未だ聞けずにいた。
「また来るって言っていたし、その時に聞こう」
そういえば、レオくんが来ていない。今日は、来ないのかな。ふうと溜息を吐いて、とぼとぼと足を進める。
私は死因を知ったあの日から、一人の時は桜の木ではなく、正門の近くを陣取っていた。彼にはまだ言っていないが、実は朧げに当時を思い出しつつある。
まだ本当に少しということと、彼が望んでいないという事実が私の胸に引っかかっていたため、口にするのは憚られた。
もしかしたら、このまま過去を知らない方が幸せなのかもしれない。そう迷いながらも、それでも私は知りたいと願う。今は、自分の気持ちに正直になることにしたのだ。
「十年前ということは、彼は小学一年生?」
確か子どもの頃、海外にいた時期があったのではなかったか。それは、事故の前だったのだろうか。それとも後なのだろうか。
「あれ?」
今、脳裏に何かが引っかかった。
ちょうど、ランドセルを背負った小学生の男の子が一人、目の前を歩いて行ったのを見たからだろうか。
学校で、嫌なことでもあったのか……その子は俯きながら、悲しい顔で歩いて行った。
私は、そんな顔を知っている――そう思った。
「痛……」
ズキリと頭に痛みが走る。この感覚は、とても久々だ。しかしそれも一瞬で、もう治まっていた。
「何だろう……もしかして、すごく大事なことを忘れている?」
何故だか、そんなことを思った。
焦燥感? 不安感? すごく落ち着かない。そして私は、この感情がものすごく嫌いだ。
そう――いつも私は、不安を拭うために行動をしてきた。この感情があるから努力ができるのだと、そう自分に言い聞かせてきた。逃げられるものならば、背を向けてきた。避けて、除けて、外して――そうしてできうる限り、この感情を味わわずに済むようにと過ごしてきた。これは私にとって、大変に苦痛な感情だ。
「そんなことを思い出す必要なんて、ないのに……」
もっと別の、それこそ核心に触れるような記憶を呼び覚ましたいのに。手繰り寄せられるのは、どれも寄り道ばかり。
それでも一つ一つ、新しい記憶に触れることができているのは確かだ。
そうして私はこの感情から、楽しくない過去を連想していくことになる。
「……授業で思うことは、あまりなかった。それより――」
人との関係性――そこに良い思い出は、ほとんどない。二、三人の、割と仲の良いメンバーがいたけれど、三年になってクラスが変わってしまった。そのために、その子たちとは休み時間になったら会えるが、行事やクラスで何かをするという時は、一人ぽつんと孤独感があった。
新たに仲の良い子ができたら良かったのだろうけれど、クラスメイトはなかなかタイプの違う子ばかりで。挨拶はする子もいたけれど、放課後や休みの日に遊ぶような子はいなかった。なので、ついつい休み時間には他のクラスを覗きに行って、友達がいれば入り浸るということを繰り返していた。
部活には入っていたけれど、ひっそりとした文化部は入学した時から廃部寸前の人数で。結局私が三年に上がっても、部員は私と友達の二人だけ。加えて顧問の先生ももう定年という、私たちが卒業すれば廃部確定の部だった。活動も週一、二回程度。目指すものもなく、ただただ過ごしていただけの日々。
そのため、私の学校生活は絵に描いたような、楽しめたものでは正直なかった。
「病気だったしな……」
入院するほどではなかったが、定期的に通院をしていた。体育は、見学しかしたことがない。病名などはまだ思い出せないけれど、走り回ったことがないという記憶は、思い出した。
別に走ることができなくて嫌だったり、周りを羨ましいと思うこともなかった。幼い頃は、他の子と同じように走り回ることができていたからだろう。
ある日突然、病院に運ばれて。もう運動をしてはいけないと言われた。
別段、運動は好きでもなかったし、何か打ち込んでいたものもない。だからだろう。気を付けていれば、日常生活に支障もなく。私は、定期的な検査が面倒だったくらいで、それほどこの体を疎ましいと思ったことはなかった。
時折同情されることの方が、よっぽど鬱陶しかったくらいに。
「さくらさん、何見てるの?」
ひょっこり顔を出した彼に、私の目は細められた。
「さっき、にゃんこがいたの」
「え、どこ?」
「もう行っちゃった」
なんて、適当なことを言ってみる。
にゃんこなんていない。ここにいるのは、しょんぼりした大きなわんこだ。
「こんな時期にうろついて……家、あるのかな」
「そうだね……きっとあるよ」
その子には、きっとそこが家だよ。どんなところであったとしても。私に、この桜の木があるように。
ほら、またそんな顔をして――
「今日は遅かったね。来ないのかと思った」
「待っててくれたの? ごめん。先生に用事を押し付けられちゃってさ、遅くなっちゃった」
「そうだったんだ。お疲れ様。お昼ご飯、食べるんでしょ? もう寒いから、ここじゃ無理だね」
「コート着てきたから、大丈夫。それに今日は、日差しも暖かいから」
「それなら良いんだけど、無理したらダメだからね。私には、わからないんだから」
「わかってる。ありがとう、さくらさん」
いつものように笑って、コンビニの袋からパンを取り出してかじる彼。その姿を横目に見て、口を閉じた。
何見てるの? か。そうだなあ――
君が教えてくれないこと、だよ。
きっと、これからもっと冷えていく――確か、二月頃が一番寒かったのではないだろうか。そう思うと、少し憂鬱になるというものだ。
そんなある日の、昼休み。
「何があったわけ? 全部、白状してもらうから」
憂鬱の一端でもある美少年、リュウが、今日も今日とて目の前で仁王立ちしていた。
最近、出没頻度が増えている気がする。ここで暇なの? って聞いたら、怒るだろうな。
「ちょっと、聞いてる? 無視するなんて、いい度胸だね」
この子は、いつも怒っていたか。これがデフォルトらしい。
「いやいや、まさか。リュウを無視するなんて、そんなことするわけないじゃない」
「どうだか。それで? とりあえずは、仲直りしたんだ? しなくて良かったのにね」
「おかげさまで。わざわざ、それを確認しにきたの? 本人に聞けばいいじゃない」
「何言ってんだ。聞けるか。お前、やっぱり馬鹿だな」
ああ、そうか。理由はわからないけれど、やっぱり彼はレオくんに内緒で、私に会いに来ているのか。
「で? お前、いったいレオに何を言ったんだよ。何があって、レオは百面相してるんだ?」
百面相はわからないが、私はレオくんとの間にあった出来事を、かいつまんでリュウに話した。
「はあ? 自殺未遂? お前、なんてことしてくれてんだよ! レオに何かあったら、絶対許さないからな。やっぱり、お前と付き合うのは間違いだったんだ」
過保護な親友兼保護者は、百パーセント私の敵だった。ほらみろと言わんばかりの態度に、こっそり溜息が零れる。
「こうなったら、僕が説得するしかないな……。このまま放っておくなんて、絶対に良くない。いいか? レオは、まだ何か思い悩んでる。これ以上、刺激するようなことを言ったら、許さないからな!」
「悩んでるって、何に?」
「聞くな。僕が知りたい」
「そう……」
あの時の彼は、歯切れが悪かった。まだ何かあるんじゃないかという私の推測は、どうやら間違いではなかったらしい。彼は、いったい何に悩んでいるのだろう……。
「しまった。職員室に行かないと」
「呼び出し?」
何かしたのかな? でも、生徒指導室じゃなくて、職員室?
「あのな……僕をその辺のやつらと一緒にするな。生徒会の仕事だ」
「生徒会って……」
「僕は書記だ。れっきとした生徒会役員。何だ、その疑いの目は」
「いやあ……へえ……」
「僕は、生徒会書記に演劇部、クラス委員長と、忙しい身だ。こうして時間を割いてもらえていることを、光栄に思うんだな」
そういえば、以前自分のことを優等生だと言っていた。レオくんと違って、忙しいご身分ですこと。
だったら、わざわざ来なくていいのに……。
「それじゃあ、僕は多忙だから。またね」
どうやら、また来るらしい。私は、聞きたいことがあったことを思い出し、「あ」と声を漏らした。
「……リュウは、何をどこまで知っているのだろう?」
そうして、どうして私のことが見えるのだろうか。いつも彼のペースに巻き込まれて、出会ってからしばらく経つと言うのに、未だ聞けずにいた。
「また来るって言っていたし、その時に聞こう」
そういえば、レオくんが来ていない。今日は、来ないのかな。ふうと溜息を吐いて、とぼとぼと足を進める。
私は死因を知ったあの日から、一人の時は桜の木ではなく、正門の近くを陣取っていた。彼にはまだ言っていないが、実は朧げに当時を思い出しつつある。
まだ本当に少しということと、彼が望んでいないという事実が私の胸に引っかかっていたため、口にするのは憚られた。
もしかしたら、このまま過去を知らない方が幸せなのかもしれない。そう迷いながらも、それでも私は知りたいと願う。今は、自分の気持ちに正直になることにしたのだ。
「十年前ということは、彼は小学一年生?」
確か子どもの頃、海外にいた時期があったのではなかったか。それは、事故の前だったのだろうか。それとも後なのだろうか。
「あれ?」
今、脳裏に何かが引っかかった。
ちょうど、ランドセルを背負った小学生の男の子が一人、目の前を歩いて行ったのを見たからだろうか。
学校で、嫌なことでもあったのか……その子は俯きながら、悲しい顔で歩いて行った。
私は、そんな顔を知っている――そう思った。
「痛……」
ズキリと頭に痛みが走る。この感覚は、とても久々だ。しかしそれも一瞬で、もう治まっていた。
「何だろう……もしかして、すごく大事なことを忘れている?」
何故だか、そんなことを思った。
焦燥感? 不安感? すごく落ち着かない。そして私は、この感情がものすごく嫌いだ。
そう――いつも私は、不安を拭うために行動をしてきた。この感情があるから努力ができるのだと、そう自分に言い聞かせてきた。逃げられるものならば、背を向けてきた。避けて、除けて、外して――そうしてできうる限り、この感情を味わわずに済むようにと過ごしてきた。これは私にとって、大変に苦痛な感情だ。
「そんなことを思い出す必要なんて、ないのに……」
もっと別の、それこそ核心に触れるような記憶を呼び覚ましたいのに。手繰り寄せられるのは、どれも寄り道ばかり。
それでも一つ一つ、新しい記憶に触れることができているのは確かだ。
そうして私はこの感情から、楽しくない過去を連想していくことになる。
「……授業で思うことは、あまりなかった。それより――」
人との関係性――そこに良い思い出は、ほとんどない。二、三人の、割と仲の良いメンバーがいたけれど、三年になってクラスが変わってしまった。そのために、その子たちとは休み時間になったら会えるが、行事やクラスで何かをするという時は、一人ぽつんと孤独感があった。
新たに仲の良い子ができたら良かったのだろうけれど、クラスメイトはなかなかタイプの違う子ばかりで。挨拶はする子もいたけれど、放課後や休みの日に遊ぶような子はいなかった。なので、ついつい休み時間には他のクラスを覗きに行って、友達がいれば入り浸るということを繰り返していた。
部活には入っていたけれど、ひっそりとした文化部は入学した時から廃部寸前の人数で。結局私が三年に上がっても、部員は私と友達の二人だけ。加えて顧問の先生ももう定年という、私たちが卒業すれば廃部確定の部だった。活動も週一、二回程度。目指すものもなく、ただただ過ごしていただけの日々。
そのため、私の学校生活は絵に描いたような、楽しめたものでは正直なかった。
「病気だったしな……」
入院するほどではなかったが、定期的に通院をしていた。体育は、見学しかしたことがない。病名などはまだ思い出せないけれど、走り回ったことがないという記憶は、思い出した。
別に走ることができなくて嫌だったり、周りを羨ましいと思うこともなかった。幼い頃は、他の子と同じように走り回ることができていたからだろう。
ある日突然、病院に運ばれて。もう運動をしてはいけないと言われた。
別段、運動は好きでもなかったし、何か打ち込んでいたものもない。だからだろう。気を付けていれば、日常生活に支障もなく。私は、定期的な検査が面倒だったくらいで、それほどこの体を疎ましいと思ったことはなかった。
時折同情されることの方が、よっぽど鬱陶しかったくらいに。
「さくらさん、何見てるの?」
ひょっこり顔を出した彼に、私の目は細められた。
「さっき、にゃんこがいたの」
「え、どこ?」
「もう行っちゃった」
なんて、適当なことを言ってみる。
にゃんこなんていない。ここにいるのは、しょんぼりした大きなわんこだ。
「こんな時期にうろついて……家、あるのかな」
「そうだね……きっとあるよ」
その子には、きっとそこが家だよ。どんなところであったとしても。私に、この桜の木があるように。
ほら、またそんな顔をして――
「今日は遅かったね。来ないのかと思った」
「待っててくれたの? ごめん。先生に用事を押し付けられちゃってさ、遅くなっちゃった」
「そうだったんだ。お疲れ様。お昼ご飯、食べるんでしょ? もう寒いから、ここじゃ無理だね」
「コート着てきたから、大丈夫。それに今日は、日差しも暖かいから」
「それなら良いんだけど、無理したらダメだからね。私には、わからないんだから」
「わかってる。ありがとう、さくらさん」
いつものように笑って、コンビニの袋からパンを取り出してかじる彼。その姿を横目に見て、口を閉じた。
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君が教えてくれないこと、だよ。
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