42 / 44
番外編
可愛い婚約者と赤いサンタクロース
しおりを挟む
「さんたさん……?」
こてん、と首を傾げるのはこの国の第二王子殿下であるアーロン・アンリ・ブスケと、彼の婚約者であるミューバリ公爵家の長男バグウェル伯爵ノア・ディディエ・ヴィヨンだ。
その二人を前に口を美しく華奢な手で抑え、体を振るわせ顔を逸らし、何かに必死に耐えているのはアーロンの兄である王太子殿下キースの婚約者のカールトン公爵家長女アンジェリカ・グンネル・カールトンだ。
小さい声で「も……もえですわ……」とか「と、尊い」とか、何やら呟いているが彼女の眼前でまあるい目をきょとんと瞬かせている二人には聞こえていない様だ。
唯一耳にしたのはアーロンの護衛騎士であるマルティヌスだろう。
シシリーがいれば彼女は主人の暴走に白目を剥いたかも知れない。彼女がいなくてよかった、淑女として見せられない姿を晒すところだったのだから。
さて、この頃はまだ彼らそれぞれの腹心である、トマス、エルランド、そしてシシリーはいない。
正確に言えば各自の家にいるのだけれど、彼らはそれぞれの主人より数個年上なだけであるのでまだ城へ上がる時に付き従うには不足があるのである。
彼らも一応貴族の肩書を持つが、だからこそ、自分たちが立派でなけれな自分たちの主人が恥をかくことになると理解し、幼いながら学びに食らいついていた。
「そ、そうよ。年の終わりにはサンタさんがいい子にプレゼントをくれるのよ」
なんとか生き返ったアンジェリカの発言に、アーロンとノアがまた首を傾げた。
「なんてかわいいのかしら……死んでしまいそう……」
本音が漏れたアンジェリカだが、彼女はアーロンやノアと二つほどしか変わらない歳で、この時六歳である。
アンジェリカが可愛い二人に対し悶えない様に堪えている姿は、十分不審者になりうる様だ。
ここに彼女の教育係がいればきっと説教──説教なんて可愛いものかは不明だが──だっただろう。
今更ながら、三人は王城内の庭で可愛らしくピクニックをしているところだ。
アンジェリカの婚約者であるキースは不在。これは大体いつもの事なのでアンジェリカは気にした様子もないし、年下の二人はいまいちアンジェリカとキースの溝が分からないのか、気にした様子もなかった。
小花が可愛く顔をのぞかせる芝生の美しい庭では、さすが王子殿下とその婚約者のピクニックと言いたくなる様な豪華なそれを見つけられる。
敷物一つにしても、食事や飲み物にしても、実に豪華であった。
「異国……そう遠い遠い異国の地には『サンタさん』がいると信じられている土地があるのよ」
「その人はせいれいかなにかですか?」
ノアの言葉にアンジェリカは「そうね」と頷く。アーロンは「きとくなおひとなんですね」と呟いている。
いい子にしている子供全てに贈り物をするなんて、と子供ながらにかかる金額を想像して驚いている様子だ。
「まあ、違うのよ。お金は……そうね、そこは違うのよ。どういうわけか、いい子が欲しいものが分かってどこからか生み出すすごい人なのだから」
「う、うみだす!!!」
可愛い二人の目がまたまあるくなる。
魔法の様に作れるのかと、二人で顔を寄せ合って真剣に話している姿にアンジェリカは叫びたくなった。
──────かっっっっわいいですわあああああああ!!!!天使、天使がいますのよ!!!尊くて、死んでしまいそうですわああああああ!
この年にしてなるほど将来は完璧な淑女の片鱗を見せていた彼女はそんな姿までは晒さないけれど、もし前世で彼女の妹とこの光景を見ていたら家が揺れるほどの雄叫びをあげていただろう。
もし読んでいる方が想像してくれるのならば、あなたが一番悶える様な可愛いもの──動物でも何かのキャラクターでもいいのだけれど──がくっつきあって仲良くしている様な姿を想像していただけたら、少しだけアンジェリカの気持ちを分かっていただけるかもしれない。
アンジェリカにはとにかく、身悶え叫びたくなる様な光景が目の前にあるのだ。
「ともかく、だからこれはわたくしからのプレゼントですわ!」
何がともかくなのかは強引に傍に避けたアンジェリカが、ドン、と出したのは──正しく言うのなら、出したのは彼女についてきている侍女だが──可愛いクマのぬいぐるみだ。
王子殿下にあげるのは、と思われない素晴らしい職人芸が見える。
二人それぞれを思い浮かべるには十分な瞳の色の丸くカッティングされた宝石を可愛いモコモコの顔に配置し、首のリボンは髪の毛の色が使われているクマのぬいぐるみ。
正直言って、これにいくらかかったのか。一般人として想像するのは簡単ではないほどの、素晴らしいぬいぐるみだ。
それをアンジェリカはアーロンの色はノアに、ノアの色はアーロンに手渡す。
少し照れた二人はそれを受け取って嬉しそうに、クマの頭に顔を埋める。
アンジェリカの理性は鋼鉄の縄でしっかり出来ているのか、これにも耐え切った。さすがは将来の完璧な淑女である。
「でも、どうして?アンジーお姉様はさんたさんじゃないよ?」
「サンタさんはこの世界中を回るでしょう?だから時々手が回らない時があるのよ。そうすると、その人の近しい人にお願いするの。『自分の代わりに、この子にこれをプレゼントしてほしい』って」
アンジェリカの前世の妹が聞いていれば「お兄ちゃん、欲望のためとなると口周りすぎ」と言っただろう。
「わたくしも頼まれたのよ。『幼い婚約者が毎日がんばっている。だから自分の代わりに二人が寂しくない様に渡して欲しい』って。これで離れても寂しくないわね」
アンジェリカのよく回る口から発された言葉に、二人は顔を真っ赤にして、でもとても素直に頷いている。
まだ恋だの愛だの分からないだろう二人だけれど、共に過ごす時間が長いからか、いないと寂しいと思う気持ちが大きく存在していた。
それを王妃経由で小耳に挟んだアンジェリカが、体よく貢いだというのが本当のところだ。
けれど突然贈られても「なんで?」となるだろう二人に「あ、サンタさんからってことにしよう」と思い、今に至っている。
前世の彼女の感覚からすれば、課金だろうか。今現在は金がある家に生まれているだけに課金の額については不安になるが、アンジェリカもバカではないので匙加減はできるだろう。
いや、そう、信じたい。
「アンジーおねえさま、さんたさんにお礼したい」
「ぼ、ぼくも!!」
可愛い二人のお願いに「じゃあおてがみをかきましょうね」と言って書かせ、「わたくしが出しておきますわ。サンタさんの住所は頼まれた人しか分かりませんのよ」となどと言って受け取ったその手紙を、二人のサンタクロースである彼女は死ぬまで大切にしていたのだけれど、それを知るのは彼女の妻となるマリアンヌ一人であった。
余談ではあるが──────
このサンタクロースという知識を得たノアにより、とある国で超弩級のブラコンが彼の友人を振り回すことになる。
そんな未来を知らない幼いノアは、今日もご機嫌でクマのぬいぐるみを抱きしめている。
アンジェリカの鋼の理性はいつまで持つのだろうか。
この辺りはみなさまのご想像にお任せしたいが、彼女はいつまでもノアの前では素敵なお姉様であったことだけは記しておこうと思う。
(これに微かに関連したお話を、『セーリオ様の祝福』で公開します)
こてん、と首を傾げるのはこの国の第二王子殿下であるアーロン・アンリ・ブスケと、彼の婚約者であるミューバリ公爵家の長男バグウェル伯爵ノア・ディディエ・ヴィヨンだ。
その二人を前に口を美しく華奢な手で抑え、体を振るわせ顔を逸らし、何かに必死に耐えているのはアーロンの兄である王太子殿下キースの婚約者のカールトン公爵家長女アンジェリカ・グンネル・カールトンだ。
小さい声で「も……もえですわ……」とか「と、尊い」とか、何やら呟いているが彼女の眼前でまあるい目をきょとんと瞬かせている二人には聞こえていない様だ。
唯一耳にしたのはアーロンの護衛騎士であるマルティヌスだろう。
シシリーがいれば彼女は主人の暴走に白目を剥いたかも知れない。彼女がいなくてよかった、淑女として見せられない姿を晒すところだったのだから。
さて、この頃はまだ彼らそれぞれの腹心である、トマス、エルランド、そしてシシリーはいない。
正確に言えば各自の家にいるのだけれど、彼らはそれぞれの主人より数個年上なだけであるのでまだ城へ上がる時に付き従うには不足があるのである。
彼らも一応貴族の肩書を持つが、だからこそ、自分たちが立派でなけれな自分たちの主人が恥をかくことになると理解し、幼いながら学びに食らいついていた。
「そ、そうよ。年の終わりにはサンタさんがいい子にプレゼントをくれるのよ」
なんとか生き返ったアンジェリカの発言に、アーロンとノアがまた首を傾げた。
「なんてかわいいのかしら……死んでしまいそう……」
本音が漏れたアンジェリカだが、彼女はアーロンやノアと二つほどしか変わらない歳で、この時六歳である。
アンジェリカが可愛い二人に対し悶えない様に堪えている姿は、十分不審者になりうる様だ。
ここに彼女の教育係がいればきっと説教──説教なんて可愛いものかは不明だが──だっただろう。
今更ながら、三人は王城内の庭で可愛らしくピクニックをしているところだ。
アンジェリカの婚約者であるキースは不在。これは大体いつもの事なのでアンジェリカは気にした様子もないし、年下の二人はいまいちアンジェリカとキースの溝が分からないのか、気にした様子もなかった。
小花が可愛く顔をのぞかせる芝生の美しい庭では、さすが王子殿下とその婚約者のピクニックと言いたくなる様な豪華なそれを見つけられる。
敷物一つにしても、食事や飲み物にしても、実に豪華であった。
「異国……そう遠い遠い異国の地には『サンタさん』がいると信じられている土地があるのよ」
「その人はせいれいかなにかですか?」
ノアの言葉にアンジェリカは「そうね」と頷く。アーロンは「きとくなおひとなんですね」と呟いている。
いい子にしている子供全てに贈り物をするなんて、と子供ながらにかかる金額を想像して驚いている様子だ。
「まあ、違うのよ。お金は……そうね、そこは違うのよ。どういうわけか、いい子が欲しいものが分かってどこからか生み出すすごい人なのだから」
「う、うみだす!!!」
可愛い二人の目がまたまあるくなる。
魔法の様に作れるのかと、二人で顔を寄せ合って真剣に話している姿にアンジェリカは叫びたくなった。
──────かっっっっわいいですわあああああああ!!!!天使、天使がいますのよ!!!尊くて、死んでしまいそうですわああああああ!
この年にしてなるほど将来は完璧な淑女の片鱗を見せていた彼女はそんな姿までは晒さないけれど、もし前世で彼女の妹とこの光景を見ていたら家が揺れるほどの雄叫びをあげていただろう。
もし読んでいる方が想像してくれるのならば、あなたが一番悶える様な可愛いもの──動物でも何かのキャラクターでもいいのだけれど──がくっつきあって仲良くしている様な姿を想像していただけたら、少しだけアンジェリカの気持ちを分かっていただけるかもしれない。
アンジェリカにはとにかく、身悶え叫びたくなる様な光景が目の前にあるのだ。
「ともかく、だからこれはわたくしからのプレゼントですわ!」
何がともかくなのかは強引に傍に避けたアンジェリカが、ドン、と出したのは──正しく言うのなら、出したのは彼女についてきている侍女だが──可愛いクマのぬいぐるみだ。
王子殿下にあげるのは、と思われない素晴らしい職人芸が見える。
二人それぞれを思い浮かべるには十分な瞳の色の丸くカッティングされた宝石を可愛いモコモコの顔に配置し、首のリボンは髪の毛の色が使われているクマのぬいぐるみ。
正直言って、これにいくらかかったのか。一般人として想像するのは簡単ではないほどの、素晴らしいぬいぐるみだ。
それをアンジェリカはアーロンの色はノアに、ノアの色はアーロンに手渡す。
少し照れた二人はそれを受け取って嬉しそうに、クマの頭に顔を埋める。
アンジェリカの理性は鋼鉄の縄でしっかり出来ているのか、これにも耐え切った。さすがは将来の完璧な淑女である。
「でも、どうして?アンジーお姉様はさんたさんじゃないよ?」
「サンタさんはこの世界中を回るでしょう?だから時々手が回らない時があるのよ。そうすると、その人の近しい人にお願いするの。『自分の代わりに、この子にこれをプレゼントしてほしい』って」
アンジェリカの前世の妹が聞いていれば「お兄ちゃん、欲望のためとなると口周りすぎ」と言っただろう。
「わたくしも頼まれたのよ。『幼い婚約者が毎日がんばっている。だから自分の代わりに二人が寂しくない様に渡して欲しい』って。これで離れても寂しくないわね」
アンジェリカのよく回る口から発された言葉に、二人は顔を真っ赤にして、でもとても素直に頷いている。
まだ恋だの愛だの分からないだろう二人だけれど、共に過ごす時間が長いからか、いないと寂しいと思う気持ちが大きく存在していた。
それを王妃経由で小耳に挟んだアンジェリカが、体よく貢いだというのが本当のところだ。
けれど突然贈られても「なんで?」となるだろう二人に「あ、サンタさんからってことにしよう」と思い、今に至っている。
前世の彼女の感覚からすれば、課金だろうか。今現在は金がある家に生まれているだけに課金の額については不安になるが、アンジェリカもバカではないので匙加減はできるだろう。
いや、そう、信じたい。
「アンジーおねえさま、さんたさんにお礼したい」
「ぼ、ぼくも!!」
可愛い二人のお願いに「じゃあおてがみをかきましょうね」と言って書かせ、「わたくしが出しておきますわ。サンタさんの住所は頼まれた人しか分かりませんのよ」となどと言って受け取ったその手紙を、二人のサンタクロースである彼女は死ぬまで大切にしていたのだけれど、それを知るのは彼女の妻となるマリアンヌ一人であった。
余談ではあるが──────
このサンタクロースという知識を得たノアにより、とある国で超弩級のブラコンが彼の友人を振り回すことになる。
そんな未来を知らない幼いノアは、今日もご機嫌でクマのぬいぐるみを抱きしめている。
アンジェリカの鋼の理性はいつまで持つのだろうか。
この辺りはみなさまのご想像にお任せしたいが、彼女はいつまでもノアの前では素敵なお姉様であったことだけは記しておこうと思う。
(これに微かに関連したお話を、『セーリオ様の祝福』で公開します)
16
お気に入りに追加
403
あなたにおすすめの小説
人違いの婚約破棄って・・バカなのか?
相沢京
BL
婚約披露パーティーで始まった婚約破棄。だけど、相手が違うことに気付いていない。
ドヤ顔で叫んでるのは第一王子そして隣にいるのは男爵令嬢。
婚約破棄されているのはオレの姉で公爵令嬢だ。
そしてオレは、王子の正真正銘の婚約者だったりするのだが・・
何で姉上が婚約破棄されてんだ?
あ、ヤバい!姉上がキレそうだ・・
鬼姫と呼ばれている姉上にケンカを売るなんて正気の沙汰だとは思えない。
ある意味、尊敬するよ王子・・
その後、ひと悶着あって陛下が来られたのはいいんだけど・・
「えっ!何それ・・・話が違うっ!」
災難はオレに降りかかってくるのだった・・・
*****************************
誤字報告ありがとうございます。
BL要素は少なめです。最初は全然ないです。それでもよろしかったらどうぞお楽しみください。(^^♪
*****************************
ただ今、番外編進行中です。幸せだった二人の間に親善大使でやってきた王女が・・・
番外編、完結しました。
只今、アリアの観察日記を更新中。アリアのアランの溺愛ぶりが・・
番外編2、隣国のクソ公爵が子供たちを巻き込んでクーデターをもくろみます。
****************************
第8回BL大賞で、奨励賞を頂きました。応援してくださった皆様ありがとうございました(≧▽≦)
【BL】水属性しか持たない俺を手放した王国のその後。
梅花
BL
水属性しか持たない俺が砂漠の異世界にトリップしたら、王子に溺愛されたけれどそれは水属性だからですか?のスピンオフ。
読む際はそちらから先にどうぞ!
水の都でテトが居なくなった後の話。
使い勝手の良かった王子という認識しかなかった第4王子のザマァ。
本編が執筆中のため、進み具合を合わせてのゆっくり発行になります。
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
俺のこと、冷遇してるんだから離婚してくれますよね?〜王妃は国王の隠れた溺愛に気付いてない〜
明太子
BL
伯爵令息のエスメラルダは幼い頃から恋心を抱いていたレオンスタリア王国の国王であるキースと結婚し、王妃となった。
しかし、当のキースからは冷遇され、1人寂しく別居生活を送っている。
それでもキースへの想いを捨てきれないエスメラルダ。
だが、その思いも虚しく、エスメラルダはキースが別の令嬢を新しい妃を迎えようとしている場面に遭遇してしまう。
流石に心が折れてしまったエスメラルダは離婚を決意するが…?
エスメラルダの一途な初恋はキースに届くのか?
そして、キースの本当の気持ちは?
分かりづらい伏線とそこそこのどんでん返しありな喜怒哀楽激しめ王妃のシリアス?コメディ?こじらせ初恋BLです!
※R指定は保険です。
どうして卒業夜会で婚約破棄をしようと思ったのか
中屋沙鳥
BL
「カトラリー王国第一王子、アドルフ・カトラリーの名において、宣言する!本日をもって、サミュエル・ディッシュウェア公爵令息との婚約を破棄する。そして、リリアン・シュガーポット男爵令嬢と婚約する!」卒業夜会で金髪の王子はピンクブロンドの令嬢を腕にまとわりつかせながらそう叫んだ。舞台の下には銀髪の美青年。なぜ卒業夜会で婚約破棄を!そしてなぜ! その日、会場の皆の心は一つになった/男性も妊娠出産できる前提ですが、作中に描写はありません。
平凡顔のΩですが、何かご用でしょうか。
無糸
BL
Ωなのに顔は平凡、しかも表情の変化が乏しい俺。
そんな俺に番などできるわけ無いとそうそう諦めていたのだが、なんと超絶美系でお優しい旦那様と結婚できる事になった。
でも愛しては貰えて無いようなので、俺はこの気持ちを心に閉じ込めて置こうと思います。
___________________
異世界オメガバース、受け視点では異世界感ほとんど出ません(多分)
わりかし感想お待ちしてます。誰が好きとか
現在体調不良により休止中 2021/9月20日
最新話更新 2022/12月27日
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる