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第三章

メインシナリオ進行[後編]

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 ドカーーーーーーンッ!!
 学園全てが寝静まった頃、突然の爆発音で飛び起きた。
「な、何だ!?」
 扉を開けて廊下に出てみると、他の生徒も同じように集まっていた。
「兄さん!」
 エメラダやジョセフ達と合流する。
「一体何が起きたんだ?」
「どこかで攻撃魔法が使われたようね」
 生徒達が廊下の窓から同じ方向を見ている。
「あそこは学園長室じゃないか」
 昼間いろいろと話を聞いた部屋から煙が上がっている。
「急いで行ってみましょう」
 神に続いて一行は走り出した。
「学園長!?」
 部屋に辿り着くと、窓側の壁は無惨に破壊され学園長は入口側の壁にもたれかかるように倒れていた。
 神が迅速に回復魔法をかける。
「あ、ありがとう。もう大丈夫だ」
「まさかあの男は!」
 ジョセフが向いてるほうを見ると、見知らぬ若い男がいることに気づいた。
「お前がここを襲ったのか?」
 男は返事の代わりにいきなり魔法をぶっぱなしてきた。
「ふん」
「はぁっ!」
 エメラダと神が同時に防御魔法を張り攻撃を防いだ。
「あの男は?」
 どうやら爆炎に紛れて逃げてしまったようだ。
「今の誰だったんだろ? どうしてここを襲ってきたんだ?」
「学園長先生、今の男はアシスターですよね」
「うむ。手配書の人物に間違いない」
 あれが? もっといかにもって顔を想像してたけど、第一級指名手配犯になるような極悪人には見えなかった。
 でも人は見かけによらないって言うよな。さっきも問答無用で攻撃してきたし。
「ウン・エイさん、なぜアシスターはここへやって来たのでしょうか?
 爆発音を聞いてすぐに駆けつけましたが、あの男は私たちに興味を示さずすぐに引き上げました。私たちがここに着いたときにはすでに目的は達成していたのでしょう」
「やつはシャルルの研究手帳を持っていきおった」
「研究手帳? それにはなにが記されていたんですか?」
「召喚魔法完成に至るまでのことが事細かに書かれていた」
 となるとやはりアシスターが召喚獣事件を引き起こしてることは間違いなさそうだ。
「一体何に使うつもりなんだろう?」
「リンクに干渉する術がまだ未完成なのか、それとも別の理由か。今のところはまだ分からないわね」
「じゃあ本人に聞くしかないな」
「兄さんそれじゃ?」
「あぁ。学校襲撃されて見て見ぬふりはできないからな。俺も行くよ」
 俺の言葉を聞いて神はエメラダを見る。
「仕方ないわね。アンタが行くならアタシもついて行ってあげるわよ」
「ありがとうございます、お二人とも。
 あらためまして、リリル・レイと申します。あなた方のお力、頼りにさせていただきます」
 そういや神の名前まだ聞いてなかったんだ。
「良かった、兄さんが決断してくれて。さっそく明日出発しよう」
「あとのことはワシに任せて君たちはもう休みなさい」

 午前中に旅支度をすませてシャルルの研究所に向けて出発した。
「ここから目的地のちょうど半分のところにとても大きな湖がある。迂回したら時間がかかるけど町から船が出てるはずだから、まずはそこを目指すよ。
 その町には温泉もあるんだよ。兄さんは初めての旅で疲れてるだろうから、その日は宿泊してゆっくりと休もう」
 まぁ、なんてできた弟なのでしょう。
 さりげない気遣い。とても兄弟とは思えん。
 俺、ホントにこの旅に要るか?
 こうして始まった旅は、寄る村々で情報収集するも新たに召喚獣事件が起きたという話はなく、順調に進んでいった。

「大きな町だな。ここから船が出ているのか」
 予定より早く着いた中間地点の町は俺達のいた街よりも大きかった。
 あちらはギルドがあり訪れる冒険者もいたが、基本学生の割合が多かった。この町は対岸を行き交う船が出ている要所ということもあり、商人や冒険者が多く賑やかだ。
「そうだね。出発は明日にして、今日は当初の予定どおり宿をとってゆっくり休もう」

「いらっしゃいませ。4名様ですね、本日のお泊まりはお客様がただけですよ。どうぞごゆるりとお過ごし下さい」
 町の外れにあるこの宿を本日の宿泊地とした。この辺りは中心地から離れているため、静かに過ごすには最適だろう。
「私は食事の前にお風呂に行ってきますね」
 リリルとジョセフは先に露天風呂に行くようだ。エメラダは食後にすると言うので俺もそうすることにした。
 夕食は湖魚を中心とした料理が食卓に並べられた。
 この町の湖ではエリ漁やたきや漁など様々な漁が行われ、カニやますなど新鮮な魚介類が有名とあってどの料理もとても美味しかった。
 さてさて、夕食を堪能しいよいよお風呂の時間がやってきた。
 露天風呂はガランとしていて貸し切り状態だ。宿のある場所が町の中心地より高いため、湖を一望することができる。
 ガラガラ タンタンタン ササー サプン
「ふぅ~いい気持ち」
 キタ!
 隣の女湯にエメラダが入ってきた。
 俺は抜き足差し足忍び足でこっそりと女湯とを仕切る竹垣へ近づく。
 他に宿泊客がいなくてよかったぜ。いたら“覗き”なんて絶対にできないからな。
 竹垣の隙間に顔を押し付け隣の様子を窺う。
 白い湯気の中で金髪が目立つ。いたっ! エメラダだ。
 リラックスした表情に滴る水滴が色っぽさを演出する。
 視線を下へと落としていく。くつろいで無防備にさらけ出す白く艶のある肌に興奮が高まる。
 ふくらみの傾斜が見えはじめ、弾力性の半端なさそうな見事な谷間が現れる。
 さらに視線を動かすが、ここから先は急に湯気が濃くなって肝心なところが見えない。
 クソッ、湯気や謎の光に邪魔されるのは映像のときだけじゃないのか!
「もう少し~」
「!!」
 エメラダは思わず漏れた俺の声に反応してバッ!、とタオルで前を隠した。
 あ………、しまった…。
 エメラダは竹垣の穴オレをキッ、と睨みつけた。
 ヤベェ…、戦略的撤退だ。
 息を殺してそろり、そろりと後ずさる。
 タン
 後ろで足音がした。嫌な予感がしながらも、おそるおそる振り返る。
「……」
 タオルで完全ガードしたエメラダがそこに立っていた。
「えぇーっ!?」
 驚いて今いたはずの女湯とエメラダを交互に何度も見る。
 エメラダの顔が紅潮しているのは温泉のせいだと思いたい。
「言い残すことはあるかしら?」
 重く迫力のあるセリフ。
 ここは下手に言い訳するのは良くないな。
「とっても綺麗だよエメラダ」
 親指をグッ、と立てる。
 素直に誉めて許してもらおう作戦。
 わなわなと身体を震わすエメラダ。
「このスケベーーーーーーーっ!!」
 チュドーーーーーーーンっ!!
 このときキレイな花畑と川が見えました。


「ここに研究所があるのか?」
 いきなり目的地に話が飛んだのは察してくださいマジで…。
「うん。学園長先生の話ではこの洞窟の中に研究施設があるはず」
 到着したのはなんの変哲もないただの洞窟だ。ぽっかりと空いた穴は来るもの拒まずといった感じに侵入を防ぐ対策はなにも施されていない。
「とにかく進んでみましょう」
 リリルが魔法で中を照らす。
 さいわい中は複雑な構造ではなく、たまに分かれ道があるがすぐに行き止まりのため、正しいルートを導きだすのに苦労しなかった。ゴツゴツした岩肌を進んでいくと人工的な扉に行き当たった。
「着いたみたいね」
「それじゃ開けるぞ」
 ギシギシと音をたてて扉が開く。
「これは」
 中の様子を一言で表すなら廃墟だった。
 壁や天井はいたるところが崩れており、何かの実験に使われていたであろう機械の残骸があちこちに散らばっている。
「戦闘の跡だね。きっとシャルルとアシスターがここで戦ったんだ」
 確かにこの惨状をよく見てみると斬撃や爆発など、自然崩壊でなく破壊された形跡がある。
「とりあえず何か手がかりになるものがないか探してみようぜ」
 4人は手分けして施設内を調べる。
 最初の部屋には瓦礫しかなく目ぼしいものは何もない。
 続いて奥の扉を開けてみるとそこは巨大な空間になっていた。この部屋には機械の残骸すらなく、代わりに部屋の真ん中の床が大きくえぐられていた。
「兄さん、ちょっと来てくれて」
 ジョセフに呼ばれて最初の部屋の右側、扉にシャルルと書かれた部屋に入る。
 ここは寝室のようだ。ベッドや机に本棚がある。この部屋は無事のようだけど、本棚に資料は残っていない。
 ジョセフは机の前で一冊の本を手にしている。その本には“DIARY”と書かれている。
「シャルルの日記か」
「うん。研究の資料は全部持ちさられていたけど、日記はアシスターにとって必要のないものだからそのままになっていたよ」
「さっそく読んでみてくれ」
 ここからはアシスターについて記された部分のみを要約する。
 シャルルは旅の途中で村がモンスターに襲われているところに出くわす。
 モンスターは掃討するが、そこで両親の亡骸をまえに泣きじゃくる子どもに出会う。それがアシスターだった。
 昔の自分を思い出したシャルルはその子どもを引き取り、助手とすることにした。
 アシスターに魔法の知識を与えながら旅を続けるシャルルだったが、いつしかこの世界の魔法に限界を感じるようになる。
 そこで目をつけたのが召喚によって喚ばれる生物が身につけている異世界の魔法だった。しかし、言葉の通じない召喚獣ではうまく魔法の知識を得ることができない。
 だからシャルルはより高位の存在のみを喚び出すための特別な召喚魔法を開発しようとした。
 そして召喚陣は完成し、翌日に実験を行うというところで日記は終わっていた。
「結局シャルルの新しい召喚はどうなったんだ?」
「この日記を書いてから実際に召喚魔法を発動させるまでの間にアシスターに殺されたのですね」
 なんだかやるせないな。この日記でアシスターがシャルルの研究目当てに近づいたのではないことが分かった。
 最初は純粋にシャルルを慕っていたようだ。一体なにが彼を変えてしまったのだろうか?
 その答えを今の俺達に見つけることはできない。
「シャルルが召喚しようとした高位の存在というのは…」
 ジョセフがリリルとエメラダを見る。
「まず間違いなく、魔族と神族のことだろうな」
「ふふん。魔族アタシたちから教えを請おうというのは殊勝な考えね」
「魔法の知識を広げ、人々の幸せに尽くそうとしたシャルルさんは立派な方だったのですね」
「でも変だな。この最後の日付は1年近く前のものだ。なのに魔族や神族についての噂はこれまで1度も聞いたことがないぞ」
「そのことについてこの日記を読んで一つ分かったことがある」
 ジョセフは机に地図を拡げる。
「ここがこの日記に書いてあった、シャルルたちが長期滞在して研究をしていた場所」
 赤いペンで地図に印をつけていく。
「次に召喚獣事件が起きた場所」
 今度は青いペンで印をつける。
「これって…」
 赤と青の印はドンピシャで一致していた。
「召喚獣事件は数ヶ月前から起き始めた。
 これらのことを考えると」
「新しい召喚魔法は完璧ではなかったということですね」
 リリルがジョセフの言葉を引き継ぐ。
「アシスターは召喚魔法を完全なものにするために、人々を操り各地に残った研究資料を回収していたのですね」
「だから学園長の持ってた召喚魔法の手帳も奪っていったのか」
 これは思った以上にヤバい事態なのかもしれない。
 今でも一級指名手配犯に指定されている危険人物がこれまで以上の力を手にしようとしている。力を手に入れて何をしようとしているのかまでは分からないが、ロクなことじゃないのだけは確かだ。
「アシスターは今どこにいるんだろうな?」
「分からない。早くこのことを学園長先生に報告して、世界中と連携してアシスターの拠点を見つけないと」
 そうと決まれば長居は無用だ。
 街に戻るために洞窟の出口に向かって歩きだす。
「危ないっ、伏せなさい!」
 突然エメラダが叫んだ。
 それとほぼ同時に爆発音が聞こえ、天井が崩れてきた。
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