二度目の人生ゆったりと⁇

minmi

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*甘える

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 恥ずかしさに俯く縁に笑いながら部屋に向かえば、着いた途端風呂へ向かうとする身体をベッドに押し倒す。

 「ジーク!」

 「昨日入っただろ。今日はこのままな。終わったら入れてやるから安心しろ」

 「ちが、ちょっ、待って!私は今入りたーーうん、う、ん…」

 うるさい口をキスで塞ぎ、暴れたせいで脱げた服をベッド脇に落としていく。
 そろりと手を下に伸ばせばビクリと震えた身体を優しく撫でる。

 「……怖いか?」

 これまで幾度となく身体を重ねてはいるが、結局最後は我慢出来ず動けなくなるほどがっついてしまう。
 酷くしているわけではないが、負担が大きいだろう縁にどうかと聞けば、ふるふると頭を振りながらも首に抱きついてくる。

 「恥ずかしいんです。それだけ。それに、その…そこはジークたちじゃなきゃ触らせないーーひゃっ」

 あぁ、くそっ!
 耳元でそんなこと言われて止まれるわけがない。
 慣らすため周りを撫でていた指を中に突き入れる。
 いつもより性急に慣らしていけば、漏れる声が気持ちよさに身体が震えているのだと教えてくれる。
 可愛い、愛しい、齧り付きたい。

 「挿れるぞ」

 「あ、あーー、うん、う、ん……」

 指よりはるかに大きいものを中にゆっくりとおさめていけば、苦しそうに息をつき汗を流す額にキスしてやる。

 「ーー大丈夫か?」

 「大丈夫、です。でもゆっくりして」

 呼吸に合わせるようにゆっくり腰を動かす。

 「ん、ジーク、ジーク」

 「どうした?」

 伸ばしてくる手を掴めばホッとしたように息をつくのが分かった。
 離さないというように抱きついてくる縁にジークもギュッと抱きしめてやれば、小さな笑い声が聞こえる。

 「なんだよ」

 「いえ…ただ言ったでしょ?ジークの腕の中は安心するって。ドキドキもするけどこうしていると、あぁ自分は本当にここにいるんだなって思えるんです」

 「いるだろ、ここに」

 言っている意味がよく分からなかったが、それで縁の不安が少しでも和らぐというなら良かったと思う。

 「ん、は、ん、うん、ん」

 いい具合に力も抜けてきたところで中の弱いところを突いてやれば、甘い声と共に縁の腰も少しずつ動き出した。

 「ジー、ク、もっと…」

 腰に巻きついてきた足に、誘われるまま中を突いてやれば喜ぶように反応し締め付けてくる。
 気持ちよさに腰が止まらず、両手で腰を掴むと縁の制止も聞かず激しく突き上げる。

 「まっ、待って、ジーク、おねがーー」

 「ムリに決まってんだろ。ここで止まれねぇ」

 「や、あ、あ、あ、ダメ、イク、イッちゃう!」

 いつ、何度聞いても腰にクルその声に止まれるはずがない。
 ダメだと言いながらも絡まる足が離れることはなく、伸ばされた手は求めるようにジークの首に回っている。
 
 「や、やだ、イッちゃう!イク、イク!ああぁぁ」

 「ーーぐっ、くぅ」

 締め付ける中に、追うようにジークも吐き出せばそれさえ感じるのか最後まで搾り取るかのように中が震える。
 我慢しようとするが、誘惑に勝てず再び腰を揺らせば力なくベッドに投げ出されていた腕がピクリと動いた。

 「……ジーク?」

 「すまん」

 「待って、まっ、イッたばっかりーーん、あん、ん、うん」

 イッたばかりで目に涙を浮かべながらこちらを見てくる縁に、もう止まらなかった。
 いや、止まれなかった。
 出したばかりだというのに膨れ上がる熱に、逆らうことなく腰を動かし続ける。
 泣いて名前を呼ぶ声にすら興奮し、反らされた身体によって剥き出しになった首に齧り付く。
 自分の獲物ものだと印を付けるかのように噛みつき滲み出る血を舐める。

 「……ジーク…ジーク、お願い……」

 そんな声と頰を撫でる指に我に返った。
 慌てて顔を上げれば、ホッとしたような縁の顔にすまないと謝る。

 「わるい、俺…」

 「大丈夫。ちょっと、びっくりしただけ。ジークなら大丈夫……ジークなら怖くないから…」

 聞く前に言われてしまい、しかし分かってくれていることが堪らなく嬉しい。
 少量とはいえ流れる血に痛いとも言わず、逆に心配するジークを気づかってくれる。

 「そんなに私は美味しかったですか?」

 力なく笑いながらもそう冗談を言い、汗で張り付く前髪を優しくはらってくれる。

 「我を忘れるくらいに、な」

 これ以上は縁もツライだろうと抜こうとしたが、絡まっていた足が外れることはなく見れば縁も首を振っている。

 「ください。ジークを全部私にください」

 「……全部お前のだ」

 くれてやる。全部。
 望むならこの命も全て。
 愛しさに口付け、喜びに腰が揺れた。
 一生離れないと誓い、望むまま全てを中に吐き出すとそれに反応したかのように腹に熱いものがかかるのが分かった。
 自分のもので縁が射精したのが分かり、ニヤけそうになる顔を隠しながら洗ってやるため風呂に運んでやる。

 「隠せてないですよ」

 「そうか。まぁバレてもかまわないけどな」

 もったいないと思いながらも全身綺麗に洗ってやり、拗ねたような顔で頰を抓ってくる縁に笑いながら抱き抱えると皆が待つ部屋に向かうのだった。
 案の定目覚めていたアレンとセインにかなり嫌味を言われたが。

 

 
 



 
 

 
 
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