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*偶には……
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繋も平和にすくすくと育ち、首がすわる頃には繋をセインたちに任せ外出できるようになってきた。
といっても半日ほどではあるが。
獣人の子と比べるとかなり遅いため心配されるが、人間では順調であり問題はない。
「明日は休みだ!」
「…そうですね」
まるで夏休み前の子どものようだと思ったのは秘密だ。
元気にそう言い抱きしめてくるアレンに苦笑いしながらも抱きしめ返せば、ギュウギュウとさらに腕の力が強くなりーー
「あの、アレン?動けないでーーうわっ」
「よし、行こう!」
いやいや、どこに?
どういうことか聞く前に抱きかかえられ運ばれる。
「ちょ、ちょっと待って下さい。いったい何なんですか?行くってどこ……もしかして……」
見えた見覚えのある戸に慌てる。
「アレン!アレン待って!繋が、繋がいるーー」
「明日までセインとジークが見てくれるってよ。それに今日はもう寝るだけだろ?これからは夫婦の時間だ」
ど、どうしよう。どうすればいい?
完全に油断していた。
別にアレンたちとするのが嫌というわけではない。
なのでそのまま身を任せればいいのだが、元々淡白である縁と違い正に肉食系であるアレンが、子育てのためお預けをくらっていた間のことを考えると歓迎はできない。
なんとか軽く…いや、しない方向で……
「ア、アレン?その……」
「しないのはなしだぞ」
「………」
ダメだった。
「俺はかなり我慢したぞ。ご褒美をもらってもいいんじゃないか?」
分かってる。
繋が産まれる前のことを思えばかなり我慢させており、発情期にしてもかなり無理させた覚えがある。
それもこれも縁と繋のためを想ってであり、逆に言えばこれ以上我慢させればいつ襲われるか分かったものじゃない。
「……分かりました。動けなくなったらちゃんと運んで下さいね」
「任せろ!」
そこは手加減すると言って欲しかった。
まぁ、それはアレンには無理か。
諦め身体を力を抜くといそいそと隔離部屋に運ばれた。
「一緒に入ろう」
ご機嫌でそう言われ、返事をする前に全て脱がされる。
それだけならまだしも全身洗われ、止める間もなく後ろをほぐされる。
「う、ん、うん、ア、アレ、ン…」
「頼むから煽るのやめてくれ。久しぶりだからちゃんとほぐさないと」
そんなこと言われても。
縁自身には煽っている気はなく、むしろ必死に声が出るのを抑えているというのに。
その漏れ出る声が煽っているのだと本人だけが気づかない。
「ア、レン、アレン、キスして」
「あぁ、くそっ」
快感に震える手を伸ばせば、耐えられないというように噛み付くようにキスされた。
食べられてしまうんじゃないかと思うほど舐め、噛みつかれ貪られる。
「悪い、我慢できねぇ」
そう言われたかと思うと指とは違う熱いものが入ってくるのが分かった。
一気に奥まで入ってきたものに身体を弓なりに反らせば、アレンの呻き声が聞こえた。
「い、きなり、すぎ」
「ごめん、けど我慢できなかった」
かなりほぐしたとはいえ、やはりしばらくしていなかった身体には衝撃が強い。
上がる息の中文句を言えば、謝られ顔中キスされる。
「やっぱり縁の中は気持ちいいな。うねって中に中にって誘ってるみたいだ」
「~~~っ、やっ」
恥ずかしさに拳を振り上げるが、タイミングよく中を突かれ力なく垂れ下がる。
抵抗がないことをいいことにガンガンとさらに突かれ、嬌声しか上げられず、部屋中に自身の甘い声だけが響き渡る。
「や、あ、あ、あ、ん、イ、ク、イッちゃーー」
「もうちょっと待って。一緒にイキたい」
「や、やだ、やだアレンっ」
もう出そうだった根元を抑えられ、出せないツラさに涙が溢れる。
外そうとすれば両手を抑えつけられてしまい、反射的に睨みつければ何故かアレンの喉がゴクリと鳴るのが分かった。
「だから煽るなって……もうちょっとだけ我慢してくれ」
「あ、あ、あ、アレン、アレン、イク、イキたいっ」
「あぁ、一緒に、な」
「あ、あ、あ、あん、あん、あ、イ、ク、イッ、ちゃーー
ああぁぁぁ」
「くっ、でるっ」
熱いものが中に注がれるのが分かった。
脱力する身体を洗ってくれるアレンに感謝したが、未だ抜かれないソレに嫌な予感しかしなかった。
「アレン?中はーーひっ」
「……大丈夫か?まぁ、俺は気持ちいいけどな」
「やっ、アレン!」
繋がったまま抱き上げられたことにより、中のモノに下から突き上げられた。
衝撃に目の前の逞しい首に抱きつくが、歩く度に振動で中を擦られる。
少しでも振動を和らげようと両足をアレンの腰に回し抱きつくが、それが分かったのか尻を掴まれわざと腰を突き上げられる。
「アレン!やだ、だめ、だめ、だめ」
快感に腕に力が入るが、アレンは笑って止める様子がない。
悔しくて腹立ち紛れにその首に噛み付いてやれば、びくりと足が止まった。
しかし助かったと全身の力を抜いた途端、中のモノが大きくなり、激しい突き上げにあい悲鳴を上げる。
「バカ!だから止めろって、言っ、たのに!」
「んん、あぁ、やだ、もう、ムリ、ムリだからっ」
「こんなにして、終われるわけ、ないだろっ!」
結果、縁がすることなすことアレンを煽ることにしかならず、もう何をすればいいのか分からなくなった縁だった。
といっても半日ほどではあるが。
獣人の子と比べるとかなり遅いため心配されるが、人間では順調であり問題はない。
「明日は休みだ!」
「…そうですね」
まるで夏休み前の子どものようだと思ったのは秘密だ。
元気にそう言い抱きしめてくるアレンに苦笑いしながらも抱きしめ返せば、ギュウギュウとさらに腕の力が強くなりーー
「あの、アレン?動けないでーーうわっ」
「よし、行こう!」
いやいや、どこに?
どういうことか聞く前に抱きかかえられ運ばれる。
「ちょ、ちょっと待って下さい。いったい何なんですか?行くってどこ……もしかして……」
見えた見覚えのある戸に慌てる。
「アレン!アレン待って!繋が、繋がいるーー」
「明日までセインとジークが見てくれるってよ。それに今日はもう寝るだけだろ?これからは夫婦の時間だ」
ど、どうしよう。どうすればいい?
完全に油断していた。
別にアレンたちとするのが嫌というわけではない。
なのでそのまま身を任せればいいのだが、元々淡白である縁と違い正に肉食系であるアレンが、子育てのためお預けをくらっていた間のことを考えると歓迎はできない。
なんとか軽く…いや、しない方向で……
「ア、アレン?その……」
「しないのはなしだぞ」
「………」
ダメだった。
「俺はかなり我慢したぞ。ご褒美をもらってもいいんじゃないか?」
分かってる。
繋が産まれる前のことを思えばかなり我慢させており、発情期にしてもかなり無理させた覚えがある。
それもこれも縁と繋のためを想ってであり、逆に言えばこれ以上我慢させればいつ襲われるか分かったものじゃない。
「……分かりました。動けなくなったらちゃんと運んで下さいね」
「任せろ!」
そこは手加減すると言って欲しかった。
まぁ、それはアレンには無理か。
諦め身体を力を抜くといそいそと隔離部屋に運ばれた。
「一緒に入ろう」
ご機嫌でそう言われ、返事をする前に全て脱がされる。
それだけならまだしも全身洗われ、止める間もなく後ろをほぐされる。
「う、ん、うん、ア、アレ、ン…」
「頼むから煽るのやめてくれ。久しぶりだからちゃんとほぐさないと」
そんなこと言われても。
縁自身には煽っている気はなく、むしろ必死に声が出るのを抑えているというのに。
その漏れ出る声が煽っているのだと本人だけが気づかない。
「ア、レン、アレン、キスして」
「あぁ、くそっ」
快感に震える手を伸ばせば、耐えられないというように噛み付くようにキスされた。
食べられてしまうんじゃないかと思うほど舐め、噛みつかれ貪られる。
「悪い、我慢できねぇ」
そう言われたかと思うと指とは違う熱いものが入ってくるのが分かった。
一気に奥まで入ってきたものに身体を弓なりに反らせば、アレンの呻き声が聞こえた。
「い、きなり、すぎ」
「ごめん、けど我慢できなかった」
かなりほぐしたとはいえ、やはりしばらくしていなかった身体には衝撃が強い。
上がる息の中文句を言えば、謝られ顔中キスされる。
「やっぱり縁の中は気持ちいいな。うねって中に中にって誘ってるみたいだ」
「~~~っ、やっ」
恥ずかしさに拳を振り上げるが、タイミングよく中を突かれ力なく垂れ下がる。
抵抗がないことをいいことにガンガンとさらに突かれ、嬌声しか上げられず、部屋中に自身の甘い声だけが響き渡る。
「や、あ、あ、あ、ん、イ、ク、イッちゃーー」
「もうちょっと待って。一緒にイキたい」
「や、やだ、やだアレンっ」
もう出そうだった根元を抑えられ、出せないツラさに涙が溢れる。
外そうとすれば両手を抑えつけられてしまい、反射的に睨みつければ何故かアレンの喉がゴクリと鳴るのが分かった。
「だから煽るなって……もうちょっとだけ我慢してくれ」
「あ、あ、あ、アレン、アレン、イク、イキたいっ」
「あぁ、一緒に、な」
「あ、あ、あ、あん、あん、あ、イ、ク、イッ、ちゃーー
ああぁぁぁ」
「くっ、でるっ」
熱いものが中に注がれるのが分かった。
脱力する身体を洗ってくれるアレンに感謝したが、未だ抜かれないソレに嫌な予感しかしなかった。
「アレン?中はーーひっ」
「……大丈夫か?まぁ、俺は気持ちいいけどな」
「やっ、アレン!」
繋がったまま抱き上げられたことにより、中のモノに下から突き上げられた。
衝撃に目の前の逞しい首に抱きつくが、歩く度に振動で中を擦られる。
少しでも振動を和らげようと両足をアレンの腰に回し抱きつくが、それが分かったのか尻を掴まれわざと腰を突き上げられる。
「アレン!やだ、だめ、だめ、だめ」
快感に腕に力が入るが、アレンは笑って止める様子がない。
悔しくて腹立ち紛れにその首に噛み付いてやれば、びくりと足が止まった。
しかし助かったと全身の力を抜いた途端、中のモノが大きくなり、激しい突き上げにあい悲鳴を上げる。
「バカ!だから止めろって、言っ、たのに!」
「んん、あぁ、やだ、もう、ムリ、ムリだからっ」
「こんなにして、終われるわけ、ないだろっ!」
結果、縁がすることなすことアレンを煽ることにしかならず、もう何をすればいいのか分からなくなった縁だった。
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