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第26話 敵は火を吐く大怪獣(熊)!
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「レッドキャップの領地には、3つの砦を使い結界が張られております」
「結界は我々が侵入できないよう常に発動しており、出兵時など理由がある時だけ解除されます」
「結界を破るには、3つある砦の一つを破壊せねばなりません」
「3つのうち1つはこちらの領土に面しておりますが、他の2つはイワイの領地側とレッドキャップの勢力内にある為、此方から攻撃できるのは実質1か所だけです」
「そして、現在イワイとレッドキャップの境界には川が流れており、レッドキャップ・イワイ共に攻め入るとなると水軍が必要になります」
「つまり、レッドキャップの戦力は、1つの砦からほぼ全力でこちらに攻め込むことが可能なのです」
この理不尽な現状に、皆言葉をなくす。
「また、レッドキャップ軍の武将は屈強であり、レッドキャップ直属の「旗本800騎」は統率が取れ、国の丞相である亜父なるものも深慮遠謀の持ち主です」
「そして、当主であるレッドキャップは、化け物と言っても過言ではありません」
「化け物?」
「そう、彼は化け物です」
「個の戦闘力で彼の右に出るものはなく、ボウイ様でも苦戦は必至でしょう」
「俺より強いのか?!」
ボウイはなぜか嬉しそうに返事をする。
「現段階ではですね」
「ただ、ボウイ様の成長スピードを考えれば、今後の状況次第ではわからなくなりそうです」
「なるほど!ではもっともっと上腕二頭筋を鍛え上げねば!!」
ボウイは立派な脳筋に成長していた。
「あと、彼は口からファイヤーボールを吐きます」
はあ?火を吐くってゴジラじゃあるまいし(あ、今は熱線か)どこの怪獣だよ?
俺は一人で突っ込んだ。
「なるほど、レッドキャップは炎属性なのですね」
「詠唱せず火を出すのは厄介ですな」
卑弥呼と清正が話す。
はーい!また俺だけ知りませんでしたー!
と言うか佐藤!どういう世界観か説明くらいしておけよ!
こんな何も知らずに神様やっているの、世界中探しても俺くらいだぞ?
お前、絶対モニター越しで俺のこと見て笑っているだろ!
「ちなみに私はウェザーコントロールが使えます」
何気に孔明は負けず嫌いだ。
まぁ東南の風起こすくらいだし、意外性はなかったけどね。
俺は一人納得しながら話の続きを聞く。
「それじゃあ八方手塞がりじゃな~い」
手入れした爪をみながら、ツキノは悲しそうに話す。
孔明は不敵に笑う。
「フフッ、心配いりませんよ?皆さん」
「わざわざ正面から当たればこのような結果になるのであって、手順を間違わなければレッドキャップ勢は倒せます」
その言葉を聞き、皆孔明を注目する。
「我が君、先ほども申しました通り、我々だけでレッドキャップを相手にするのは現実的ではありませぬ」
「そこで、イワイと連携して攻略するのです」
皆もそれができればと思っているのだが…
「皆様、ご安心ください、イワイがこちらに攻めてくるつもりはありません」
「彼もまた、レッドキャップを単独で攻略する戦力を持ち合わせていないだけです」
「つまり、武将不足ということですか?」
林冲が問いかけると、孔明は頷く。
「いかにも、これはイワイに限らず、旧我々やレッドキャップでさえも武将が足りていないのです」
「しかし、我が君の登場により、我々の武将の数が大幅に改善されました!」
孔明は皆を見渡す。
「普通にやりましても、イワイと同時に二つの砦に攻め込めば、レッドキャップは二軍に分けざるをおえません」
「また、兵力的には我々よりイワイの方が多ございますので、主力はそちらに向かうでしょう」
「我々はこちらに来た部隊だけを叩けばよいのです」
孔明は話し終えた後、ピットに向き変える。
「我が君、私は明後日のエルフ女王との会談後、イワイの城へと交渉に行って参ります」
「その際、我が君と皆様にぜひやって頂きたい事がございます」
そう話し、孔明は話を続けた。
「結界は我々が侵入できないよう常に発動しており、出兵時など理由がある時だけ解除されます」
「結界を破るには、3つある砦の一つを破壊せねばなりません」
「3つのうち1つはこちらの領土に面しておりますが、他の2つはイワイの領地側とレッドキャップの勢力内にある為、此方から攻撃できるのは実質1か所だけです」
「そして、現在イワイとレッドキャップの境界には川が流れており、レッドキャップ・イワイ共に攻め入るとなると水軍が必要になります」
「つまり、レッドキャップの戦力は、1つの砦からほぼ全力でこちらに攻め込むことが可能なのです」
この理不尽な現状に、皆言葉をなくす。
「また、レッドキャップ軍の武将は屈強であり、レッドキャップ直属の「旗本800騎」は統率が取れ、国の丞相である亜父なるものも深慮遠謀の持ち主です」
「そして、当主であるレッドキャップは、化け物と言っても過言ではありません」
「化け物?」
「そう、彼は化け物です」
「個の戦闘力で彼の右に出るものはなく、ボウイ様でも苦戦は必至でしょう」
「俺より強いのか?!」
ボウイはなぜか嬉しそうに返事をする。
「現段階ではですね」
「ただ、ボウイ様の成長スピードを考えれば、今後の状況次第ではわからなくなりそうです」
「なるほど!ではもっともっと上腕二頭筋を鍛え上げねば!!」
ボウイは立派な脳筋に成長していた。
「あと、彼は口からファイヤーボールを吐きます」
はあ?火を吐くってゴジラじゃあるまいし(あ、今は熱線か)どこの怪獣だよ?
俺は一人で突っ込んだ。
「なるほど、レッドキャップは炎属性なのですね」
「詠唱せず火を出すのは厄介ですな」
卑弥呼と清正が話す。
はーい!また俺だけ知りませんでしたー!
と言うか佐藤!どういう世界観か説明くらいしておけよ!
こんな何も知らずに神様やっているの、世界中探しても俺くらいだぞ?
お前、絶対モニター越しで俺のこと見て笑っているだろ!
「ちなみに私はウェザーコントロールが使えます」
何気に孔明は負けず嫌いだ。
まぁ東南の風起こすくらいだし、意外性はなかったけどね。
俺は一人納得しながら話の続きを聞く。
「それじゃあ八方手塞がりじゃな~い」
手入れした爪をみながら、ツキノは悲しそうに話す。
孔明は不敵に笑う。
「フフッ、心配いりませんよ?皆さん」
「わざわざ正面から当たればこのような結果になるのであって、手順を間違わなければレッドキャップ勢は倒せます」
その言葉を聞き、皆孔明を注目する。
「我が君、先ほども申しました通り、我々だけでレッドキャップを相手にするのは現実的ではありませぬ」
「そこで、イワイと連携して攻略するのです」
皆もそれができればと思っているのだが…
「皆様、ご安心ください、イワイがこちらに攻めてくるつもりはありません」
「彼もまた、レッドキャップを単独で攻略する戦力を持ち合わせていないだけです」
「つまり、武将不足ということですか?」
林冲が問いかけると、孔明は頷く。
「いかにも、これはイワイに限らず、旧我々やレッドキャップでさえも武将が足りていないのです」
「しかし、我が君の登場により、我々の武将の数が大幅に改善されました!」
孔明は皆を見渡す。
「普通にやりましても、イワイと同時に二つの砦に攻め込めば、レッドキャップは二軍に分けざるをおえません」
「また、兵力的には我々よりイワイの方が多ございますので、主力はそちらに向かうでしょう」
「我々はこちらに来た部隊だけを叩けばよいのです」
孔明は話し終えた後、ピットに向き変える。
「我が君、私は明後日のエルフ女王との会談後、イワイの城へと交渉に行って参ります」
「その際、我が君と皆様にぜひやって頂きたい事がございます」
そう話し、孔明は話を続けた。
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