上 下
74 / 75
入学パーティー

パーティー準備

しおりを挟む
    さて二着目は、夜に着るので羽織る物も作った。夜はまだ少し肌寒いからね。
    二着目のドレスは、少し膝より長めなセミフォーマルな藍色のドレスで、上から下に向かって、色が濃ゆくなっていくグラデーションが施されている大人っぽい仕上がりになっていた。
    そして、ネックレスはそれに合うように銀細工で出来た鍵を模したものを着け、指輪はアメジストがついているシンプルな物で、アンクレットは濃い藍色のヒールに合うように銀細工で二重の輪になっているシンプルなものにした。



    勿論、アクセサリーの類は全て魔道具になっている。



    だって、中高大一貫でやるんだよ?大学生も来るんだったら………ねぇ?当然、奴が来るんですよ?ノワが。………多分。
    そんな奴がいる所に、誰が丸腰で向かってやるもんですか!



    そして、今回服装に力を入れた訳はこれらの魔道具を持っていく為だけじゃない。
    あのクズ達に舐められないようにする為である。
    特に、こんなイベントがありそうなパーティーで絡まれてしまうのはめんどくさ………待てよ?案外面白いかもしれないねぇ………。けど、自分から絡まりに行くような事はしない。絶対に。



    おっと。そうこうしているうちに、もう夕食の時間になっていた。
    なので、私は服装を整えて寮のレストランに向かった。











    私は、レストランで夕食を食べた後部屋に戻り、お風呂に入った。



    そしてお風呂から上がり、再び一、二時間ほどソファーでまったりしてから、ドレスでも持って行け、なおかつ攻撃手段にも、防御の手段にも使える御札を書き始めた。



    そして、黙々とそれらを数種類書き、ドレスの裏に作っておいたポケットに入れて置いた。
    作った札の種類は三つ。



    一つ目、【結界の札】    五枚
        ・その名の通り、使うと結界が張れる。
    二つ目、【目潰しの札】    三枚
        ・その名の通り、使うと目潰しの光が出る。
    三つ目、【退魔の札】    六枚
        ・邪物に衝撃波を浴びせる札。



    以上である。それ等をそれぞれのドレスのポケットに詰め込み、今日はもう眠る事にした。



    翌日、私は朝早くに目覚めたので、顔を洗ったりと準備をしてまったりと部屋のバルコニーで寛いでいた。
    すると、向こうから何かがやってくる様子が見えたので観察をしてみると、なんとあのクズだった。



    はぁ。せっかくいい朝だったのに………。



    幸いにも、向こうはこちらに気づいていないのでそのまま私はあのクズを少し観察してみる事にした。



    ……………あっ!そうそう。なんかそう言えば、私が昨日眠っている時に誰かが私に呪いをかけようとしていたんだよねー。
    あぁ、勿論私の戸籍上の名前は実名では無いから効かない上に、私にはあんなチンケな呪い子供だましにもならなかったけど。でもまぁ、ムカついたので【三倍呪い返し】をしておいたから、多分今頃呪いをかけようとしていた彼女って大変な事になっているだろうね。



    ……………ん?誰が呪いをかけようといていたかって?
    さぁ?ダレダロウネェー?
    でもまぁ、自業自得という事で。
    もしくは、人を呪わば穴二つ?かな?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う

ひなクラゲ
ファンタジー
 ここは乙女ゲームの世界  悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…  主人公と王子の幸せそうな笑顔で…  でも転生者であるモブは思う  きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…

うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?

プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。 小説家になろうでも公開している短編集です。

冷宮の人形姫

りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。 幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。 ※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。 ※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので) そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。

家族内ランクE~とある乙女ゲー悪役令嬢、市民堕ちで逃亡します~

りう
ファンタジー
「国王から、正式に婚約を破棄する旨の連絡を受けた。 ユーフェミア、お前には二つの選択肢がある。 我が領地の中で、人の通わぬ屋敷にて静かに余生を送るか、我が一族と縁を切り、平民の身に堕ちるか。 ――どちらにしろ、恥を晒して生き続けることには変わりないが」 乙女ゲーの悪役令嬢に転生したユーフェミア。 「はい、では平民になります」 虐待に気づかない最低ランクに格付けの家族から、逃げ出します。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?

新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。 ※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...