28 / 75
入学しました!
ヒロイン&紫苑とのエンカウント
しおりを挟む
「はぁ!?何言ってんの!?」
何やらヒロインがギャーギャー言っているが……。うん。うるさい。お前黙れ。
「ただえさえ一位入学じゃなくて生徒会メンバーとの最初のエンカウントが無いのに!普通私が一位入学でしょ!!まじなんなのよここ!!大体……!!」
ふーん。一位入学が最初のエンカウントになるんだ。
それにしても、ギャーギャーうるさい!
よし。無視しよう。
私はレジィーナの時と同じように無視して校舎へ向かった。
……後ろでギャーギャーまだ騒いでいるが、関わりたくない。
校舎へ向かう途中紫苑の方をみると目が合ったので早速話しかけてみる。
あぁ、紫苑ってやっぱり美人だなー。どこか落ち着いた雰囲気もあって清流の様な美しさがある。
……レズでは無いよ?
「おはよう。私は、蒼華月 蒼って言うの。貴方の名前を聞いてもいい?」
紫苑は、ハッとしたように言葉を返してくれた。
「紫苑、神楽院 紫苑って言います。」
「紫苑って呼んでもいい?私も蒼でいいから。後、敬語はやめてくれると嬉しいのだけれど。」
「うん。分かった。紫苑でいいよ、蒼。」
「早速で悪いんだけど、私今年からこの学園に入学したから講堂の場所が分からないんだ。教えてくれる?後、講堂に行く前に学園長室へ行かないといけないから案内してくれると嬉しいんだけど、いい?」
「うん。もちろんいいよ。けど、あの人達はいいの?」
「うん。関わりたくないし。」
「そっか、じゃあ行こうか。私も出来れば関わりたくないし。」
という事で私達は、一緒に校舎へ向かった。
「おい。お前が生徒代表挨拶者か?」
あぁ、そうだった。こいつもいたんだった。
「はい。そうですが。」
「学園長室への案内を頼まれている。一緒に来てもらおうか。」
うん。ガチで俺様なんだな……。なんか命令口調だし。
あっ、紫苑がびっくり顔でこっちを見ている。
なんでだ……?
あぁそうか。私が一位入学生だったから驚いているのか。
「すみません。紫苑に案内を頼んでしまったので……。有難い申し出ですが、私は紫苑に案内をしてもらいます。」
「いや、私先に行ってるから。じゃ。」
紫苑の目が、”私は関わりたくない。”って言っていた。
そしてその目のまま真顔でそう言ってさっさと校舎の方へ入って行った。
アイコンタクトで、”見捨てるなー!”と伝えたが無視された。ちくしょう!
いくら修行して強くなったとはいえ、上には上がいるんだからな……。もし、こいつが私より上だったら……。うん。力バレたら確実に血を吸われて死ぬじゃん。……死なないけど。
まぁ、そんな危険のある相手に案内されたくないわ!!私は、遠目からあやかし達を見たいんだよ!そしてピンチの時に登場!みたいなのをやってみたいんだよ!!
……やばい。落ち着け自分。めっちゃ取り乱した……。大丈夫。まだ力の方は隠しているから普通の人間に思われている筈だ。
まぁ、バレたらもう隠さないけどね。
「おい。行くぞ。」
なんて不機嫌そうな声。まぁ仕方ない。ついて行くか……。
「分かりました。」
何やらヒロインがギャーギャー言っているが……。うん。うるさい。お前黙れ。
「ただえさえ一位入学じゃなくて生徒会メンバーとの最初のエンカウントが無いのに!普通私が一位入学でしょ!!まじなんなのよここ!!大体……!!」
ふーん。一位入学が最初のエンカウントになるんだ。
それにしても、ギャーギャーうるさい!
よし。無視しよう。
私はレジィーナの時と同じように無視して校舎へ向かった。
……後ろでギャーギャーまだ騒いでいるが、関わりたくない。
校舎へ向かう途中紫苑の方をみると目が合ったので早速話しかけてみる。
あぁ、紫苑ってやっぱり美人だなー。どこか落ち着いた雰囲気もあって清流の様な美しさがある。
……レズでは無いよ?
「おはよう。私は、蒼華月 蒼って言うの。貴方の名前を聞いてもいい?」
紫苑は、ハッとしたように言葉を返してくれた。
「紫苑、神楽院 紫苑って言います。」
「紫苑って呼んでもいい?私も蒼でいいから。後、敬語はやめてくれると嬉しいのだけれど。」
「うん。分かった。紫苑でいいよ、蒼。」
「早速で悪いんだけど、私今年からこの学園に入学したから講堂の場所が分からないんだ。教えてくれる?後、講堂に行く前に学園長室へ行かないといけないから案内してくれると嬉しいんだけど、いい?」
「うん。もちろんいいよ。けど、あの人達はいいの?」
「うん。関わりたくないし。」
「そっか、じゃあ行こうか。私も出来れば関わりたくないし。」
という事で私達は、一緒に校舎へ向かった。
「おい。お前が生徒代表挨拶者か?」
あぁ、そうだった。こいつもいたんだった。
「はい。そうですが。」
「学園長室への案内を頼まれている。一緒に来てもらおうか。」
うん。ガチで俺様なんだな……。なんか命令口調だし。
あっ、紫苑がびっくり顔でこっちを見ている。
なんでだ……?
あぁそうか。私が一位入学生だったから驚いているのか。
「すみません。紫苑に案内を頼んでしまったので……。有難い申し出ですが、私は紫苑に案内をしてもらいます。」
「いや、私先に行ってるから。じゃ。」
紫苑の目が、”私は関わりたくない。”って言っていた。
そしてその目のまま真顔でそう言ってさっさと校舎の方へ入って行った。
アイコンタクトで、”見捨てるなー!”と伝えたが無視された。ちくしょう!
いくら修行して強くなったとはいえ、上には上がいるんだからな……。もし、こいつが私より上だったら……。うん。力バレたら確実に血を吸われて死ぬじゃん。……死なないけど。
まぁ、そんな危険のある相手に案内されたくないわ!!私は、遠目からあやかし達を見たいんだよ!そしてピンチの時に登場!みたいなのをやってみたいんだよ!!
……やばい。落ち着け自分。めっちゃ取り乱した……。大丈夫。まだ力の方は隠しているから普通の人間に思われている筈だ。
まぁ、バレたらもう隠さないけどね。
「おい。行くぞ。」
なんて不機嫌そうな声。まぁ仕方ない。ついて行くか……。
「分かりました。」
0
お気に入りに追加
307
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢はだまっていられない!
西藤島 みや
ファンタジー
目が覚めたら異世界だった、じゃあ王子様と結婚目指して…なんてのんびり構えていられない!? 次々起きる難事件、結局最後は名推理?巻き込まれ型の元刑事…現悪役令嬢、攻略対象そっちのけで事件解決に乗り出します!
転生ものですが、どちらかといえばなんちゃってミステリーです。出だしは普通の転生物、に見えないこともないですが、殺人や詐欺といった犯罪がおきます。苦手なかたはご注意ください。
乙女ゲームの断罪イベントが終わった世界で転生したモブは何を思う
ひなクラゲ
ファンタジー
ここは乙女ゲームの世界
悪役令嬢の断罪イベントも終わり、無事にエンディングを迎えたのだろう…
主人公と王子の幸せそうな笑顔で…
でも転生者であるモブは思う
きっとこのまま幸福なまま終わる筈がないと…
うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?
プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。
小説家になろうでも公開している短編集です。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
家族内ランクE~とある乙女ゲー悪役令嬢、市民堕ちで逃亡します~
りう
ファンタジー
「国王から、正式に婚約を破棄する旨の連絡を受けた。
ユーフェミア、お前には二つの選択肢がある。
我が領地の中で、人の通わぬ屋敷にて静かに余生を送るか、我が一族と縁を切り、平民の身に堕ちるか。
――どちらにしろ、恥を晒して生き続けることには変わりないが」
乙女ゲーの悪役令嬢に転生したユーフェミア。
「はい、では平民になります」
虐待に気づかない最低ランクに格付けの家族から、逃げ出します。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる